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世界観設定集


 ○世界観設定



挿絵(By みてみん)


 ・叙事詩世界

 物語、伝記、民話等で語られる世界が形を成した世界で、物語の数だけ世界が存在する。勿論地球すらも誰かが紡いだ叙事詩世界で、その世界で語られる物語もまた叙事詩世界となる。最近では地球のとある国で多くの叙事詩世界が生まれている。


 ・叙事詩世界【イデアノテ】

 投稿小説作家である、村瀬圭吾と服部千香華が二人で考えた投稿小説を元に生まれた世界。その特異性から他の神が管理するのを辞退してしまう。そのためまだ書き始めの小説であるにも関わらず、世界を創り出したもの(作者)を神として管理させる異例の事態となる。本来ならばそのまま滅びてしまうのも良くあることなのだが、【イデアノテ】は消滅時に周りの叙事詩世界を巻き込んでしまう事が判り、放置する事が出来なくなったのも、また異例の事態だった。


 ・叙事詩世界の管理

 叙事詩世界に生まれた神が有能であれば、そのまま世界を管理するのだが、最近大量に現れた小説が元になった世界の神は、自力で管理するだけの能力を有しておらず、世界が滅びる事が多かった。その事を重く見た“既に安定した叙事詩世界の神々”が、叙事詩派遣神として該当の世界の神と協力し世界を安定に導く事にした。


 ・叙事詩世界管理官

 叙事詩世界派遣神を管理する立場にある神を“叙事詩世界管理官”といい。どの神をどの世界に派遣する等の裁量を任されている。同じ叙事詩世界で創られた“叙事詩”毎に分けられ、地球産の叙事詩世界を管理する神は最近とても忙しいようだ。



 ・叙事詩世界【イデアノテ】の形

 この世界は球体ではなく、独楽のような形をしていて、中心に軸になる柱が天地を貫いている。この柱の両端には光珠と闇珠という珠が存在する。


 ・光珠と闇珠

 “光珠”は太陽の役割を果たし、光と熱を放っている。一定の時間で明滅し、昼夜をつくり出している。“闇珠”は地底奥深くに存在していると言われているが、(現時点では)定かでは無い。全ての物を引き付ける事で擬似重力を発生させている。


 ・気候風土

 世界の中心に存在している柱の遙か上空に光珠が存在する為、中心部に近付くほど暑く、外周部ほど寒い。地形などのほかの要因で一概に外側ほど寒い訳でも無いのだが、概ね光珠との距離で気候が変化する。中心部から乾燥帯→温帯→亜寒帯→寒帯となっている。熱帯が存在しないのは、柱の周辺では雨が降らず砂漠となっているからである。外周部の海は独楽の淵に当たる所では完全に凍っており、海水が外へ流れ出す事は無い。



 ・神器【イデアノテ】(設定ノート)

 圭吾と千香華の神の力の一つで世界の元になった設定ノート。元は数冊あったのだが、神器となった時に一つに統合されている。


 ◇圭吾ノート=世界の設定や物語の根本を書きなぐった物。ボツ設定などもそのまま書かれていた。そもそもの原因でもある。

 ◇千香華ノート=キャラクター及び魔物デザイン決定稿用ノート。絵で描かれていたり、文字のみだったり中々カオスな物。この世界の魔物が何処か変だったりするのはこれが原因。

 ◇連絡帳=圭吾が千香華にデザインを頼みたい時にメモしておく物。一番内容が混沌としている。アイデア段階の物も書き込まれているため支離滅裂。千香華のラフ段階の落書き帳でもある。


 全てのノートには圭吾の直筆で『IDEANOTE』と書かれていて、これが元になり世界の名前が『イデアノテ』となった。


 ・設定ノートで決められたルール

 一部のみ列記します。ファンタジー世界なのに魔法が無い。国が存在しないのに王は居る。貴族は存在しない。物理法則が地球のものとは微妙に違う。物が腐敗しない(腐敗させる菌が居ない)。物質の結びつきが強くやたら強固。人の種族名は漢字、魔物はカタカナ、固有名詞に制限は無い。



 ・都、町、村

 0時の方角から時計回りに十二支の順番で都が点在する。


 0時が子都ねとコルネリウス。子種族の都、商業都市。外周に近いが周辺の魔物は比較的大人しい。

 1時が丑都うしとギュンツブルグ。丑種族の都、農業都市。魔物は多く居るが、好戦的な魔物は少ない。

 2時が寅都とらとアルカラ。寅種族の都、傭兵都市。周辺の都や町に防衛戦力を貸し出している。

 3時が卯都うとウルム。卯種族の都。特に目立った所は無かったが、ゲーレンが冒険者の町として有名になって、最も恩恵を受けた都市。比較的弱い魔物しか生息しないが、オークが闊歩している為、女性には危険な土地だった。

