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第八章 探索

初投稿です。

仕様等まだ慣れていない為、設定・操作ミスありましたらご容赦ください。


登場人物の残忍さを表現するため、残酷な描写があるためR15としていますが、それ以外は復讐ものと言いつつ笑いネタ満載のアクションコメディー

 1か月後、呂磨についた劉煌、お陸とゾロンは、計画通り、ゾロンとお陸が日中偵察に出て、あのインスティンクトゥス寺院の様子とドクトル・アントニウスの行方を探し、劉煌は亡くなったドクトル・コンスタンティヌスの遺品の整理という名目で、ドクトル・コンスタンティヌスの家を捜索していた。


 劉煌は、もう既に埃が堆積しつつある家の掃除をしていると、ある部屋で床に1枚の紙が落ちていることに気づいた。彼は、箒を片方の手で立てながら屈んでその紙を拾い、ひっくり返してそれを見た。


 それは、幾つもの四角形を重ねた絵で、走り書きで、regeneratus(再生)と書いてあった。


 ”また何か新しい機械を作るつもりだったのか?”


 たまらなくなった劉煌は、箒を放り出し、机や本棚や、ありとあらゆるドクトル・コンスタンティヌスの遺した紙があるであろう場所を漁っては、書面を手に入れ、1枚1枚貪るように読み続けた。


 彼は、改めて類まれなる偉大な医師を亡くしたという大きな損失に、途方に暮れ悲しみに打ちひしがれた。


 しかし、劉煌は知っていた。悲しみに打ちひしがれている場合ではないことを。


 劉煌は、涙を袖で拭いてから、今度はクローゼットを漁り始めた。


 すると、突然、家のドアをノックする音が響いた。


 劉煌は、ハッとするとすぐ窓際まで音もたてずに来るとカーテン越しに窓の外を伺った。

 ドアをノックしていたのは、黒い服を着た中年の女性で、無造作にまとめられた髪には、所々に白い物が混じっていた。その角度からは顔が見えないことから、劉煌は、居留守を決め込み、裏窓からパッと飛び上がり屋根に音もなく着地すると、その女性の動向を伺った。


 女性は、何度かノックを繰り返し、その後ドクトル・コンスタンティヌスの家の窓の方に向かって首を長くする動作をしたが、やがて諦めて玄関前の階段をトボトボと降りていった。


 劉煌は、その女性がどこに行くのかと屋根の上から様子を伺っていると、彼女は思いがけず、ドクトル・コンスタンティヌスの向かいの家に入っていった。


 彼が殺されたことに関わる情報を得るため遺品の整理を担当していた劉煌だったが、それはそっちのけで、今度はその女性のことを見張り始めた。


 夕方、お陸が最後の坂道を下ろうとした時、彼女は劉煌の居場所をみつけて不適にフフッと笑った。


 お陸はそのまま裏路地に入ると、すぐにパッと飛び上がり、坂道の上の家の屋根に着地した。そして、そのまま屋根伝いにぴょんぴょんと故コンスタンティヌス邸の屋根の上に飛び乗った。

「早かったね。」

 劉煌は振り返ることなくお陸に向かってそう言うと、お陸はさらに劉煌の右横に音もなくやってきて「何やってんだい?」と小声で聞いた。

 劉煌は、見張っている家の方向に顎をクイッと上げて「御昼間訪ねてきたのよ。」と呟いた。


 それを聞いたお陸は途端に顔をしかめると「何しに?」と言った。

 劉煌が、今度はお陸の方をしっかり向いて顔を横に振りながら言う。「わからない。誰かもわからなかったから会ってもいない。それよりゾロンは?」

 劉煌は四方に首を伸ばしてあたりを伺ったが、彼の姿はなかった。

「ああ、あのストーカーならまいてきた。ディナーを一緒にってしつこいったらありゃしない。」

 お陸の愚痴にまた頭を振りながら劉煌は視線を向かいの家に戻した。

「以前はあの家、婆ちゃんとおばちゃんが住んでいたけどね。」

 お陸はそう言うと屋根の上に寝ころんだ。


「あー、ここに寝ころんで日向ぼっこ三昧の日は最高だったのにねぇ。まさか日向ぼっこもできないのにここに舞い戻ってくるとは。」

 お陸がぶちぶち文句を言っていると、ようやくゾロンが仮面をつけて何やら手にいっぱい物を抱えて帰ってきた。


 ゾロンが玄関前に荷物を降ろして鍵を探していた時、ずっと帰りを見張っていたのか、お向かいの家の女性が家を飛び出して、前に向かって走り出した。ゾロンはちょうどドアを開け、荷物を中に入れていた時に、彼にタックルするように彼女が開いているドアを潜り抜けると、ゾロンはサッと飛び上がり、彼女の後ろに着地し、後ろから彼女の首にナイフを突きつけて叫んだ。「お前は誰だ!」


