序章 始まりの闇
朝だ。爽やかな朝だ。今日みたいな
心地いい日は、散歩でもしてゆったり
と過ごしたい...
「ケント!今何時だと思ってるの!?
ねえ今日約束の日でしょー!」
...あ、やべ、二度寝してたわ 。てか、
今何時なん?
「いや、まだ6時じゃねえかよっ!
お前10時って自分で言っただろう!!」
そう言ってはみたものの、寝ぼけている
のか、まだ相手が誰か理解できない。
「ケント、もっと早くこればいい
じゃんって言ったのケントでしょ?」
「あれ?そうだっけ?てか、お前人
んちに勝手に上がってんじゃねえ
よ!」
えーと、状況を整理すると、俺は
倉岡・賢斗。15歳の高一。強いて言
えば非リア。幼なじみの南・美来と
現在進行形で今日お気に入りの本を
買いに行くとかいう約束を巡って
言い合ってるとこ。
「まあまあ、そんなこと言わずに。
だってケントのお母さん、
今日留守番だからケントの面倒見
てねって言ってたよー」
「相変わらず過保護な母さんも母
さんだが、ミライもミライだっつ
の!二度寝したいし、ゲーム借り
てていいから部屋出てってくんね?」
「そういうケントは相変わらず無愛想
なんだからあ。...でもゲーム貸して
くれるならまあ、許してあげるよ」
そんなやり取りをして、俺は二度寝を、
ミライはゲームをすることになったん
だけど、な?
「何これ?とんだクソゲーじゃん!
二度とやらん!」
...どうも二度寝が出来ないので、
8時に家を出て本屋が開く8時半に
ちょうど着く、つうことで色々と
予定を前倒しすることにした。
8時前になったので玄関を開けて
ミライと一緒に、「それでは本を
買いに行くぞぉ!」と声をそろえ
て一歩踏み出した時、
...全てが暗く染まった。
「は?」
状況が理解できないまま、
俺とミライはお互いの位置関係すら
把握できずに、暗い闇の底へと
落ちていった...
イマイチ書き方とか分かんないかんじなのでコメント頂けると幸いです。