人物紹介
登場人物紹介
地球時
○村瀬圭吾
・男
・34歳
・会社員、投稿作家
・身長178㎝、体重90㎏
・黒髪、黒目、短髪、日本人
・web小説の投稿作家をしていた普通の会社員。執筆の相棒で同棲中の彼女と協同で小説を書いていたが、その評価は悪く。評価を見ては落ち込む毎日だった。小説の内容は、テンプレもチートも魔法すらない異世界に転生した主人公が苦しむだけ苦しむという、鬱展開まっしぐらな作品だった。
その小説の世界があまりに酷いという理由で、小説が元に生まれていた叙事詩世界をまともな世界にする為に、叙事詩世界管理官であるセトに召喚された。
○服部千香華
・女
・31歳
・会社員、イラストレーター
・身長158cm、47㎏
・黒髪、黒目、ロングヘア、日本人
・圭吾の相棒で、小説の設定やキャラクター及び魔物をデザインしていた。圭吾よりも先にセトの下に召喚され、神になると地球に戻れないという事を聞かされる前に、神になってしまった。
見た目は10年以上ほぼ変わらず、圭吾曰く「血でも啜ってるんじゃないか?」との事。
イデアノテ召喚後(4章現在)
○村瀬圭吾
・男
・34+20+5+50=109歳
・イデアノテ創造神、叙事詩世界派遣神、狼神、荒神、獣神
・体長300cm(獣時)身長240cm(獣人時)
・全身黒い毛並み、金眼
・叙事詩世界の神となった村瀬圭吾。イデアノテの創造神であり叙事詩世界に派遣された神。本来の姿は真っ黒い狼の姿をしている。当初は思い込みのせいで姿を変えると体に激痛が走り、自由に姿を変える事が出来なかった。獣人に姿を変え暫くの間行動していた。
4章現在は自由に獣型と獣人型を使い分ける事が出来る様になっている。
雑学や色んな知識に精通している。これは圭吾が昔から知識を溜め込む事が趣味のようになっており、例え必要が無い事でも、興味があれば納得するまで調べるという性格に起因する。
過去に喧嘩ばかりしている時期があり、その時に格闘技や古武術、武器の扱い方等に興味を持ち、片っ端から資料を読み漁り、それを自ら実践する事で身に付けている。
特技として複数の思考で一斉に別の事を考える事が出来る『並列思考』を持つ。これは怒りながらも冷静な判断をできる事から戦闘時にも有用。話の中でも度々使われる。
他にも狼の特性がある為、嗅覚が異常に良く汗の掻き具合から嘘すらも嗅ぎ分ける。
理術の扱いに長けるが、能力的には近接回避型のパワーファイターの為、理力の量が極端に少なく、度々理力切れで頭痛をおこす事がある。
性格は基本的には責任感が強く冷静で穏やか。反面幼い頃から優等生であろうとした為、感情の起伏が乏しく、喜怒哀楽の感情が育ちきっていなかった。千香華と一緒に居る事で、その事は解消されたが、神になった時に資質として極端化され、現在では感情の制御が上手く出来ない事がある。感情が爆発した時、異常な強さを発揮する。
千香華に多大なる愛情と恩義を感じており、行動原理の中心に千香華がある。
苦労性でお人よし、頼られると断り切れない所もある。
万能型ではあるが、器用貧乏になり易いタイプ。
○服部千香華
・女
・31+20+5+50=106歳
・イデアノテ創造神、叙事詩世界派遣神、猫神、狡知神、技巧神
・体長158cm(獣時)身長158cm(銀髪の青年時)身長152cm(イグニット時)
・全身青味がかった灰色の毛並み、銀眼(獣時)銀髪、銀眼(銀髪の青年時)赤髪、金眼(イグニット時)
