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1話 女子校あるあるネタ9選


【人物紹介】

佐藤: 頭がよく優等生、主にツッコミ。モノローグと、子どもの頃の声を出す場面があります。


田中: ノリがいい、ボケとツッコミの二刀流。モノローグと、子どもの頃の声を出す場面があります。


鈴木: とても元気、ボケ。モノローグと、子どもの頃の声を出す場面があります。


ナレーター: ナレーター。とにかく兼役が多いので、頑張ってください。(佐藤・田中・鈴木以外の全て担当です)


その他:幼稚園の先生、鈴木ママ、担任の先生、校内案内の先生、礼法の先生


ナレーター:「女子高」それは乙女が……「キャッキャウフフ」と過ごしている秘密の花園......では、断じてない。


 秘密の花園というより、男の目がないゆえの無法地帯、共学社会から隔離された陸の孤島と言った方が、幾分か正しく表現できているようにさえ思える。 


 さて、この話は、幼少中高と同じ学校に通ってきた、凸凹でこぼこ女子トリオのお話である。 

 まだ、女子高に夢を持っていたい人は、ここから先は進まないことをオススメする。

 なお、この内容には作者のド偏見が多分に含まれております。全ての女子高がそうであるとは限りません




佐藤:エピソード1「緊張しない入学式」

【幼稚園の入園式】

田中:あっ、す、ずきちゃん?となりだね……あの……よろしくね

鈴木:よろしく~ウチ、すずきりら~。あ~~かみかざりかわい~ウチそれ同じの持ってる~~~~

佐藤:……【我関せず大人しく座っている】

鈴木:ね~ね~、なまえなんてよむのぉ?ねぇねぇ。

幼稚園の先生:鈴木りらちゃん、これから先生のお話あるから静かにしようね~

鈴木:はぁ~~~い!!

佐藤:(コイツうるさっ!)


【小学校入学式後】

担任の先生:では、これで入学式を終わります。みなさん気を付けてかえりましょうね

0:【帰りの迎えに来た保護者が集まりざわざわしている廊下】

田中:じゃあ、さとちゃん、あとでね

佐藤:うん

鈴木:え!あそぼあそぼ!りらもいれてぇ~!

佐藤:でも、鈴木のお母さん。今日よていあるんでしょ?また明日ね

鈴木:え?やだやだやだやだ!

鈴木ママ:そうなのよ。ふたりとも、いつも仲良くしてくれてありがとう。これからもよろしくねぇ。じゃ、いくわよ莉羅

鈴木:いやあああああああ、あ~そ~ぶぅ~~~【ギャン泣きのまま連行】



0:【中学校入学式後】

佐藤:私たちも中学生か感慨深いねぇ

鈴木:佐藤ってさぁ、たまに、おじんみたいなこというよね!

佐藤:うるさい

田中:あ~あ!中学生だしマック行きたぁい!

佐藤:脈絡ないことを大声で言わないでくれる?変人に見られるじゃん

田中:ゴホッ、ごめん放課後マックしなきゃいきていけない病にかかってしまったもので……

佐藤:なんだそれは。

鈴木:リラもマックいきたぁい!マックマックマック!

田中:マックマックマックマック!

佐藤:えぇ~い。服を引っ張るな伸びるでしょうが!……で、いくの?

田中:いくぅ!【声をそろえて】

鈴木:いくぅ!【声をそろえて】



0:【高校入学式前、朝の教室】

0:ガラッ【ドアが開いて鈴木がはいってくる】

鈴木:うぃ~あっ!【武藤敬司さんのプロレスloveのポーズをしながら】

田中:うぃっす

佐藤:お~おは。そうだ今日入学式の後、カラオケ行くけど鈴木もこない?