 4時が辰都たつとハイルブロン。辰種族の都、防衛都市。ウルムとレーブレヒトが弱い魔物しか居ないのは、ハイルブロンが魔物の侵攻を食い止めているから……らしい。

 5時が巳都みとレーブレヒト。巳種族の都市、造幣都市。この世界唯一の貨幣を製造している都。周囲の魔物は弱いが、巳種族は命がけで世界中に貨幣を運搬もしている。後記の円環街道が出来て一番恩恵を受けた都。

 6時が午都うまとオーギュスト。午種族の都、宗教都市。宗教の概念がしっかりしていない為、名前ばかりの都市である。現在治安があまり良く無い。

 7時は未都ひつじとモルデカイ。未種族の都、貿易都市。とある事情で最も多く人と物が集まる都市となった。魔物の多くは森の中に生息している為、比較的安全。

 8時は申都さるとザクセン。申種族の都、技術都市。元来手先が器用な種族が住まう為、技術の進歩が著しい。魔物の大半が植物系のなので木材が豊富。

 9時は酉都とりとファルコ。酉種族の都、辺境都市。周囲を森と大きな川に囲まれ酉種族以外には住み難い土地。特に何も無い。

 10時は戌都いぬとベッテルハイム。戌種族の都、特に秀でた所はないが、悪い所も無い。寒い土地ではあるが、過ごし易く魔物も少ない。

 11時は亥都いとジャコモ。亥種族の都、狩猟都市。常に雪に覆われている厳しい土地。しかし精強な者が多く。魔物を狩る事によって生計を立てている。


 この世界の何処かに13番目の都である猫都ねこと木天蓼もくてんりょうがあると言われている。この都は隠れ里で猫種族のみが住んでいる。


 ・貨幣

 この世界のお金は鼈甲貨べっこうかである。単位はエン。この貨幣の原料である鼈甲は巳種族の都の周囲にしか生息しない亀の魔物からしか取れない。

 高価な順から、黄鼈甲貨こうべっこうか黒鼈甲貨こくべっこうか褐鼈甲貨かつべっこうかであり、それぞれ黄貨こうか黒貨こっか褐貨かつかと呼ばれている。

 価値は黄貨が十万エン、黒貨が千エン、褐貨が十エンである。


 ・食レベル、文化レベル

 初期のうちは言語すらないにも関わらず、中世ヨーロッパ風の家に住んでいた。見た目は日本人なのに家屋は西洋風という、チグハグな文化だった。文化レベルはそれよりも低く、法などは整備されていない。基本犯罪を犯すものは無く。人同士で争う事は無かった。

 火も常に火種を絶やさないようにして生活をしている。その反面、薪や蝋燭の効率がとんでもなく良く、何日間も燃え続ける。これは魔物の素材で作られて居るからで、人々の生活を支えているのは魔物素材という事になる。

 食レベルは酷いもので、食材そのものに塩のみの味付けである。作中で千香華は一週間で食に限界を感じた。



 ・各種族の特徴

 各種族に人と獣人が居る。基本的にこの世界の人は日本人と同じような特徴を持つが、種族によって必ずしも黒髪、黒目では無い。

 人は日本人をベースにその種族の特徴が出ている(耳や角、尻尾や鱗等)。

 獣人は元になった十二支(+猫)が二足歩行型になった者が多い。


 ◇子種族

 子人ねびとは平均身長150cm、子獣人ねじゅうじんは平均身長80cm。この世界最小の人種族である。

 種族的性格としては、愛嬌があり、細かい事によく気が付くが、欲が深く腹黒い。小賢しく、金にがめつい性格をしている為、商人や盗賊といった職の者が多いようだ。


 ◇丑種族

 丑人うしびとは平均身長200cm、丑獣人うしじゅうじんは平均身長240cm。この世界で2番目に大きい種族である。

 種族的性格としては、温厚、辛抱強く根気強いが口数は多くなくお人よし。だが一度怒らせると手が付けられない。その強靭な肉体は、時に魔物でも素手で縊り殺す強さを持っている。


