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婚約者を勇者に奪われたが別にどうでもいい  作者: みっちゃん
中章 〜最悪の再会〜

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第23話 援軍

人類の反撃は止まることを知らない。


ルクス「はあああああああああ!!!!!」


アカギ「たあああああああああ!!!!!」


魔物「ギャアアアアア!!!」


兵士「なんなんだ!?あいつら!?」


兵士「たった2人であんな化け物を!?」


兵士「これなら、勇者様たちが来るまで持ち堪えられるぞ!」


中央にいたルクスとアカギは、周りの人々の援護をしながら、会心の勢いで進んでいった。それのおかげで少しずつ押していける所が増え、旗色は少しずつ良くなり、こちらに勢いがつき始めた。


それに焦り出すのは、魔物たちの王、魔王である。


魔王「……中々やるようだな?人間ッ」キッ


魔王たちの世界は実力主義。1番強いものが魔王の称号を、全ての魔族を統べることができるのだ。そして20万の大軍はその中で選んだ最恐部隊、絶対に勝てる自信を持ちながら攻めてきたのだ。


最初の方は魔王の思惑通りだった。多少苦戦しているところはあったが、殆どが勝っていた。このまま行けば数時間後には人間の中で1番強い国だ。その国が滅びれば人間たちの士気は下がり、魔族たちの理想郷が早く実現できると思っていた。勇者たちはそんな状況下の中なら簡単に殺せると知り、最早勝ち戦に等しかった。


しかし、不思議なことに勇者パーティに引けを取らない2人組がこの状況を変え、今こちら側が押され始めているのだ。


自身が選んだ最恐部隊、それを最も簡単にほふる2人を見て、魔王は怒りを覚えた。


魔王「人間如きが、図に乗り込んでぇ」


勇者ならまだしも、相手はただの人間。それが魔王のプライドを傷つけた。


魔王「魔族の本当の恐ろしさ…見せてくれる」


そう言うと座っていた魔王は立ち上がり、ゆっくりと近づいて行った。


——————————————————————

第2防衛


魔術師「ハァハァハァハァ」


魔導士「どうやらこちら側が有利になってきたようだな」


時は魔王が怒り始める少し前、援護射撃として戦っていた彼らだったが、魔物たちの高度な魔法により押されていた。しかし不思議なことにその勢いが急に止まり、こちら側が押してきたのだ。


兵士「今のうちに負傷者は下げろ!」


兵士「最終防衛まで行って、治療を!戦いはまだまだこれからだ!死ぬ気で行くぞ!」


皆「「「おおおおおおおおお!!!!」」」


???「僕達も行くぞ!遅れた分を取り返すんだ!」


???「はい!」


???「任せて!」


兵士「?……!?」


聞き覚えのない声がいきなり聞こえる。しかも3人。どう言うことだ?と思い、声のする方を見ると、奇跡が起きた。


——————————————————————

最前線


ルクス「皆さん!」


アカギ「ご無.....事.....です.....か!」


戦士「まあな!」


魔法戦士「様子は見ていた!兎に角!今は奴らを潰すぞ!」


兵士「ああ!人類の力を思い知れ!」


魔導士「シャァ!最後の一踏ん張りだ!いくぞぉ!」


最前線に残された者達と合流したルクスとアカギ。2人の活躍は見ていないものが多いが、面構えや立ち回り等で大体の予想がついていた。


ルクス(これが、死線を潜り抜けてきた人達か!)


アカギ(カッコいい!)


