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内藤さんの嫌がらせ!

フィィーックション畜生


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「長w でもすごい記憶力ね。それに最後の畳みかけ……あれは効くと思うわ……」


「死んでもこっちに持って来ちまった……だが、忘れちまえば具現出来ねえんだ」


「でも細かい嫌がらせってどんな事されたの? 本編では書いていなかったけど……」


「ああ、まずは手紙を渡す前。捏造をしている奴がいると言う事だけを伝えた段階での嫌がらせからだな」


「え?」


「2段階あるんだよ」


「手紙を渡した後に変化したと」


「そうそう。まずは手紙前だな。何もしていない段階でも何故か俺に敵意をむき出しにしていたんだ。まあそれが原因で指示書を覗き見した事に繋がった訳だが」


「うん」


「一番目は奴の仕事と俺の仕事は大体内容的には同じなんだ」


「うん」


「で奴の方が仕事が遅いのは皆分かっている。だから折半では無くて俺が多めに持っていくんだ」


「何が問題なの?」


「負けず嫌いなんだよな」


「え?」


「俺が半分以上持っていくと見ていない時にこっそりと奪い返してくれるんだ」


「なんで?」


「残業がしたいから」


「へ?」


「ゆっくりやって残業して残業手当を受け取ろうとしていた訳だ」


「金の事になるとしっかりしてるわねえ」


「次は……奴がトイレに入っている間に靴をふみふみして遊んでいたんだ」


「ww」


「そしたら突然出てきて怒鳴り散らしてきた」


「気付かれないようにやらなかったの?」


「やったと思うんだが踏む時の音でバレたっぽいな」


「捏造している事をまだ言えなかった時だから、ストレス溜まりまくってたって事よね?」


「おう、その時に怒って俺の前までやって来たけど、それ以上に怒り狂って脅かした。そうしたらビビッて怖気づいたので、本当は奴の顔面を踏みにじりたいと思ったがそれだと傷害罪で訴えられる危険性があったから思いっきり恫喝して土下座させた。トイレで、で、あの汚い張り紙も奴自身の手で剥がさせた。なめんじゃねえよ……」


「wwww」


「誰もいない時に内藤がいきがった結果、俺も自分の内なる凶暴性を開放してしまったみたいだ。その時初めて筋トレの成果を垣間見たんだがその強大さに驚いたわ。カタルシスを感じた。だが何度も感じてはいけないという背徳感も同時に襲って来た」


「ずっとため込んで来た事だからね。でもその当時は捏造の事を言ってなかったんだよね?」


「そうだな。1年は待つと決意して、9ヶ月目くらいの時の話だったからな。次は俺の近くを毎回通るって言う嫌がらせだ。筋トレしている途中で汚い姿が周辺視野に映るだけでも最悪な気分になる」


「そんな事も嫌がらせになるのね」


「嫌いな人間だからなあ」


「あいつは昼休み飯が終わったら自分の機械の所に歩いて言って眠りに就くんだが、その道は2通り用意されていて、俺を見なくて済む道もあるんだ。なのになぜか100%その道を使わないで俺が奴を確認出来る方の道を通る」


「鈴木さんも見たくないんだね」


「汚いからなあ。外見も内面も。何でわざわざ近くを通るんだよ。土志田は普段は俺の目の前を通って自分の席に戻っていたけど筋トレをするようになってからそれを見たくないがために別ルートを通るようになったのによ」


「見初められちまったかあ?」


「な、内藤が俺にいいい? そ! そんな事言わないで下さいよ!!」


「鈴木さん! 桑名君が乗り移ってるよww」


「うう……あの時酷い事言っちまったんだなって猛省するわ……寒気と鳥肌が止まらねえ……」


「そうね」


「それとも汚い外見と自分で理解していて自分を武器として目を攻撃してきているのかしら? ゴキブリみたいに」


「確かに。ゴキブリはちょくちょく出てきて脅かしてくるよなあ。でも目と脳と言えるなあ」


「鈴木さんも手紙に書いてたけど、私もあいつに飛び掛かられた事あるからね」


「ほう」


「スプレーで倒したと思って油断してたら右の胸ポケットに入ってきて大騒ぎよ」


「うわあw」


「あいつも出てこなけりゃスプレー浴びせられずに済むのにわざわざ目の前に出て来るよね」


「そうだよなあ。あの外見で敢えて自分を見せつけようと近くを通るのはその習性と同じだなあ」


「最低ね。他にはある?」


「ここまでだな。次は手紙を渡した後の話になる」


「うん」


「内藤はトイレの傍の機械で働いていたんだが、その時に俺がトイレに入るタイミングを把握していて……朝8時と昼休みと夕方4時に入るんだが、その30分前に夏の場合は便座の温度を最大にしていて、冬だったらその電源を落としているという事」


