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婚約者を勇者に奪われたが別にどうでもいい  作者: みっちゃん
プロローグ

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第5話 魔法使い

アイリが王都に向かってから1週間、ルクスは空き家で過ごす時間が多くなっていた。


周囲の人たちからは幼馴染み(婚約者)がいなくなって寂しくなっているのだろうと思い、家によらずそっと置いていた。


実際のところ、ルクスは自分の部屋にいることが多くなり、ルクスの親たちも心配して部屋に入ったりするが、ルクスはテレポーテーションで秘密の隠れ家で魔導書を読んでいるため、親たちも「一応外には出ている」ぐらいしかわからないのだ。


この1週間でルクスはとてつもない量の魔導書を読んでいた。最初は部屋にあった本を読み、それを覚え実際に使えるか試していたが、それも終わり、今度は商人や食料などを買いに王都に向かうときなどに魔導書をまとめて買い読み漁っていた。


普通の魔法使いでもここまでの量を覚えることはできない。たとえ記憶力を上げたとしても、脳が耐えきれず死に至る可能性がある。


しかしルクスは剣聖の子孫であるため、それに耐えうる忍耐力は人一倍あった。

そのため彼は既に賢者を超える知識を持っていた。


ルクス「さてと!」ばん


一通りの魔導書を読み終え、ルクスは立ち上がり


ルクス「よし!」


と言ってある人に会いに行く。


————————————————————

~王都オワイコット~


シュン


テレポーテーションで王都まで行く。過去に魔法陣を描いており、そこから彼は村の皆んなには黙って行動していた。


???「あら?今日も来たの?珍しいわね」


しかし、魔法陣を道端で描くとすぐに消えてしまうし、少し陣が変われば別の魔法陣になる可能性があるため、彼は「ある人」の家に許可をもらい、魔法陣を描いていた。


ルクス「はい、お邪魔します、師匠」


それは昔、彼を救ってくれた魔法使いの人の家だった。


彼が初めて王都に来た時に、偶然にも出会い、魔法の才能があることを知った時、


彼らはルクスを弟子にして、魔導書を通して様々なことを教えていた。しかし頻繁に行くことはできないので行けたとしても、数週間、遅い時は数ヶ月もかかってしまう。


しかし、つい最近になってほぼ毎日来るようになり、不思議に思っているのだ。


師匠「まぁ、別にいいわ、それよりまた徹夜して覚えたの?」


そう言ってこちらを見る。多分隈が凄いのだろう。ここのところ魔導書を読むことに夢中になって気がついたら朝になっていたことなんてザラにある。


ルクス「はい、どうしても集中してしまって」


そう言うと師匠は"はあ"とため息をこぼし、言う


師匠「あのね、寝ることも大事なのよ?魔法使いは繊細な魔法を使う時もある、そんな時に寝不足で失敗したなんて出来ないのよ?」


ルクス「大丈夫ですよ、それを使う時はちゃんと寝ますから」


師匠「........はあ、まぁいいわ今に始まったことではないし」


そう言って諦めた、このやり取りも何回もやっているのだろう、慣れている。


師匠「それじゃあ、今日は何処かに行くの?それとも私と修行?」


ルクスが来る時は大体魔導書を買いに行くか、修行をしにここに来る


ルクス「今回は是非とも俺の魔法を見て欲しいです。」


師匠「ルクスの?」


ルクス「はい!」


師匠(そういえば、魔法使いになってから1回も魔法を見てないわね、フフッ面白そう)


師匠「いいわ、見てあげる」


ルクス「本当ですか!」キラキラ


承諾すると同時にルクスの眼がキラキラ光る


師匠「ええ、勿論よ」フフッ


その姿が新しいものを早く使いたいと言う子供の様な姿に思わず笑みが溢れる


————————————————————

王都の外~平原~


ルクス「じゃあ!行きますよ!見ててくださいね!」


師匠「ええ、見てるわよ」


ここは王都から2~3km離れた平原で滅多に人も来ない、ここでなら多少の事はなんとかなる


ルクス「行きます!"エクスプロージョン"!!!!!!」


師匠「?」


師匠「............は!ちょっ......ま......」


ドゴォォォォォォン!!!!!!!!!!


