新たな仲間
「離れろ!!!」
足元からの音が聞こえてすぐの時、視界が光で溢れる。
酷い耳鳴りも追加でくる、いきなりの感覚に床へ転んでしまう。
「ーーーーーーーー」
「ーーーーーーーー」
「ーーーーーーーー、ーーーーー」
「ーー…て!ーーー……」
「ーーて待て!!申し訳ない!」
「動かないで!!」
耳鳴りが治まってきて声が聞こえる。
まゆだ、まゆが戦っている。
「本当に申し訳ない!1回ナイフを下ろすんだ!」
相手に戦意はないようだ…。
目が見えるようになる。
「まゆ…待て……」
「でも…!」
「あいつは戦意がない、和解しようじゃないか…」
相手は力が抜けたような表情で
「良かった…本当に申し訳ない…こんな状況じゃブービートラップは必要なんだよ…」
「分かるよ、俺らもそんな感じだった。」
「ぶーぶーとらっぷ……???」
俺の姿を見て口を開ける
「な、なぁ、そのナリ…お前もミリタリーとか分かるのか?」
「まあね、この子は違うけど」
「あぁ…ぶーぶーとらっぷ…笑笑笑笑笑」
「なんだよそれ笑笑笑笑」
「こんなのについて行かなきゃ良かった( '-' )」
名刺を渡される。
「俺は柳って言うんだ、分かるんなら、すこし手伝ってくれないか?」
「手伝い…と言うと?」
「ここから抜け出せるその日まで、生き残れるように一緒に行動しようじゃないか。」
「対価は?まさかタダ働きって訳じゃないよな?」
「もちろん、衣食住は提供する。それに俺以外にも手伝ってくれる人はいるんだ。」
どうやら、彼の労働者には衣食住とこの場専用の通貨が支給されるらしい。
この通貨を使うことで労働者と労働者の間で取引が出来る。
ここでは新たな経済が誕生してるということだ。
「ほう…気になるな。」
「早速来るか?ガソリンもここにあるから。」
「ありがたい…」