 女はパニックになりながら、「私はドクトル・コンスタンティヌスの友人よ。あなたはドクトル・コンスタンティヌスの遺産相続者じゃないの?」と聞いた。


 もう既に裏窓から部屋に戻っていた劉煌とお陸は、互いに頷くと、劉煌だけ部屋から出て玄関の所までやってきた。彼は、ゾロンに「女性に刃物を突きつけたら失礼よ。」と言ってから、女に向かって「私が遺産相続人よ。」と嘘をついた。


 女はそれを聞くとホッとしたような顔をして言う。「あなたがミレン嬢なのね。一時期ここで暮らしていたわよね。私はヘレナ・コッタよ。」

「よろしくヘレナ。」そう言うと劉煌は、彼女に手を差し出した。

 しかし、ヘレナは握手しようとせず「失礼だけど、あなたの苗字は何かしら。」と聞いた。


「コタカよ。」


 劉煌が斜に構えてそう言うと、ヘレナは明らかにホッとした顔をしてから「あなたに渡すように預かっていたものがあるのよ。」と言ってエプロンのポケットからミレン・コタカ嬢宛の封筒を一枚取り出し、劉煌に渡した。劉煌がその紙をジッと見ているとヘレナは、


「では私はこれで。あなた達もサッサとここの片づけを終えて、一日も早くここからいなくなった方がいいわ。何かあっても呂磨の警察は当てにならないのよ。」


と言うと、ドアに向かって歩き出した。


「待って。」劉煌はそう叫ぶと「ねえ、ヘレナ、ドクトル・コンスタンティヌスはいつあなたにこれを渡したの?何故あなたに託したの?」と聞いた。


 彼女は明らかに嫌そうな顔をして「亡くなる2日前よ。もし彼に何かあっても、彼の向かいに住んでいるから、その後東域人がこの家に来たらすぐわかるからって言ってた。だから持ってきたのよ。とにかくここにいることを見られたくないから。」と言うと、また玄関の方に向かったが玄関脇に立っている男を見て「あれ?あなたゾロン?」と聞いた。


 ゾロンはそれに恭しくお辞儀をしたが、劉煌はそれを無視し、ヘレナに向かって

「どうしてここにいるところをみられたくないの?」と聞いた。

 すると彼女の口から思いがけない言葉が発せられた。


「ドクトル・コンスタンティヌスは自殺じゃない。シルクハットの男たちがここに来て殺したのよ。」


 劉煌は目を引ん剝くと「彼は自殺じゃなかったの?」と聞いた。


「だから言ったでしょ。呂磨の警察は当てにならないの。何を言っても無駄よ。だからあなた達も早く退散するのね。」

 ヘレナは落ち着いてそう言うと、またドアの方に向かった。


「その男たちが誰かわかる?」

 劉煌は叫んだ。


「わからないわ。」ヘレナはそう呟いてドアを開けた。


 ”ただ、知っていたとしてもわからないって言うけど。”

 彼女はそう思いながらドアの外の様子をうかがい、安全を確かめてから早々に向かいの家に戻っていった。


 ヘレナが居なくなってから部屋から出てきたお陸は、劉煌にヘレナと何を話したのかと聞いた。劉煌がお陸に事情を説明すると、お陸は途端に険しい顔になり「お嬢ちゃん、持っていく荷物をまとめな。」と命令すると、今度はゾロンに向かって北盧国語で「不本意だけどあんたの家に転がり込むから。」と言った。

 ゾロンは羅天語訛りの北盧国語で「それは大歓迎だけど、まずはディナーにしない?買ってきたのさ。」と包みを指さした。お陸はそれをチラッとみてから「それも持っていくよ。さ、さっさとここは引き上げるんだ。グズグズしない。」とゾロンを蹴とばした。


 ドクトル・コンスタンティヌスの家を後にした3人は、それぞれ別れて、お互い誰にも尾行されないよう注意を払いながらテオンパン宮殿正門前に集まることにした。


 テオンパン宮殿とは、かつてあった呂磨王朝の離宮の一つで唯一呂磨の街中に残存する建物だった。

それは、離宮と言えども、呂磨王朝の威光を示すのには十分過ぎる建物で、門からして全て黄金でできていた。そのため、街灯もなく真っ暗な呂磨の街でも、ここだけは、夜でも月明りが、建物にふんだんにあしらわれている金に反射してキラキラと明るかった。


 お陸は、その宮殿の左の道、劉煌は右の道からこの待ち合わせ場所に到着すると、日中とは異なりそこには全く人気がなかった。


「まったくあのストーカーは肝心な時にやってこない。」と、お陸がボヤいていると、突然そこに馬車のやってくる音が聞こえてきた。


 お陸と劉煌はサッとくノ一モードになり、すぐに物陰に隠れると、その馬車はテオンパン宮殿の正門を素通りし、城壁に沿って右に曲がって止まった。お陸は、顔をしかめ「あの道にはここの通用門があったよ。」と呟いた。2人はスッと向かいの建物の上に飛び上がると、上からテオンパン宮殿の通用門を伺った。


 テオンパン宮殿は、通用門でさえ全て黄金でできており、それに月明りが反射して、2人のくノ一は、斜め上から見ていても馬車から出てきた人物の横顔がハッキリと見えた。


 ”ドクトル・アントニウス!”