鈴木:あ~今日、部活ぅ

田中:ブラック部活じゃん

鈴木:マジまんじ

佐藤:じゃあ二人で行くかぁ

田中:そうするかぁ。よ~し演歌100連発いっちゃうぞっ☆

佐藤:田中、行くといつもそれだよね。年代バグりすぎ


ナレーター:幼稚園からエスカレーター。入学式にでても結局、見慣れた面々が並ぶため、もはや新入生ならではのドキドキは微塵も感じない




田中:エピソード2「校内に飾られている謎のオブジェ」

0:【新入生向けの校内ツアーが行われていた】

校内案内の先生:この像は、「希望」を表していて……

佐藤:(希望?……すっごいねじれた規格外のきゅうりにしか見えない)

校内案内の先生:世界的に有名な彫刻師の凄井すごい氏が手掛けており

田中:(誰?……なんで、手がニョロニョロしてるんだろ。……というかあれ手なのかな。手というよりなんか……触手?)

校内案内の先生:この作品は、「絶望」と「希望」がぶつかった結果、両者とも死に絶え荒れ地になった現場から、消えたはずの「希望」が芽吹く様子を表しており……

鈴木:(へ~……今日の給食何かな~)


ナレーター:我が女子高には、芸術家さんの謎のオブジェがいたるところに置かれていたが、その意味は聞いても正直わからなかった。情操教育にいいって本当ですか?というか、情操教育ってなんですか?




鈴木:エピソード3「唐突なやり捨てポイ!」

田中:2人とも、きいてっ!

鈴木:急に大声出してどしたぁ?

田中:やり捨てポイされたぁ!

佐藤:なっ!どどどいうこと?

田中:あのね、ウチ、最近モン〇ン買ったじゃん?

佐藤:あ、言ってたっけ……はっ、そういうことか!だからあれほど、ス〇ラとかのオンラインゲームはダメだっていったじゃん!あんなところ、ヤりたいだけのサルしかいないって……ネットに書いてあったよ!

田中:そんなことないもん……。モン〇ンいいゲームだもん。

鈴木:ゆ、許せん!ていうか、ソイツ、ボコボコにしてやらなきゃ気が済まん!相手誰!?

田中:……妹

鈴木:!?

佐藤:!?

田中:妹がやるから、おねぇちゃんも一緒にやろうって言われて始めたのゲーム機含めて三万円近くしたのに……友達もやり始めたからって、「おねぇちゃんはいいや後は一人で頑張って」って言われたひどくない?これって、噂のやり捨てポイってやつだよね!?

佐藤:絶対違うと思う

鈴木:……そのゲーム、リラもやってるし、一緒にやろ


ナレーター:女子高あるある男性への免疫がなく、男性について話す時は「~らしいよ」「~がって言ってた」という伝聞になることがほとんど。あとちゃんと言葉を理解してない結果、結構際どい言葉が飛び交う時がある




佐藤:エピソード4「彼氏できた報告はちょっとしたお祭り」

0:バンッ!【鈴木がけたたましくドアを開けて教室に入ってくる】

鈴木:ちょっと!2人共!聞いたっ?

佐藤:鈴木うるさい

田中:そうだよ、まだ朝礼前だよ?テンション高すぎ……ふぁ~あ、ねむぅ。

鈴木:隣のクラスのゆう子に彼氏できたって!

佐藤:!?

田中:!?

佐藤:えっ、どこで捕まえたの?

鈴木:隣の共学の学祭らしい!

田中:マジか、ウチも行けばよかった!

鈴木:とりあえず、話聞きに行こ!


ナレーター:誰かに彼氏ができるのは一大イベント意味もなく集まってはキャーキャー騒ぐ。質問攻めするので、恋愛経験がないのにも関わらず耳年増みみどしまになる者が多数




田中:エピソード5「闇深い噂」

鈴木:あぁ~ねむい~今日の授業が全て、自習になんないかなぁ!

田中:でもさ、今日タカティーの授業だよ~

佐藤:タカちゃんの授業かぁ、なごむわぁ

鈴木:え~よさがまったく理解できん。おじいちゃんじゃん

田中:え、でもさ可愛くない?

佐藤:わかるわ、ちょとやる気でるよね

田中:あとさ、今日3限の、池落地いけおじ先生も、ま~じでいけオジだよねぇ~

佐藤:わかるぅ、いいよねぇ。大人の男性って感じでさぁ

鈴木:でも、池落地いけおじ先生、結婚してるよ

田中:そうなの!?指輪してないから気づかなかった。マジ?

鈴木:うん。それに、あの人の奥さんこの学校の卒業生だよ

田中:えっ

佐藤:ま、マジ?

