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助け

部屋は分かっているため先に部屋に向かうこともできたが、志智のことを報告しないといけないという使命感が陽佳をその場から動けなくさせていた。

その時陽佳の肩を誰かが叩いた。

びくりと肩を震わせ振り返ると、背の高い高等部の制服を着た男性がいた。


「……」

「驚かせてごめん。管理人に用があるんだろ?」

「はい……そうです……」


男は申し訳なさそうに頭を掻きながら話した。


「今の時間昼飯と見回りに行ってるから、あと2、30分は帰ってこないんだ。」

「そうなんですか」

「ああ、だから談話室でなんか飲みながら待ってた方がいいと思う。弟?も疲れてるみたいだしな」


志智の方に目を向けると、また眠たそうに瞬きを繰り返していた。


「あ、ほんとだ。すみません、ありがとうございます……」


男は目を細めて笑うと、「入りにくかったら一緒に行こうか?」と聞いてくれた。

確かに談話室に入るのも少し気が引けていたため、男の申し出は有りがたかった。


「え、あ、いいんですか?」


男は「もちろん」とまた目を細めて笑い、談話室の方へ足を向けた。

陽佳は志智に「もう少し頑張ってね」と声をかけ、男の後を追った。

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