第三の世界
次はその半年後。
喚んだ奴は爺様でな。
ほら、女神じゃなくて爺様系のあるじゃん。
なんと、その世界では神々が争っていた。
爺、俺の二回の召喚経験を評価して喚んでくれたわけよ。正直落ち目で、バカにされてて、でも、それが俺のこっちの世界の姿と重なっちゃったわけ。
他の神が喚んでんの、人間じゃねーのよ、そもそも。魔人的な?
空中爆撃してくるロボとかいるしよ、他にはメタリックデザインで光線出すやつとかさ。あー、スライムもいた。時代先取りだな! スライムというよりなんというか、そいつが瞬間移動してきたらみんな窒息死するんだよ。そいつの体内で。マジえげつねー。
で、そんな奴らが国とかたくさーん従えてるわけ。人材も豊富でさ。
二人であーだこーだ考えてよ。
爺、知恵だけはあんだよ。こっちに加護とかのせられないくせによ。
俺が最弱だけどさ。そっの次に弱いやつでも超強いのよ。
未来予知できんだよ? 戦闘能力なかろうがなんだろうが強いわ。
一人ひとり、攻略して。
敵にいると強いのに味方になると弱くなるのマジなんなんだろうな。
あーぁ、でも、その三年は超楽しかった。
爺様、死んじゃってさ。
俺は、3位敗退でこっちに戻ってきましたとさ。
仏の顔も三度まで。
親の顔も三度まで。
手切金を叩きつけられて、俺は泣く泣く知らない街に部屋借りて仕事を探しましたとさ。