・叙事詩世界の神となった服部千香華。イデアノテの創造神であり叙事詩世界に派遣された神。本来の姿は人と同じくらいの大きさのロシアンブルーのような毛並みの猫の姿をしている。『嘘と欺瞞の衣』という技能を持っており、自分の姿を思い描いた通りの姿で、他者に認識させる事が出来る。3章で一時的にイグニットという名前の猫人の女性姿を取ったが、基本は銀髪の青年の姿をしている。
ロキに師事する事により、技能が強化された。現在では自分の周囲で任意の者を、自らと同じように認識を変化させる事が出来る様になっている。
感覚人間で、説明下手ではあるが、交渉ごとには滅法強い。その理由は、自分に吐かれた嘘はほぼ100%見抜け、自らの言葉は相手に真実として認識されるという『嘘と欺瞞の衣』の副次効果がある為である。
手先が器用で何でもそつなくこなせるが、興味が無い事には無頓着である。逆に興味のある事には異常な集中を見せる事もある。
理術の制御は少し苦手(理学の理解に難あり)だが、有り余る理力のお陰で高威力広範囲の理術を操る事が出来る。当初は逃げたり隠れたりしか出来なかったが、現在は理術という戦う術を手に入れ、圭吾曰く「俺よりも強いかもしれない」だそうだ。
性格は、明るく大胆不敵。物怖じする事無く常に冷静(精神力が高い為)。場を和ませる為にワザとふざける事が多々あるが、半分は本気なのではないかと圭吾は思っている。
圭吾が千香華にそうあるように、とある理由で千香華も圭吾に依存している所がある。
圭吾と二人の時と、他の者が居る時、圭吾が居なくて他の者だけの時では、話し方も性格も違うように感じる。これは、千香華の中心には常に圭吾があり、それ以外の事は元来どうでも良いと考えている所がある事が原因。
実際はそこまではないかも知れないが、もし圭吾とその他を天秤にかけても、考えるまでも無く圭吾を選ぶ位には依存している。
必要とあれば残酷な行為も辞さない。元々その気があったのだが、神になって極端化したことによって、完全なヤンデレ状態である。
今でも圭吾と五十年という長い月日を過ごせなかった事を恨んでおり、黒いドラゴンは見つけ次第、首を刎ねる事を心に誓っている。
○セト
・叙事詩世界管理官、悪神、嵐の神、戦争の神、砂漠の神、異邦の神
・身長、体重、年齢ともに不明
・ジャッカルの頭をした神、温和な表情のサラリーマン姿
・圭吾と千香華を叙事詩世界の神とした張本人。
言わずと知れたエジプト神話の有名神で叙事詩世界管理官。元になった叙事詩に翻弄されまくった神で本来はエジプト神話最強の神。“偉大なる強さ”という添え名を持つほどであったが、新しい神話が生まれて、オシリスやホルスと対比され敵役として描かれる様になった。
本作の中では面倒見の良い神で、常に圭吾と千香華の事を案じている。
千香華の妙案で、圭吾が始めに会った時の姿は、中間管理職のサラリーマンのような姿であった。
○ロキ
・叙事詩世界の伝令、叙事詩世界の監視者、トリックスター、狡知神、変身者、空を旅する者
・身長、体重、年齢ともに不明
・チャラけた感じの若者の姿、奇抜な格好をした青年
・叙事詩世界の伝令と情報収集を行っている神。
言わずと知れた北欧神話の有名神。いつもふざけた格好と言動をしているが、あくまでもそれはポーズだけで、本当は何を考えているか解らない。千香華に似た能力を持っており、千香華に頼まれその師匠となる。トリックスターの二つ名は健在。全てを欺き全てを騙す(と本人は言っている)。だが実際は友達思いの良い神だったりする。ただその遣り方が常人には理解出来ない事も多々あり、誤解される事もよくある。
○???
