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【彼との出会い】

おはようございます(^▽^)/

今日から12月!

今日から短い連載になると思いますが、私の初めて書くBLをお届けします‼

予備知識のない状態での連載で恐縮なのですが、最後までお付き合いいただければ嬉しいです(o^―^o)ニコ

ブクマ&評価&感想など、頂戴できれば執筆の励みになりますのでお願いしたいですm(_ _"m)


それでは今日も一日元気で笑顔を忘れず、いってらっしゃい(^▽^)/

「オロフソン少尉!」

 廊下を歩いていると衛生部軍医科のホランド大尉に呼び止められた。

 何の用かと思えば、奥さんが風邪をひいて体調が悪いので今夜の当直を代わって欲しいという事だった。

 大尉は “通い” で子供も居る。

 その点、僕は基地の敷地内にある独身寮に入っているから自由が利くので快く交代の申し出を受けると、ホランド大尉は「ありがとう、助かった」と礼を言って今来た廊下を引き返して行った。


 たかが奥さんの風邪くらいで慌ててしまうその後ろ姿を可哀そうに思う反面、僕には降って湧いたような喜びに胸を熱くした。

 たしか今夜の当直のペアは、ホランド大尉とハンス中尉だったはず。

 ホランド大尉の代わりに僕が入るということは、今夜の当直はハンス中尉と僕になる。

 今夜ハンスと一緒に居ることが出来ると思うと、とても嬉しい。

 僕はスキップしたい気持ちを押さえて、リズミカル且つ足早に技術部の居室へと戻って行った。


 ハンスは僕と同期。

 同期と言っても新卒の同期ではない。

 説明が遅れたが、僕たちはフランス外人部隊に所属している。

 だから基本的に新卒で入退することが出来るのはフランス人だけ。

 ハンスはドイツ人で、元KSK(ドイツ連邦陸軍特殊作戦師団)に所属していたが、訳があってこの外人部隊に入隊した。

 訳が有るのは皆同じ。

 むしろ訳もないのに、この外人部隊に入って来るヤツの方がおかしい。

 他ならぬこの僕も、その仲間。

 僕はフィンランド人で、一般企業で主にコンピューター関連の技術者として働いていたのだが、顧客のニーズに応えるだけの仕事に飽きて、各国の軍に自分を技術士官として雇うようにメールを送ったが、どこにも相手にされず唯一このフランス外人部隊に拾われた。

 そして偶然にも同じ日に入隊した。


 ハンスの第一印象は、眼つきの悪い不良みたいで、学生時代常に優等生と過ごして来た僕にとっては避けたい種類の人間だと思い敬遠していたが、あるとき僕が机から落としてしまったペンを彼が拾ってくれた事から何故か僕は彼に行為を抱くようになった。

 “魔法” という言葉が相応しいかどうかは分からないが、僕にとってそれは正しく魔法のようだった。


 研修期間は一緒に実技や座学を学び、共に寝泊まりした。

 話し好きな僕と違い、ハンスは無口だった。

 座学は僕の方が点は良かったが、彼も僕に近い点を叩きだす事も有り、凄いと思った。

 何故なら自慢じゃないけれど僕のIQは天才と呼ばれるレベルにあるのだから。

 しかしさすがに実技の方はハンスには全然敵わない。

 そりゃあ元KSKのエリートに、軍務経験のない僕など適うはずもなく、それでも彼は同期の僕を何度も庇ってくれ、おかげで僕も無事士官候補生課程を修了することが出来た。


 一緒に過ごすうち、執拗に話しかける僕の努力も実りハンスも少しずつ心を開いてくれ、士官候補生課程を修了する頃にはスッカリ仲良しになった。

 しかし、それも束の間のこと。

 元々ハンスは歩兵で、僕は技術者。

 当然配属先も歩兵科と技術部に分かれることになったが、ハンスが基地内に居る時は食堂で会えるから大丈夫。

 僕は彼と偶然に食堂で会うことができるように、自分用のパソコンに基地内の全ての監視カメラにアクセスできるように設定しているから。

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― 新着の感想 ―
書籍化してほしいくらい面白いです!
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