 どんな時も動揺しないよう訓練を積んだはずの劉煌の心臓は、その訓練の成果を発揮することなく、ドクンドクンと大きく拍動した。


 しばらくして通用門が中から開き、門を開けた男に連れられ、ドクトル・アントニウスは宮殿の建物の中に入って行った。


 お陸と劉煌は、しばらくその場で上から宮殿の建物をボーっと眺めながら、通常立入禁止の場所に、夜半過ぎに、しかも表玄関ではなく通用口から一般人が入れることへの違和感を感じていた。が、やがてもう一台、東の方から馬車の音が近づいていることに気づいた2人は、また息を潜めて迫りくる馬車を上から眺めていると、それは先ほどの馬車とはだいぶ異なり、まるでかつて呂磨皇帝が乗っていたかのようなテオンパン宮殿を彷彿とさせる金色に輝く豪華絢爛な馬車だった。それはほどなくしてテオンパン宮殿の正門前にピタッと止まった。劉煌とお陸は真剣にその馬車を観察し、馬車から現れてきた人物を凝視した時、劉煌もお陸も思いっきり顔をしかめた。


 ”ゾロン?!”


 劉煌とお陸は、馬車から出てきた人物に驚いて思わず屋根から脚を踏み外しそうになった。


 ゾロンは、テオンパン宮殿の正門前に立って辺りをキョロキョロと見まわしていたが、いつの間にか音もなく馬車の客人になっていた劉煌から「ゾロン、早く乗って。すぐ出るわよ。」と中から声を掛けられ、飛び上がって驚いた。


 ゾロンは、慌てて馬車にまた乗ると、そこにお陸がいることにホッとし、彼女に向かって「呂磨にある私の別荘は手狭だから、郊外にある私の家に行こう。」と言った。お陸は珍しくゾロンの手を取って、彼の手の甲をポンポン優しく叩きながら「呂磨にあるのは別荘じゃなくて別宅って言うんだよ。で郊外にあるのを別荘って言うんだよ、普通。」と彼が北盧国語を間違って覚えていると思い訂正した。


 劉煌は、劉煌でゾロンに向かって両手の甲を腰に当てながら「なんでコソ泥のあんたがこんな馬車持ってたり、家を2か所も持っているのよ。」と聞いた。

 ゾロンはそれにカチンと来て「まずコソ泥じゃないし。家だって2か所じゃない。」と反論した。

 お陸は、外側と同じ位豪華な装飾のついた馬車の中でいろいろ触っていたが、突然「何軒持っているんだい?」と聞いた。

 ゾロンは指を使って計算していたがしばらくして「4、500軒くらい?」と語尾を上げて言った。

 劉煌は、すぐにまた両手を腰に当てて「なんで4、500軒も家があるのよ!嘘つかないで。」と口をとがらせそう叫ぶと、「本当だ。世界各地に家があるから。全部合わせると4、500にはなる。」とゾロンが仮面を取って涼しい顔をして言った。


 お陸と劉煌は、2人ともそれは彼らの聞き間違いか、あるいはゾロンのつたない北盧国語で数を間違えて言ったかのどっちかだと思っていた。


 そうこうしているうちに馬車はある所で止まった。


 劉煌が降りようと席を立つと、ゾロンが慌てて手で制し「門を開けに行っているだけだ。これからもちょっとあるから座ってて。」と言った。

 劉煌は狐につままれたような気持ちで窓の外を見ると、たしかに城壁に門があり、それを従者が開けていた。馬車が門を潜り抜けると城壁の中はずっと森のようになっており、道なき道を器用に馬車が走っていて、その先にはうっそうとした木々以外何も見えなかった。


 しばらく走っていた馬車が止まり、ゾロンが席を立って先に降りお陸が降りるのを手伝った。お陸は、階段を踏み外さないように下を向いて降りていたが、地面に立つとやおら首を上げて正面を向いてぶっ飛んだ。


「ギャーっ」


 弟子入りしてから10年強、初めて聞いたお陸の叫び声に、懐から懐剣を取り出して馬車から飛び降りた劉煌は、目の前で腰を抜かしているお陸を見て驚きのあまり、彼も「わああ」と叫んで、慌てて懐剣を振り回した。


