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3/3

3攫い いつもとは違う監禁

「……ん。ありぇ?」


ウサが目を覚ます。自分に何があったのかも出せないのか、ウサはしきりに瞬きをしていた。俺はそんなウサへ、


「おはよう。ウサ」


「お、おはよう?」


笑って声をかける。困惑した表情ではあるが、ウサも挨拶を返してきた。それからウサはまた自分の状況を確認した後、


「あ、あの?これ、ど、どういうこと?」


もの凄くふわっとした質問が。

ただ、それでも俺は言いたいことは分かる。幼なじみだからな!……なんていう理由では残念ながらない。

俺が分かったのは、そういう反応になるような事を俺がしていたからだ。


「…………」


「え、あの、ユウ、君?」


俺は黙ってウサを見つめる。

上から首輪。後ろで手を拘束する手錠。脚には足かせ。服も着替えさせていて、中もちゃんとおむつに履き替えさせてある。


「……なぁ。ウサ」


「な、何?」


俺はウサに呼びかけ、その顔を両手で触れる。困惑が深まっていくのが分かる。そんなウサに、俺は自分の気持ちをぶつける。


「俺の気持ちが分かるか?何度も何度も何度も監禁されて」


「え?あっ、ご、ごめん嫌だったよね。私の我が儘に」

「いや。そこじゃない」


「……へ?」


ウサは監禁したことを謝ってきたが、俺はそれを否定する。監禁されたことに対しては特に思うことはない。

俺のその食い気味の否定にウサは困惑の表情を。


「俺、ずっと待ってたんだぞ?ウサが勇気を出してくるの」


「え?あの、」

「10年。10年以上待った。なのに……ウサは監禁以上してくれなかった。……だから、今日は俺のやりたかったことを全部させてくれ」


「え?それってどういう……っ!?」


俺は困惑した様子のウサの唇を塞いだ。軽く唇を触れあわせるだけで最初は終わりだ。ウサはみるみる内に顔を赤くしていき、口をパクパクと。

だから俺はその開いた口に、


「ん//」


舌を入れ込む。

拒絶はされなかった。少しずつではあるが、ウサも応えてくれるようになってきた。お互い息が苦しくなるまで続ける。


「「……ぷはっ!」」


酸素が足りなくなり、頭がクラクラしてきたところで唇を離す。お互いの口からは、唾液が線を引いて垂れた。


「ユウ、君……」


「監禁までしたんだから、今更後には引かないからな?」


火照った体。熱っぽいウサの視線が俺に向けられる。

それから俺たちはまた唇を触れあわせながら、お互いの服を脱がせ、


「あっ。ちょっ!ユウ君!私、トイレ行ってないから!先にトイレに!」


「ここまで来てそれはないだろ。漏らして良いから……続けるぞ」


「ひゃ、ひゃぁぁぁ!!出ちゃう!!本当に出ちゃう!!!あ゛!あああぁぁぁぁ!!!???」


下腹部に生暖かいものが掛かるが、気にせず俺は交わり続ける。ウサの顔は、周知や喜びなど様々な感情でグチャグチャだった。

……そんなウサも、可愛い。

結局その日、数時間交わり続けた。生理現象が起きて、ウサの体からは数回異臭を放つものが生み出されたが、俺は一切気にしなかった。恥ずかしさと快楽でかなり後半のウサは壊れかけていたな。白目をむきかけてたし。


「はぁはぁはぁ……」


「お疲れ。ウサ」


「……うん」


荒い息を繰り返すウサ。様々なもので汚れてしまった自分の下半身を見て顔を赤くしながら、俺に抱きついてくる。


「……私のこと、好き?」


抱きつきながら、そんな質問が。

……何という今更な質問なんだろうか。


「好きじゃなかったら監禁なんて許すわけないし、監禁された後のそういう期待もするわけないだろ」


「……そっかぁ」


抱きつくウサの力が抜け、こちらへ寄りかかってくる面積が大きくなる。とても嬉しそうにニヤニヤしているな。

なら、もっと喜ばせよう。


「……好きだよ。ウサ」


「ひゃうっ!?」


ウサは俺の言葉を聞いて、体を硬直させる。耳元でのささやきは恥ずかしさを感じるようだ。

だが、それでもウサは真っ赤になりながらも頑張って、


「わ、私も、好きだよ」


なんて言っている。可愛い。とてつもなく可愛い。

例え下半身が排泄物とか含めて色んな物でぐちょぐちょだろうと、非常に可愛い。

が、可愛いからと言ってそのままにしておくのは健康的にもよろしくないので、


「その……手錠とか外すから、一緒にお風呂入らないか?」


「お、お風呂!?……う、うん。良いよ」


驚きはしたものの、恥ずかしがりながら頷いてくれる。俺たちは一緒にお風呂で体を洗い(中までじっくり)、夕食を食べ、今度はウサの部屋で交わった。

これでその日の、人生で一度だけのウサの監禁が終わる。これで俺たちの人生が大きく変わったのは事実だ。

俺を監禁するウサがそれ以降積極的になってくれたり、監禁していないときも応えてくれたり。……そして、少しずつウサのお腹が膨らんできたり。


「……きっと、可愛い子だよね」


「ああ。ウサと俺の宝物だからな。可愛いに決まってる」


「……うん。そうだね」


新たな家族を、俺たちは温かく見つめるのだった。



「幼なじみに監禁されたけど何もされなかったので、逆に監禁してやって欲しかったことを全てやる」《完》

この作品は一旦ここで終了です!

この作品の他にも同じような短さの作品を投稿しているので、作者のページから「長編化予備群」のシリーズを覗いて頂ければ!!

人気があった作品は長編化します。勿論この作品も……チラチラッ(ブックマークや☆をつけて頂ければ、続きが書かれるかも……

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