「それは間違いなく奴がやったの?」


「ああ、気付いたのは便座を温めた時が初だな。増田っていう新人が近くにいたので、内藤が通りかかった時に、位置的にも少し内藤より離れた増田にも聞こえる位の声で、


【捏造! 捏造!】 


って言ったんだ」


「ああ、手紙でも少しずつバレていくでしょうね。覚悟しておけって言っていたもんね。それを実践していたの?」


「おう、手紙で書いて宣言して何もしなければそれこそヘタレだ。だから少し恥ずかしかったが声を上げた。確か11時40分くらいだったかなあ。もうすぐ昼休みって時の話だ。そしたら内藤はこっちを慌てて見てきて、増田はビクッて肩をすくませて俺を見ていたwまあ突然声が響けばそうなるなwで、その日の朝8時には電源が入ってなかったのに、12:05にトイレに行ったら温かくなっていた。これじゃその報復でやったって事がバレバレだろw」


「へえ。でもちょくちょく出て来るよね増田って」


「そういや増田は入って来た時の話もしたっけか。あいつは裏表の無い良い奴だよ。通り掛かると石鹸のいい香りがする。なのでソープ君とあだ名を付けている」


「ww」


「あいつなあ、休み時間も早く切り上げ仕事をするくらい真面目な奴でなあ。いつ居なくなっちまってもおかしくない奴だよ。週末の金曜の夕方4時過ぎに、余りの疲れで仕事中に体育座りしたまま眠っちまった程だ。無理し過ぎなんだよ……それに引き換え川谷や井村は外面だけで内面は内藤クラスで腐っている下衆野郎だけどな。超高圧的でどこか見下していて……おっと話がそれた」


「そいつらの話も後で聞きたい」


「これ以上長くなってもいいのかい?」

いいのよいいのよ。もう10万はとうに超えているしな。限界を見たい。


「いいのよいいのよ。でも大人しい鈴木さんが声を出してそんな事言えたんだね」


「ああw良く考えたらその辺から内藤への手紙やら木林製作所への手紙を書いている内に左脳が酷使され、論理的思考力が身に付き、大人しい俺がいなくなり始めたんだと思うぜ。次第に相手と話し合うって事も好きになってきた頃だ。文章を書く機会はなかったからな。で、いざ書いてみたら我ながら結構やるじゃねえか? って自信が付き始めてきた頃だ。それに伴い、声を出す事に抵抗が無くなってきたんだ。それ以外切っ掛けは無いな。だって普段は社員よりもしょぼい内容の仕事ばかりしてるし、自信が付くような給料も貰っていない。だからほぼ間違いなく


【自分の頭で考えて文章を書き続ける事】


が俺に大きな変化をもたらしたと確信している。完全に陰キャから陽キャへ変わったと実感したからなあ。アリサちゃんも思い立ったら文章を書いて書いて書きまくった方がいいぜ?」


「そうね。参考にするわ!」 


「ま、話を聞いていたらそんな心配ねえ程賢そうだけどな。達人Ⅳ程度の俺がいつの間にか先輩風吹かせちまった。ごめんな」


「いいよいいよ。共感できる部分も沢山あったし学びにもなった。意識して文章を書いていくわ。これを書けば頭がもっと良くなれる! って思いながらね!」


「すげえなあ。1を聞いて10を知るって感じだなあ」


「へへへーw鈴木さんは一応ゴミだけど立場は社長と言う肩書のゴミに出す手紙だから、なるべく間違いない様に書かなきゃいけないから必死に考えている内に急成長したって事か。文章を書く事って左脳を良く使うから……」


「そうだぜw」


「じゃあ饒舌になったのは内藤やゴミクズのお陰でもあるんだ」


「ま、そうかもな。まあ結局死んじまったが……あの能力があって、それを、この能力は別の職場でも使えると自覚していて、製造業ではなくそれに合った職業? 例えばライター? とかに転職していたらもっといい給料が貰えたかもなあ。人とも関わらず済むしなあ……勿体ねえ……死んで地獄で君に会うまで確信出来なかった。偶然だと思っていた。でも今は自信しかない」