・謎の女の子
・黒いおかっぱ頭で貫頭衣のような服を着ている
・度々現れる謎の女の子。この世界の住人とは何かが違う。重大な事を知っているようだが……。
圭吾と千香華に何度か接触を試みるも、行動が全部裏目に出てしまい、未だにまともに言葉すら交わしていない。
友達(?)である二匹のドラゴンが圭吾を死の淵に追いやってしまい。合わせる顔が無いと思っている。
現在、自分の住処で引き篭もり中。
○ラヴァン
・ライトスフィアドラゴン
・真っ白な鱗を持つドラゴン
・謎の女の子の友達。本人達は配下だと思っている。理知的。シャフォールを拾い上げるついでに圭吾に止めの一撃を加えた。
○シャフォール
・ダークスフィアドラゴン
・真っ黒な鱗を持つドラゴン
・謎の女の子の友達。本人達は配下だと思っている。直情的。謎の女の子が圭吾と千香華にお詫びを言いたくても言えずに悩んでいるのを、その二人が居なくなれば塞ぎこまなくなると勘違いして、排除する為にゲーレンに向う。だが本来の姿に戻り感情を開放した圭吾の返り討ちにあい重傷を負う。その後ラヴァンに助けられたが、未だに謎の女の子に話してもらえない。
○シーン
・冒険家
・申人の冒険家
・過去に圭吾と千香華に助けられ、再び二人に会い。お礼を言いたいと世界を巡る冒険家となった申人の男。各地で色んな活躍をしているようだ。
漸く圭吾の所在を探し当てるも再会の直前で圭吾が瀕死になりセトの神殿に帰還。結局再び出会う事無くその生涯を終える。しかしその意思は子供に受け継がれ、シーンの名は代々受け継がれる事になる。
アドルフの恩人で親友。
○サシャ
・宿屋【戌小屋】の看板娘
・戌人の女の子
・二回目に圭吾と千香華がイデアノテに降り立った際、オークに襲われている所を助けられる。ゲーレンで二人が常宿にする宿屋【戌小屋】の看板娘。圭吾に好意を持っていたが、千香華以外に全然興味の無い圭吾に遭えなく撃沈。圭吾が宿を引き払いギルドで寝泊りするようになった理由が、イグニットにあると理解してすっぱり諦める。その後ギルド御用達の宿屋として【戌小屋】を繁栄させる。晩年は多くの孫に囲まれ、幸せに暮らす。
○プラム
・お食事所【卯小屋】の看板娘
・卯獣人の女の子
・二回目に圭吾と千香華がイデアノテに降り立った際、オークに襲われている所を助けられる。ゲーレンで二人が常宿にする宿屋【戌小屋】と提携しているお食事所【卯小屋】の看板娘。サシャと同じく圭吾に好意を持っており、アプローチするも当時の圭吾から見るとマスコットにしか見えず撃沈。暫くイグニットを敵視する。圭吾が亡くなったと聞いた時、三日三晩泣いたらしい。ギルドに併設されている喫茶店で働いていた。
父親は圭吾と千香華にこの世界で初めて料理を指南してもらったライナーで、その料理は当時世界最高峰と言われていた。本人は自分の腕ではなく圭吾と千香華のレシピのお陰だ、と公言していた。
○マーロウ
・初登場時35歳
・元寅王、元ゲーレン自警団団長、ゲーレン冒険者ギルド幹部
・寅獣人の男性
・元はゲーレンの町で自警団の団長をしながら肉加工業を営んでいた。圭吾の強さを見抜いて、手合せという名の決闘を申し込んできたが、圭吾の現代格闘技術の前に破れ、圭吾に惚れ込む。生粋のバトルマニア。
元寅種族の王であったが、魔物との戦いで負傷し、その座を後任に明け渡した過去がある。
冒険者ギルドの買い取り部門の責任者でもあったが、圭吾が居なくなった後、戦闘技術指南役を引き継ぐ。
風と雷の理術に適性があり、理学は苦手だったが千香華と同じく感覚だけで理術を使いこなしていた。風理術を使った近接格闘術の第一人者で、今でもその強さに憧れを持つものは多い。
圭吾と千香華がこの世界の創造神だと知る者の一人。
後述のヨルグと結婚して、ケイローという名の子供を授かる。享年60歳、最後まで再び圭吾に会いたかったと語っていた。