止める前に打ってしまった、そのせいで辺り一面がクレーターと化す


爆炎は空高く轟き、周辺は黒煙に包まれた


ルクス「どうですか!師匠!」くる


褒めてもらいたくて、後ろを振り返る、すると


師匠「    」_/\_o_


爆風に巻き込まれて倒れていた


ルクス「師匠ーーーー!!!!???」


慌て駆け寄る........そして


ルクス「........返事がない、ただの屍の様だ」


と言い残し、その場から去ろうとすると


ガシッ


ルクス「(・∀・)」


師匠「(╹◡╹)/」ニガサナイヨ?


————————————————————

師匠「全く、君と言う人は!」


ルクス「すいません、師匠なら平気かと思って」土下座


師匠にきついお仕置きをもらい、土下座するルクスが言い訳をする


師匠「なんで私なら平気なのよ」


ルクス「師匠だから」


師匠(理由になってないわよ)


そう、ツッコミを心の中でして、ため息をこぼした。


師匠(エクスプロージョンは魔法の中でも上位に位置する爆裂の魔法、それを魔導書を見ただけで覚えたとなると)


ルクス「師匠?」


師匠(この子は逸材よ、私なんかよりも)


ルクス「しーしょー?」


師匠(この子はいずれ世界に名を馳せる、その時まで私が守らないと、この命に変えても)


ルクス「師匠!!」ズイッ


呼ばれて意識を戻すと、目の前にルクスがいた。


師匠「!?////」


ルクス「どうしたんですか?」


師匠「.........なんでもない」ドキドキ


ルクス「?.......そうですか」


師匠「そうよ!.........それで今回はこれだけなの?」


ルクス「はい、そうですね、本当はまだまだあるのですが、これだと大惨事になりそうなので、もう少しコントロールできるようになったらまた見せます。」


師匠「.......そうね、これ以上やられたら、こっちが大変な目に遭うわ」


そう言って2人は王都に戻る。


師匠(さっきの胸の高鳴りはなんなの?なんでそんなにルクスのことを見るとドキドキするの!?)


師匠と呼ばれているが、年齢は23歳と7つ上に過ぎない。


師匠(私は魔法一筋!そんなものにうつつを向かすわけにはいかない!)


そう言って自分に言い聞かせる、決して勘違いをしないように、心に言い聞かせて、隣を歩く。


————————————————————

王都~オワイコット~


ルクス「今日はありがとうございました!」ぺこり


師匠「いいわよ、別に、またいらっしゃい」


ルクス「はい!お邪魔しました!」


そう言ってルクスは魔法陣からテレポートして、元の場所に戻っていった。


師匠「............ルクス」


師匠(彼は剣聖の子孫、普通なら剣に関わるものになるはずなのに、ならず魔法使いになった男)


そう考えながら、自らの日記にペンを走らせる。


師匠(ルクスは魔法使いの中でも逸材の存在、こんな子があの村でも無能扱いなんて..........)


師匠(彼は住む世界が違う、あんな村ではなく、魔法を存分にできるここに住むべきだけど)


そう考え、今この王都にいる剣聖を覚え出す。


師匠(話を聞いても彼はアイリという人物のせいで才能を無駄にしている)


窓に向かって歩き、外を見上げる。


師匠(ルクスが勇者だったら、いや、攻めて賢者にでもなれれば、いやそれはもう後の祭りか。)


そう思いながら、自分の研究している魔法を本に書き始める。


師匠(彼が私の……いや、流石におこがましいか)


そうして自分の秘めたる思いを否定しながら、研究に没頭した。


————————————————————

続く

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