残っていた人達の士気は燃え盛るように高くなり、魔物達と戦った。

人間と違い逃げようとせず、死ぬ瞬間まで戦う魔物はとても恐ろしいが、

死を覚悟し、恐怖を乗り越え、魂が燃え盛るような感覚を持つ人間は狂気の沙汰とも言える程強く、予想を超える力を発揮する。


そしてその意思は想いは伝達し、完全にこちら側が圧倒してきた。


このままいけば勇者がいなくとも魔物は一層出来るだろう


。


…………”魔物”の話だが。


???「随分と調子に乗ってくれているじゃないか?人間」


兵士「ギャアアアアア!!」


兵士「ぐあああああ!」


その声と共に仲間の断末魔が聞こえる。刹那その声の持ち主はルクス達の目の前まで現れた。


ルクス「!?」


アカギ「え!?」


???「初めまして、かな?我が名は魔王、世界に混沌をもたらす者だ」


そうそれは、この戦争の元凶、魔王の登場だった。


周りには仲間の死体が転がっている。この一瞬でやったのだろう。


冷や汗をかく、言葉が出ない、目の前にいるのは、例えるとするならば「死」そのものだ。


ルクス「……その魔王さんが何故こんな所に?」


戦士「!?」


アカギ「大人......しく....後……で……待って……ろ」


魔導士「な!?」


しかし2人はその死を軽く挑発する。瞬間殺気が、全体に広がる。


その効果は魔物にも伝わり、先程まで戦っていたにもかかわらず、全員が魔王とルクス達を見ていた。


目が離せない。もし離せば次の瞬間死んでいる気がする。そういった恐怖が魔物達を人間達を襲う。


ルクス「...................」


アカギ「...................」


魔王「....................」


誰かが動いた拍子に小さな岩が地面に落ちる。


ガッコン


岩に当たりながら落ち、地面につく。


その音で皆がそちらに注目した瞬間。


ドゴォォォォォォン!!!!


王国軍「「「「「!?」」」」」


魔王軍「「「「「!?」」」」」


周囲にいた者達は敵味方関係なく吹き飛ばされる。


ルクスとアカギは周りを気にして場所を変えようとしていたが、その瞬間別の場所から物音が聞こえ、その隙をつかれたのだ。


ルクス「................」


アカギ「................」


しかし2人は全く動じず、放ってきた魔法の玉を受け止める。


魔王「ほう?少しはやるようだな?」


今までの終わったと思ったのだろう、少し驚きを見せる。


ルクス(ほんの数時間前なら確実に死んでいた)


アカギ(でも、今の私達なら勝てなくても時間稼ぎは出来る)


ルクス「その程度か?魔王」


アカギ「あまり......人間を.....舐め....るな」


先程の爆風で周囲には誰もいない、それを確認した後2人は構える。


魔王「ほう、挑むのか?たった2人で?この我に挑むのか?」


普通に考えれば、勇者でもパーティを組んで戦う相手に純愛の指輪の効果があったとしてもこの戦いは無謀だろう。


ルクス「たしかに、今の俺達2人だけじゃあ、お前に勝てはしない」


魔王「なら何故戦おうとする?」


アカギ「それ.......は......こう......言う.......事!」


???「たぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ダッ


魔王「何!?」


戦士「なぁ、あれって...まさか!?」


兵士「ああ、そのまさかだ!」


リムル「遅れてごめん!皆!」


魔導士「勇者だぁぁぁぁ!!」


ワァァァァァァァァァァァ!!!!!!


歓声の声が上がる、それもそうだ、絶望の中、這い上がり、そして信じて待ち続けて、本当に来てくれたのだから。


リムル「ルクスさん、遅れてごめんなさい!」ボソボソ


ルクス「大丈夫......とは言えないな」ボソボソ


自分自身ではなく、勇者を信じて散っていった仲間達の事を思って彼は言う。


アカギ「しかた......ない......これ.....ばっ......かりは」ボソボソ


騙された勇者もそうだが、勇者に頼りすぎた自分たちも悪い。これは自分たちがもたらした結果でもあるのだ。


ルクス「まぁ、でも、来てくれたからこそ」


アカギ「勝.....機が.....出た!」


リムル「ええ、さあ!最後の戦いだ!行くぞ!」


魔王「人間風情が調子にのるなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」


——————————————————————

続く

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