○ヨルグ
・初登場時24歳
・元ゲーレン自警団副団長、ゲーレン冒険者ギルド幹部
・辰人の女性
・初登場時圭吾はヨルグの事を男だと思っていた。元々スレンダーな体つきで皮鎧を着ていた事と、凛々しい顔立ちから男に間違えられる事が多かったようだ。
初めは、圭吾を敵視しており、マーロウが圭吾の事を褒めていたのが、気に食わなかった。自尊心が強く、自ら認めた者しか従わないという性格だったが、圭吾の強さを目の当たりにした事と、理術を教えた事が切欠で、圭吾と千香華に心酔するようになる。
冒険者ギルドの受付業務責任者。とても厳しく指導を行っており、周りから少し怖がられていたが、マーロウと結婚して子供が出来た後、丸くなったといわれている。
イグニットが居る間はその補佐として、イグニットの死後(亡くなったという事にした)、冒険者ギルド本部のギルドマスターに就任する。
辰人は寿命が長く。4章現在でも若い姿を保っている。
息子はケイロー、孫はサライ。
○イグニット
・初登場時20代中ごろ
・冒険者ギルドゲーレン本部ギルドマスター
・猫人の女性、赤髪、金眼
・千香華が【嘘と欺瞞の衣】で姿を偽った存在。銀髪の青年の姿は、加齢を考えずに造った姿だったので、周りの目を誤魔化す為に千香華が造り出した仮の姿。
ギルドマスターとして数々の功績をあげるが、その苛烈さから恐れる者も多かったようだ。
生涯独身を貫き、英雄ケイゴに操を立てたと後世の歴史書に書かれる事になる。
千香華も結構お気に入りの姿だったのだが、圭吾が戻ってきた事により、あっさりと死んだ事にして捨て去った。
○アドルフ
・初登場時300歳
・元辰王、冒険者ギルドモルデカイ支部ギルドマスター
・辰獣人の男性、白い立派な髭を蓄えている。辰獣人の中でも大柄で300cmを越える身長
・元辰種族の王だったが、クーデターでその王位を追われる。逃走の最中、シーンに出会い助けられ親友となる。圭吾とは入れ違いでゲーレンを訪れる事になる。
ゲーレンで冒険者として活躍し、その功績からモルデカイ支部のギルドマスターとなる。
幼い頃からサライの面倒を見ていて、孫のように思っている。実はサライの憧れの人物。
シーンの話から圭吾と千香華の正体に感付いており、亡くなったシーンの為に、二人の正体に迫ろうとする。
本来では都のギルドマスターは、その都の長では無いのだが、未王であるエイベルがアドルフを主と定めた為、都の長のような立場にもなっている。
○サライ
・初登場時18歳
・マーロウとヨルグの孫
・寅人の女の子
・マーロウと同じく圭吾に手合せを申し込むも、あしらわれる。
ヨルグに色々教え込まれてはいるが、全てがチグハグで残念な子になっている。本来の資質は、速度重視の近接タイプでマーロウに近いのだが、憧れの人物が使っている武器に近いものを好んで使っている。そのため本来の力を発揮出来ていない。
千香華にこっ酷く遣られるが、圭吾と千香華に教えを請うようになり、急激に成長する。
アドルフの事をお爺ちゃんのように思っているが、本人にはその事を言えずにいる。
マーロウとヨルグという偉大な祖父母を持つ為、それがコンプレックスにもなっているようだ。
○ヤーマッカ
・年齢不詳
・圭吾の執事、千香華の爺や
・未人の老人
・元は巳都で大商人の執事をしていたが、その人物が亡くなると同時に、職を辞してモルデカイに戻ろうとしていた。その帰郷の道中、盗賊団に襲われ罪を擦り付けられる所だったが、どうにか逃げ出し圭吾と千香華に会う。
圭吾と千香華に助けられ恩義を感じたヤーマッカは、無理やり気味に圭吾の執事となる。
何でもそつなくこなすスーパー執事。異常な足の速さを誇っており、午種族の追っ手すらも置き去りにして逃げた。
見た目は、圭吾が地球で好きだったゲームの登場人物にそっくりなようだ。