 それに気づいたお陸がゾロンに抱き起こされながら言った。「お嬢ちゃん、何やってんだい。」その姿を見た劉煌は、懐剣を逆手に持ったまま地面に着地すると「敵なんじゃないの?」と訝し気に聞いた。お陸は、首を横に振りながら劉煌を見つめ、自分の身体の正面の方を指さした。


 お陸の指の方向を見た劉煌は、自分の目にバーンと飛び込んできた情景をキョトンと眺めた。


 そこには、なんとテオンパン宮殿など足元にも及ばないほど豪華で巨大な白亜の大宮殿のような邸宅がそびえたっていたのだ。


「ま、まさか、これがゾロンの家?」と劉煌が息も絶え絶えに尋ねると、ゾロンは涼しい顔で「そうだね。ここが一番長く居たから。」とさらっと答えた。


 ”うーん、たしかにこれが家なら呂磨の家が別荘になるのかも......”


 劉煌とお陸が同時にそう考えて唖然としている中、ゾロンは自分の左腕に絶句しているお陸の腕を絡ませると、邸宅のエントランスに向かって歩き出した。すると突然中からモーニングを着用した初老の男性が「坊ちゃま!」と叫びながら飛び出してきたではないか。


「フレッド。馬車の中に荷物があるからよろしく。」

 ゾロンは羅天語でそう言うと北盧国語でお陸に「好きなお部屋を選んで。そこに荷物を運ばせるから。」と言った。


 お陸は、あまりのことに血圧が爆上がりしながら、命の危険を顧みず後ろを振り向いて悔しそうに劉煌に言った。


「この道云十年のくノ一としたことが、、、初めて見抜けなかった!」

「師匠、これは見抜けなくって当然よ。だって一体全体何でこんな金持ちがコソ泥やってるわけよ。」

「コイツは、頭からつま先まで、着ている服も何もかも、全く金持ちの匂いがしない!本当にコイツの家なのか?」

「さっき、多分バトラーだと思う人が坊ちゃまって呼んでいたから、間違いないと思う。」

「ううう。バトラーって何?」

「執事のことよ。」


 それを聞いたお陸は悶絶し始めたので、ゾロンは抱きかかえようとしたが、彼女はパッと飛び上がって彼から離れると「洗いざらい白状しないと絞め殺すよ。」と叫んだ。


 3人は別の召使が通した応接間に入った。

 お陸は、座るよう勧められた椅子に座ることなく、壁の金色に光る部分を手でなぞりながら「マジかっ。本物の黄金だ。」と言って口から泡を吹いた。


 ゾロンは、フレッドが持ってきた包みをいそいそと開けながら、「取り分け用のお皿と飲み水をピッチャーで持ってきて。」と命じると、フレッドは「はい。坊ちゃま。」と言って部屋を退いた。


 劉煌は、やおら座った椅子の肘掛を触って「師匠、たしかに黄金です。」とお陸に同意すると、ギロッとゾロンを睨んだ。


「私は何も嘘をついていない。泥棒じゃないよ。この椅子だって盗んだものじゃない。呂磨で女の子の物を盗むのは、呂磨が危ないからすぐ退散するようにとの警告なんだ。私が本物の泥棒だったら、どうして彼女たちが泥棒されたってわかるように盗むの?もう散々彼女たちに呂磨が危ないって言って来たけど、呂磨に憧れを抱いている彼女たちには全く響かないんだ。だから彼女たちが呂磨に留まれないように実力行使していただけだ。盗んだものは彼女たちより先に自宅に届いているって寸法さ。」


 ゾロンが、そう言ったところで、劉煌が反論しようとしたちょうどその時、フレッドがお盆を持って入ってきた。

 フレッドは、明らかにハイクラスな金縁の取り皿とカトラリー、グラスと飲み水の入ったピッチャーをテーブルにセッティングすると、やすっちいピンク色の財布をゾロンに差し出し「こちらはどちらにご送付すればよいでしょう?」と聞いた。ゾロンは、財布の中身を開けると中から一枚の紙を取り出し「彼女の名は、エレナ・パレチェクだそうだ。この住所にいつものようにして届けてくれ。」と言って、皆の前で中身を全て財布に戻してからそう言った。


 フレッドは「わかりました。他に何かすることはありましょうか?」と礼儀正しくゾロンに聞いた。ゾロンはすぐに「ない。」と言ったが、フレッドが「ではこれで」と下がりかけた時、「あ、フレッド、あったよ。私の本名を彼女たちに伝えてくれ。」お陸と劉煌を手で指しながら微笑んでそう言った。


 フレッドが、心配そうな声で「それでよいのでしょうか?マスターゾゥ。」と言った瞬間、お陸と劉煌は「あーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」という叫びと共に文字通り椅子から飛び上がった。


お読みいただきありがとうございました!

またのお越しを心よりお待ちしております!

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