鈴木:うん。リラのお母さん、ココの元卒業生だけど、奥さん同級生だったんだってしかも、在学中から手だしてたらしい

田中:……

佐藤:……


ナレーター:女子高では、男の先生というだけで人気が出るし、おじいちゃん先生は「〇〇ちゃん」などと言われ、カワイイカワイイともてはやされる。でも、たまにそこそこ闇深い噂を聞く時もあって、ちょっとビビる




鈴木:エピソード6「いけるかと思って」

鈴木:【廊下を全速力で走りながら】はぁはぁ、はぁギリギリセーフっ!

田中:いや、髪型ぁ!

鈴木:えっ?

田中:ぼっさぼさじゃん!とかしてあげるからこっち来な。

鈴木:あっ、ははは~。さっき、起きたばっかでさぁ

佐藤:ってか、服!

鈴木:ほぇ?

佐藤:それパジャマじゃん!

鈴木:あっ、やべ。着替え忘れてた

佐藤:アンタ寮でしょ、なんで遅れるわけ?今日何時に起きた?

鈴木:8時

田中:今、8時15分なんですけど。連絡したのに、また二度寝したでしょ

鈴木:いけるかと思って

田中:いや、普通に考えて無理でしょ。とりあえずジャージ切れば?一限タカちゃんだし、2限は知らないけど、3・4限体育だし、どうにかなるっしょ

鈴木:そうか、2限さえのりこえれば!


ナレーター:この後、普通に怒られた。女子高では寮が併設されているところもある。しかし、寮ほど遅れる奴がいる。そもそも寝起きから15分で登校できるわけがないので、そういう奴の髪型はボサボサ、制服のボタンはかけ違え、たまに寝ぼけてパジャマを着てくる猛者もさもいる





佐藤:エピソード7「礼法の意味」

礼法の先生:よいですか、みなさん。淑女たるもの、特にお食事中は相手の方に不快な思いをさせないために、お手洗いを連想させる言葉を言うのは控えましょう

鈴木:はい!行きたい時はどうすればいいですか!

礼法の先生:そうですね。鈴木さん。その場合は『お花摘み』といいましょう。はい、皆さんリピートアフターミー!「お花摘みにいってまいります」

佐藤:お花摘みにいってまいります(田中・鈴木と声をそろえて)

田中:お花摘みにいってまいります【声をそろえて】

鈴木:お花摘みにいってまいります【声をそろえて】

礼法の先生:はい!皆様素晴らしいですね。では、そろそろお時間ですので、みなさんごきげんよう

佐藤:ごきげんよう(田中・鈴木と声をそろえて)

田中:ごきげんよう【声をそろえて】

鈴木:ごきげんよう【声をそろえて】

0:授業後、昼ご飯の時間

鈴木:ハッ【お弁当を食べている時にハッとして】

佐藤:ん?どうした?

鈴木:お花摘みいってまいりますぅ!

佐藤:お、偉いじゃん

鈴木:ふっ、淑女だからと~ぜん!

田中:いてら、どっち?

鈴木:でかいほう!

佐藤:礼法で何学んでんだ!?黙って行って?


ナレーター:礼法【礼儀作法】で、「お花摘みいってまいります」という言葉を習った際に、一瞬だけ流行る。だが、たいてい習うのは1年生の前期なので、礼法の心は全く育ってない。因みに、男性の場合は雉撃きじうちや、鷹狩りに行くというらしい





田中:エピソード8「残心ざんしん礼三則れいさんそく

礼法の先生:よろしいですか?みなさん。最後まで相手に心を残すことを残心ざんしんといいます。相手の方に礼を尽くすこと。ですので、お辞儀を終えたからといって、すぐに次の行動にうつることは控えましょう。次に、礼三則れいさんそく。この順番で教えるのは形より、心が重要だからです。良いですか?昨今さっこんは、沢山のマナーが飛び交って、どれが正しいのか分からなくなることがある時もあるでしょう。ですが、最も大事なことは相手に寄り添い「心」をつくすこと。相手の方や、場合によって形は変わるかもしれません。ですが、その心さえ持っていれば、形は後からついてきます

0:授業後

田中:残心って、必殺技みたいだよね~。

鈴木:残心っ!

