青の祓魔師(著:加藤和恵) の登場人物『魔神サタン』について考えてみる。
青の祓魔師(著:加藤和恵) の登場人物『魔神サタン』について考えてみる。
みなさん青エク読んでますか?
おれは連載当初から読んでいます。
王道バトル漫画でありつつも、さすがは女性著者ですね。最初の一話が非常に泣ける。ヒューマンドラマってああいうのを言うんじゃないでしょうか。ふる~くなっちゃいますけど、『ダイの大冒険』にも似たようなエピソードはありましたが、青エクのほうがなんだろう……時代に合っている? というかささっと一話で片付くわかりやすさがありますね。
ありゃ。
書いていて思ったんですが、『ダイ』と『青エク』ってけっこう似てるかも?
『ダイ』の場合は『バラン』ですね。
『青エク』の場合は『サタン』ですね。
正義の主人公と、悪の父親との確執が組み込まれた物語。
まあダイのほうだと確執はおまけで、世界を救うために大魔王をぶっ倒すぞーでしたけど。
青エクはどうなるんでしょうね。
ってことで、今回の本題なのです。
『サタン』のキャラがわからない。
あいつ不明のままですよね。
劇場版だとめっちゃいい奴になっていたような気がしますけど、あれじゃちょっと……。
あくまでも『燐』や『雪男』は正義でありつつ、『サタン』は悪の構図であってほしいですね。キャラクター造形(背景や性格)の上手いかたなので問題ないと思いますが。
サタンは何がしたいんでしょうね。
「俺は物質界も欲しい」
くらいしか情報の開示がない。
虚無界には存在しているんだから、メフィストやらルシフェルから言及があってもいいんですがね。まったくない。あいつらもあいつらで兄弟喧嘩してるだけだし。ルシフェルさん物質界を無に還すとか言ってませんでしたっけ、サタンさんいいんですか?
サタン出てこねえ……。
勝手な想像なんですが……サタンさんぼっち。
自分に並び立つ存在がいない。相手をしてくれるやつがいない。
だから、その可能性を持った息子たちが可愛い。
実は身体さえ無事ならきっと獅郎ともいい関係を築けた。つーか、一緒に酒でもやってそう。
ツンデレ。
「べ、べつにお前らのことなんてこれっぽっちも気にかけたりなんてしてないんだからね!」
「怖がらせる登場をするのは、威厳を保つためなんだからね!」
燐と雪男には接触してますからね。
というか雪男に関しちゃ父親として破滅しようとしている息子を助けようとした節すらある。
台詞が悪党そのものでしたけど。
……いいやつなんじゃねーの、サタンって?
サタン。
息子思いのいいやつ。
物質界も欲しいと言っているが、基本的に好きにやらせる放任主義。
ツンデレ。
メフィスト陣営がルシフェル陣営に敗北しそうになり、物質界にいよいよ終焉が迫ったときにサタン降臨。
「言っただろうが。俺は物質界も欲しいと……勝手に壊そうとしてんじゃねえ!」
「勘違いすんな。俺はそこの愚息どもがあまりに情けねえから出てきてやっただけだ」
「どうしようもねえクソ餓鬼どもだぜ。物質界は俺がいただく。止めたきゃかかってこいや!」
こんな感じかな?
難しいな。
二陣営の衝突に、第三の陣営が急遽参戦するってのはよくあるんですが、第三陣営がたった独りで成り立っちゃう。
サタンの扱いどうすんだろ。
このまま出さずに、メフィストvsルシフェルで終わりってわけないだろうし。
ごちゃごちゃしてきたけど、青エクって、サタン(悪魔の絶対王)の息子である燐が、悪魔を退治する祓魔師になり、サタンを一発ぶん殴るまでのお話でしょ。
サタンを話の終わりに絡めないなんてあり得ない。
けれど、メフィストvsルシフェル戦が激化してきている状況でも傍観している節がある。
物語のクライマックスが読めない。
サタンさん。
あなたはいったいどこで何をするつもりなのか……。
〆