 ◇寅種族

 寅人とらびと、寅獣人(寅獣人)共に平均身長190cm。強靭な肉体を持ち、鋭い爪と牙を持つ戦闘種族。

 種族的性格としては、慈悲深く面倒見が良い。だが強情な所があり、我が強い。気ままな性格の者も多く。時に自分より強い者を求め勝負を持ちかける事がある。


 ◇卯種族

 卯人うびとは平均身長160cm、卯獣人うじゅうじんは平均身長130cm。可愛らしい容姿を持つものが多い。細身で素早い動きが特徴。

 種族的性格としては、愛嬌があり、周りに好かれるが、年中発情しているような性格の為、そっち方面の揉め事が絶えない。


 ◇辰種族

 辰人たつびとは平均身長220cm、辰獣人たつじゅうじんは平均身長280cm。この世界最大の種族で最強の種族。

 種族的性格としては、威勢がよく、なんでもこなす器用さも持っている。しかし短気な者も多く負けず嫌いな性格が災いして、争いを起す事も多い。


 ◇巳種族

 巳人みびと巳獣人みじゅうじん共に平均身長180cm。全体的に細長い体をしている。

 種族的性格としては、思慮深く口数の少ない知恵者が多いが、見栄っ張りで嫉妬心が強い。


 ◇午種族

 午人うまびとは平均身長200cm、午獣人うまじゅうじんは平均身長240cm。丑種族と並んでこの世界2番目に大きい種族である。人、獣人共に面長い。

 種族的性格としては、お調子者が多く、お世辞が上手い。口が軽く、根気が無い。その場のノリで暴走しがちである。


 ◇未種族

 未人ひつじびとは平均身長160cm、未獣人ひつじじゅうじんは平均身長130cm。種族全員が執事服という一風変わった種族である。

 種族的性格としては、品良く基本的に何でもそつなくこなす。しかし驕る事も無く常に誰かに仕えたいと考えている。


 ◇申種族

 申人さるびとは平均身長170cm、申獣人さるじゅうじんは平均身長140cm。申人は尻尾が付いている以外は日本人と変わらない。

 種族的性格としては、手先が器用で小賢しい。仲間想いで義理堅い。しかし貪欲さも持っているので、常に何かを渇望している。


 ◇酉種族

 酉人とりびと酉獣人とりじゅうじん共に平均身長170cm。この世界で唯一空を飛ぶ事が出来る人種族である。

 種族的性格としては、忙しない性格で、常に忙しそうにしている。夢見がちで前向きだが身に余る事も多い。


 ◇戌種族

 戌人いぬびとは平均身長170cm、戌獣人いぬじゅうじんは平均身長140cm。戌人は黒髪に茶色い耳と尻尾。戌獣人は茶色い毛並み。

 種族的性格としては、義理堅く、人の為に行動できる。しかし強情で我儘な所がある。偏屈な者も多い。


 ◇亥種族

 亥人いびとは平均身長180cm、亥獣人いじゅうじんは平均身長190cm。強靭な体をしている。オークを心の底から憎んでいる。

 種族的性格としては、一本気の通った性格で、誓った事は貫き通す事を信条とするものが多い。後先考えない性格、ちょっと暑苦しい。


 ◇猫種族

 猫人ねこびとは平均身長160cm、猫獣人ねこじゅうじんは平均身長140cm。他の種族とは違い十二支に無い種族である。千香華が猫好きという理由で追加された13番目の種族である。この種族の都だけは何処にあるか判らず、本人達も絶対にしゃべらない。各地で見かける事が出来るが、基本定住を好まない種族である。

 種族的性格としては、気まぐれで気分屋。動きも素早く戦闘に適しているが、基本的に自分に被害が及ばない限り争う事を好まない。気に入らない事は絶対にしない。



 ○ギルドの偉業


 作中で主人公達が設立した冒険者ギルドが行った事を列記する。


 ・仕事を効率的に斡旋し、欲しい人の所に物が届き、お金を稼げるようになり、消費と物流も安定してきた事で文化レベルがあがった。


 ・理術を創り出し、それを広める事によって魔物への対抗手段が出来て、安全になった。それと同時に水と火の確保が容易になり、生活が楽になった。

 理術とは、この世界のことわりを理解する学問、理学を学ぶ事によって、使えるようになる(ということになっているが、実際はこの世界の者ならば、理力の波を当てれば使える)力である。

 理術は、身体の最低二箇所から理力の波を発生させ、この世界に干渉して事象を起す技術。火、水、風、雷、土の5属性あり、それぞれ波の振幅や強さを操る事で、起す現象を変化させる。

 この属性は、人によって適性があり、2属性か3属性を大体の者が使える。5属性扱えるものは稀であり、これはその人に備わったトランス(変換機)のような物が関係していると思われる。


 ・食レベルの向上もギルドの偉業である。見たこと無い食材を地球の食物に当てはめ、レシピを広める事により、様々な料理が世に広まった。食事は一日の原動力であり、その材料を揃える事もギルドの仕事として、重要なものになり、ギルドの地位も向上した。


 ・輸送と物流。これもギルドができたお陰(商人の護衛や道沿いの魔物退治)で安全になり、人々の生活を潤した。それと同時に世界を繋ぐ“円環街道”を造り、旅の安全と物流の促進を促した。

 円環街道は十二の都を繋ぐ幹線であり、全ての種族が初めて協力し合った事業である。


 ・各都市にギルドの支部があり、都以外の町や村ではそこの長も兼ねる。ギルドは治安の維持も行い。罪を犯した者を裁く権利すらも有している。



 ※追記がある時は随時更新いたします。


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