「あ……」


「気にするなよ。この力を来世でも生かせればいいなあってちょっと思うが、引き継げんもんは仕方ない」

左利きは左ばかり使う為、右脳が活発になる。その場合イメージ力や発想力が高くなる。逆に左脳は右手を良く使う人が発達する。言語的な能力や論理的思考を得意とする脳だ。

左利きの人間は、人と話す時に時間が掛かってしまう物なのだ。何故ならイメージする事は得意だが、それを言葉で上手く伝える事が出来ないのだ。そして右利きの相手は、話しかけたのに何で返事してくれないの? と不思議に思う。

左利きの人は、その間も必死にどう言えばいいんだろうと考えている。そして返答までの時間が長引いてしまい、そこから自分の不甲斐なさで相手に不愉快な気分にさせてしまった……と悩む事で人と話すのが嫌になる。この繰り返しなのだ。因みに右利きと左利きの割合は9:1。自分が普通の人とは違う人間と思い、更に深みにはまってしまう。だが、鈴木は製造業の作業員なのだから器用でなくてはいけないという考えから右手も使う様になり、更には不本意ながら社長や内藤に手紙を書く為に悩み抜いた末に左脳が発達。結果、脳内で思い浮かべた映像を見ながら伝える事が出来るようになり、右利きの人間よりも喋りが得意になったと言う事なのだ。これはアリサも同じ様な体験もあるとの事であるし、皆さんの中で左利きの方が、右利きに直した経験があるなら共感できる部分もあるのではないだろうか? 右利きの方も騙されたと思って左も使える様にしてみてはいかがだろうか? さらに話術のレベルが上がってしまうかもしれない。


「でな? 話を戻すが、冬は便座の温度を下げるだけでなく、窓も全開にしていた。年なので喧嘩では勝てないし、捏造していると言う秘密を握られている以上言葉でも勝てない。でも悔しい。だからそうするしかなかったんだろうな」


「小学生以下じゃん」


「ああ、顔面は肛門の様な極めて珍しい小学生だ。で、


『お前便座の温度上げたか?』


って聞いて見たら、俺に目を一切合わせる事が出来ず首を……おっといけねえ。肛門の下の部分をプルプル震わせていたぜ。

その時確信した。こいつが犯人だと。でもな? その言葉を信じたフリをして実験してみたんだよ」


「実験?」


「俺は既に奴が便座を温めた事は確信していた。その上でこう言ったんだ


『お前が違うというのなら別に犯人がいる筈だな?』


と。そしたら頷いた」


「そうする事しか出来ないからね」


「ウム、で、


『じゃあ誰かが11時30分から40分と15時30分から40分の時間帯に限定してトイレに入って、時間的にも大の方をしたと思ったらその人が出てたら、次の誰かが入る前に、便座の温度調節パネルをいじられたかどうかの確認を毎回しろ。で、俺の日記を元に、この日とこの日とこの日にやられたから、その日出勤していなかった奴はそこから除外したリストを作成したので、その人が入った時のみ調べればいい。全員調べる必要はないから楽だな? すぐに見つかるな?』 


と言った」


「え? 奴が犯人ならやる訳ないじゃん」


「そうだ。で、一ヶ月調べて誰もいなかったらお前が犯人になるけど構わないな? と念を押した。そしたらどうしたと思う? 因みにその話を出したのは既に捏造! 捏造! の事件の後から一ヶ月位後の話で、その間になんと5回以上温められた後の話だ」


「そんなにやって来たんだ……しつこいわね……」


「そう、きっかけは何も知らない増田の近くで、


『捏造! 捏造!』 


って言っただけでよ……このワードだけで内藤が指示書を捏造した事を新入りの増田が想像できる訳もねえのによ」


「そうだよね……あ、そういえば時間指定してたけど何で?」


「それをやるのは5回やられたが11時30分か15時30分の2つの時間帯に限定されていたんだ。便座を温める時間が必要だから30分前に行動するんだ。因みにその時間は両方とも休み時間じゃない。要するに仕事を一時中断してまで便座を温める悪事を続けた訳だ。自分が悪い事をしたのを棚に上げブチ切れて、便座の温度操作したという短絡的な男。トイレに必要以上に入ってる時点でさぼっている事にもなる」