佐藤:それ斬月じゃない?

ナレーター:よく聞くと先生は結構良い事いってる




鈴木:エピソード9「普段の会話に、発作的に謎のフレーズが入る」

鈴木:あ~!

田中:どした?

鈴木:みて、これめっちゃデカい《・・・》ニキビ出来てるぅ。

佐藤:リラさ~ん、ど~してそんなに大きくなっちゃったんですかぁ?

田中:まじめにやってきたからよ

鈴木:蟻サンマークの引っ越し社です!……あ~あマジ萎えたぁ。今日の授業頑張れん

佐藤:いや、いつも関係なく寝てるじゃん

鈴木:だって、部活で疲れてるんだもん❤

田中:ウチ、ニキビ隠しのパッチもってるよ、つかう?

鈴木:つかう!ありがと!


ナレーター:長く一緒にいるからか、一種の共通認識のような物が生まれており、あるフレーズを言ったとたんに、突然コントが始まり、突如として終わる。そして、もうそれについて誰もツッコまないどころか、疑問すら持たない





ナレーター:「〇〇〇《ピーッ》(自主規制)」

鈴木:ひま~……。いぇ~い!リラから始まる~

佐藤:唐突にどうした

鈴木:そこは、いぇ~いでしょ

田中:いぇ~い!

佐藤:え?何これやる感じなの?……いぇ~い

鈴木:古今東西ゲーム!

佐藤:いぇ~い【声をそろえて】

田中:いぇ~い【声をそろえて】

鈴木:ほそながいもの!

佐藤:えっ、バナナ(手拍子して(パンパンッ))

田中:えんぴつ(パンパンッ)

鈴木:〇〇〇《ピーッ》(パンパンッ)

田中:アハハッ

佐藤:いや!まって、ストップ!

鈴木:え?どうしたの佐藤?

佐藤:無垢な目を止めろ

田中:アハハッ、鈴木、それいいたいだけでしょ

鈴木:〇〇〇《ピーッ》ほそながいんですけど、それとも佐藤は〇〇〇《ピーッ》がほそながくないって言うんですか?〇〇〇《ピーッ》だよ?〇〇〇《ピーッ》

佐藤:連呼するな。教室だぞ!

鈴木:〇〇〇《ピーッ》ほそながいよね?

佐藤:わかった。じゃあ私の負けでいいからお題変える。って、胸をもむな!

田中:だって、負けたじゃん。罰ゲームだよ。あ~至福ぅ

鈴木:リラも!リラも揉む。あれ、佐藤またでかくなった?

佐藤:【呆れた顔で、じっとしている】で?満足?

鈴木:うん、佐藤の胸は私が育てる。

田中:俄然がぜんやる気が出てきました!買った暁には、佐藤の胸に「生産者は私です」のシールを貼って見せる!

佐藤:……はい、佐藤から始まる~

田中:いぇ~い!【声をそろえて】

鈴木:いぇ~い!【声をそろえて】

佐藤:古今東西ゲーム!

田中:いぇ~い!【声をそろえて】

鈴木:いぇ~い!【声をそろえて】

佐藤:かわいいもの!(パンパンッ)

田中:〇〇〇《ピーッ》の〇〇〇《ピーッ》

佐藤:うぉい!

鈴木:まぁまぁ、みようによっては?

佐藤:かわいくないわ!それを可愛いと言えるの、峰不二子ぐらいだわ!

田中:まぁ落ち着いて佐藤、日本は民主主義国家だし多数決取って決めよう。〇〇〇《ピーッ》の〇〇〇《ピーッ》が可愛いと思う人~

鈴木:はーい!

佐藤:民主主義に見せかけた独裁国家やめろ

田中:じゃあ、分かってるね佐藤クン

鈴木:ふへへへ、オジサンが育ててあげるよぉ

佐藤:手をワキワキするな!やめ、こっちこな……って、〇〇〇《ピーッ》に〇〇〇《ピーッ》されて、最後〇〇〇《ピーッ》する系の同人誌か!




ナレーター:さて、おわかりいただけただろうか。これが、女子高の実態である。信じるか信じないかは、あなた次第です




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