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婚約者を勇者に奪われたが別にどうでもいい  作者: みっちゃん
中章 〜最悪の再会〜

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第17話 終わり

~ケーキ屋~


アカギ「ん.....美味......しい」


ルクス「うん!相変わらず美味いな!」


2人はいつものケーキ屋に来ていた。職業の儀では案の定アカギは魔法使いだった。


ルクス(ま、当然だけどな)


アカギ(魔女って言われてたのに、魔法関係じゃなかったら、謎すぎるしね)


そして2人は職業祝いとして、そこの期間限定のトロピカルケーキと言うのを堪能していた。


ルクス「....しかし、最近の新聞はリムル達の事ばっかだな」もぐもぐ


アカギ「仕方....ない....で.....しょ.....?勇.......者な.....んだか.......ら」もぐもぐ


2人は偶々貰った新聞でリムル達の今の状況が記されている記事に目を通していた。


そこにはリムル達の武勇伝も書かれていた。


ある所では、たった4人で一万の大軍を退けたとか


火山地帯に住むドラゴンを屠ったとか


氷山地帯に住むゴーレムを屠ったとか


兎に角記事のほとんどがその武勇伝と現在位置について書かれていた。


ルクス「しかしまあ、色々やってますねぇ、彼らも」


アカギ「信.....じる.....の....?こん.....な記....事.....?」


ルクス「まさか、ただ全部とはいかないが、今の位置情報は信じてもいいだろう」


そう言って現在の場所を確認する。


アカギ「あ!......ここ......は....」


そこに記されていたのは前回リムルと水晶でやり取りした温泉地帯のところだ。ここからだと距離もある為、情報が伝わってくるのが遅いのだろう。


ルクス「......となると次の場所は......ここか?」


そうやって机の上に置き場所を指さす。そこは古代の謎が多い砂漠地帯だった。


アカギ「ここ......行っ......てみた....い.....」


そう言って目を輝かせる。たしかに古代の謎を調べてみたいという気持ちが自身にもある為、その気持ちはわかる。


ルクス「いつか行ってみたいなぁ、2人で...な」


そう言って微笑む。ルクス。


アカギ「!!.......うん!」


今の言葉がとても嬉しいのか、更に眼を輝かせる。


アカギ(2人での冒険......古代の遺跡も良いけど、温泉地帯も良いよね!......混浴とかないかなぁ?)


と、未来のことを想像して喜ぶ。その姿はまるで新しい物を買ってもらった子供のような感じに似ている。


ルクス(もしくは子犬)


尻尾があったら今思いっきり振っている姿が目に浮かぶ。


ルクス「ま、今はそんなことを考えるより、今を楽しもうぜ」


そう言って新聞を片付けて自身のケーキを渡す。


アカギ「……うん……そう……だ……ね!」パク


それを美味しそうに食べる。そして


アカギ「.....おかえ....し……」す……


アカギと同様に自身のケーキをルクスに渡す。


ルクス「おう、ありがとう」パク


そう言ってルクスも食べる。お互いに渡し合い、飲み物を飲む。これも普通ではなく、ストローがハートの形のように見える、カップルの専用の飲み物だ。


最初は恥ずかしくてまともにできなかったが、最近では当たり前のようにできている。


ちなみにこれは、周りの女性たちがアカギがトイレに行っている時などに、ルクスにナンパしてくることがあり、それならと2人の世界を作り、誰も入ってこられないようにしようと決めて始めたものだ。


アカギ(今でも恥ずかしいけど、ルクスの彼女は私だ!って言っているみたいで嬉しい)カァァァァァ


ルクス(アカギとは色々なことをしているけど、人前だと結構恥ずかしいけど、アカギを独占できていいな)


それでも「カップル専用」という響きに2人は自分達で付き合っているんだなと、再確認できるため満更でもない



ルクス。アカギ(こんな幸せがずっと続きますように)


切実に願いながら、今ある幸せを噛み締めた。


————————————————————

~帰り道にて~


帰り道に2人は商店街を通っていた。そんな帰り道に2人はふとある物に目が止まる。


アカギ「……これっ……て」


ルクス「ああ、これはそうだな」


そこは魔道具店の商品で、2人が目に止まったのはその品物の中にある2つでハートの形になる指輪だった。


この品物は2人は書物で知っており、その効果は


ルクス(これをはめると互いが互いを想いやっていないとその指輪の効力で死ぬが)


アカギ(逆に想いやっていればいるほど魔力の力が増大する、"呪いの"アイテム)


ルクス.アカギ(なんで、商店街で売ってんの!?呪いのアイテムだよ!?これ!?)


商人「お!にいちゃん達カップルさんかい?」


ルクス「ええ、まあ」


アカギ「そう……です……けど」


自分達が見ていたのに気づいた魔道具店の商人が声をかけてくる。


ルクス「あの、すみません、その指輪は何処から仕入れたんですか?」


なら、と思い、ルクスは仕入れ先を聞きに行く。


商人「これか?これはある魔法使いが譲ってくれた指輪なんだ」


アカギ「ある.....魔法......使い.....?」


商人「ああ、なんでも好きな人に指輪を渡すと両想いになれるらしいんだ」


ルクス(なるほど、だから表に出しているんだ)


魔道具には表に出られない裏の魔道具もある。あの指輪もそうだ。一歩間違えれば死に至る、恐ろしい魔道具だ。多分商人は他の人たちから聞いた噂を信じて出しているのだろう。


アカギ(これ、私たちが気づかなかったら大変なことになっていたよ)


商人「どうだいお2人さん?これで本当の両想いになれるよ?どうだい?」


そんな恐ろしい魔道具だと知らずに商人はその指輪を勧めてくる。


ルクス「...............」


アカギ「................」


————————————————————

~アマギの家~


ルクスの部屋にて


ルクス「................」


アカギ「.................」


2人はあの指輪を買っていた。知らない人が使って死んでしまうのが嫌なのもあるが、それ以前に2人はつけてみたいと思っていた。


もちろん魔力が上がるからと言う理由もあるが、1番は........


ルクス「アカギ........」


アカギ「ルクス........」


ルクス「......結婚指輪.....ってわけにはいかないけど」


恥ずかしがりながらルクスはアカギの左手に、アカギはルクスの左手に


アカギ「うん......わか.......ってる......」


2人が互いにどこまで相手を想いあっているかを試したかった。


ルクス「愛してるよ、アカギ」


アカギ「私.....も.....愛......して.......る」


孤独だった、寂しかった、辛かった、苦しかった、そんな辛い現実を2人は乗り越え、幸せな生活を送っている。その2人なら.......いや......2人だからこそ.......


この指輪は2人にとってかけがえのない物となる。


そして2人は左手の薬指に呪いのアイテム


純愛の指輪 をはめた。


ルクス「これが、純愛の指輪...........」


アカギ「なん......か.....温か........い」


早速指輪の力を試そうと、部屋から出ようとすると


アマギ「大変よ!2人とも!」ガチャ


慌てた様子でアマギが部屋に入ってきた


ルクス「どうしたんですか?師匠?」


アカギ「一体....何.....が?」


アマギ「いいから早く!リムルが!大変なの!」


その言葉に2人に戦慄が走る。


それは幸せの時間が終わりの時を迎えた瞬間でもあった。


————————————————————

続く

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