人相
つい先日、家の近くのスターバックスに並んでいると、後ろで6〜7歳の女の子を連れた小太りのおばさんが並んでいた。
その人は私のすぐ後ろにぴったりと妙に近い距離にいて、私は距離感どうなってんだ、うっとーしーなぁと思っていた。
さらにその親子は列を乱し、ショーケースに並べられたスイーツを見ていた。楽しいはずのスイーツ選びでも母親はイライラ。
子供は怯えていた。
ふと、その母親の顔を見た私は目が見開いた。
その人は、20年ほど前に働いていたキャバクラでNo. 1をしていた人だった。
あまりのシルエットの変わりように目を疑ったが、その強い口調や声、顔のパーツだけは変わっていなくて、間違いなくその人だった。
その女性は割と早くにお金持ちの男性と結婚して、子供を産んでしばらくはSNSに子供をアップしたり、旦那に買ってもらったブランド品をアップしたりと、幸せそうにしていた。
が…、とても幸せそうには見えないその表情から私は声をかけるのを躊躇ってしまった。
私は彼女がこんな姿を見られたくないと思うのではないかと思ってしまったのだ。
20年という月日は、その人が普段どのような感情で、どのような生活をしているかで、表情、体型、オーラまで変える力があるんだと改めて実感した。
さて、私はどう見えるのか。
若い頃に比べて体重は5〜6キロは増え、35過ぎたあたりから白髪染めもしている。
シーズン毎に流行りの服を買うようなことは無くなり、自分の好みや体型に合った服を長く着るようになった。
昔ほど金回りは良くないが、大切な人にちょっとしたプレゼントを買うことができるくらいの懐と心の余裕もできた。
この20年本当に色々な事があり、たくさんの感情を知り、昔よりずっと優しくなった一方で、人にも自分にも厳しくなったところもある。
総合して、私は今の自分が好きだ。
満点ではないが、人に見られて恥ずかしいような生き方はしてきてない。
だか、もっと日々をハッピーに過ごしたい、過ごさなければこの先の20年後の自分を思い心に決めた。