「裏で捏造している癖にそれを隠して更には仕事をさぼってまで会社の電気代を使って反撃とか終わってるね」


「真夏に水温と便座の温度を最高にし続けるとウォシュレットが故障してしまうんだ。実際使えなくなってしまった。本人もそういう事をすれば壊れる位分かっていると思っても、壊してでも俺に対して何か攻撃したかったんだろうなあ……」


「最低のクズね」


「更に、便座が温まった状態の時に係長が、俺が入る前にトイレに入ってしまったんだ。当然便座は温まった状態。座って、熱くて一回でキレて、昼礼でそういう悪戯が流行っていますと報告した。って話も付け加えとくぜ。わかるかい?」


「想像もつかないなあ」


「奴はこう言った。信じられないが事実だ……


『昼礼で便座を温めた事を言っていたから、もうやらないんじゃないですか? だからもう犯人探しをしなくてもいいですよね?』


だとさ」 


「ええ?」


「で、俺は、


『何でそれで探さないでいい。に、なるんだ? 犯人はそれで折れる程やわなメンタルじゃないと思うぜ? 1ヶ月の間に5回もやってたんだ。そんな奴がこんな言葉一つで突然止めると思うか? それともお前が犯人だから犯人はもうやらないと思うんじゃないのか? 違うだろ? この前聞いた時も首を振ってたもんな。無断で熱い日に会社の電気代無駄使いして便座を温める馬鹿を許すのか? お前はトイレの近くにいるんだからついででいいんだ! 止める必要なんかねえだろ? 継続しろ!』 


と言ったらすごく残念そうに落ち込んで去って行った」


「この時点で怪しすぎる……犯人をかばう意味無いよね? 便座を無断で温める奴は男子トイレを使う人間共通の敵。それを何でかばうの? 自分だって被害に遭うかもしれないんだよ? でも自分が犯人なら便座の被害になる事は無い。そう考えると内藤が犯人なのは間違いないね」


「元々分かっていたけど、まさかこういう逃げ方をするとはな……増々嫌いになったわ。で、この事件を境にいつの間にか犯人捜しはしなくなった。結局内藤は罪を償わず助かった訳だ」


「救われない話ねえ……う〇こみたいな奴ね……でも社員相手にお前ってすごいよね」


「ああ。まああいつも俺には頭が上がらんからなあ」 


「他には?」


「睨んで来た」


「シンプルねw逆恨みね。でも見て来たのを追い返したんじゃないの?」


「それとは別だ。その時は本能的に若い俺を見ていたのだろうが今回のは明らかに敵意むき出しの睨み。便座を温める事が出来なくなっちまってな。もうどうしようもないからと言ってそりゃねえぜ内藤さんよおw」


「だよね。確かに裏では憎み合ってるけど表ではただの同じ部署の仲間だもんね」


「そう。もし傍から見たら何で睨むのかな? って思われ、奴自身が不利になるってのに……どうしようもなかったんだろうなwで、30秒位睨んでくるもんだから、さっさと仕事しろって言ったら慌てて仕事をし始めたw」


「仕事中に鈴木さんを睨んだって事?」


「そうだ。よくも俺の捏造を止めて、それだけじゃなく楽しい便座温めの嫌がらせすら出来ない様にしたなあー? って恨めしそうに腐ったおめめで睨んでいた。全く正当性の無い身勝手な睨みだな。でも、俺の言葉に目を覚まし、


『そういえば今仕事中だった』


と良い感じに低下した脳みそでも分かってくれたんだ。ここは盛大な拍手を送りたい」


「送らないよw」


「でな? 最終的にどうしたと思う?」


「え?」


「え?」


「ここまでされても諦めなかったの? 内藤」


「ああ」


「まだ左腕が千切れただけだ! 右腕は残ってるwwwww」


「そうだな。どんなに部分欠損しても、諦めず最後の最後まで戦う……男らしいぜ……ってこれが嫌がらせでなければかっこいいんだがなあw」

 

「この顔のおっさんとは思えない程闘争心が高いよね」

挿絵(By みてみん)

「笑っちまうよな……でも、顔じゃなくて肛門な。で、最後に奴が行った嫌がらせ……子供みてえだけど言うぜ?」


「うんw」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


うん、これはまごう事なきフィクションですね

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