9 初めての海釣り バーベキュー
「今度は若い男が釣れたな」
「こら!」
「え?」
「いや、なんでもないです///もう!」
すももは頭の後ろに手を組んで笑っている。
若い男性は隣で男友達とバーベキューをしながら釣りを楽しんでいた。
「お!ごめんね、お姉ちゃんたち!こいつ初心者で!」
「いえ、私もなんで////」
肉を焼いている男性は4月の中旬だというのに、半袖ズボン。アロハを羽織り短髪で日焼けしていて、いかにもチャラそうな見た目だった。
釣り初心者だと言う男性は小柄で黒髪色白で優しそうな雰囲気が滲み出ていた。
「はい、これ!遠慮しないで喰って!」
「あ、ありがとうございます////」
「いっただきまーす」
すももは遠慮なく肉に食らいつく。
たまごは男性とこんな至近距離で話すのも久しぶりで、色白が耳まで真っ赤になっていた。
「美味しい?」
「うまい!」
「美味しいです////」
「だろ!いい肉奮発したからね!」
ふと、車に目がいく。よく見ると車のなかにもう一人男性がいた。女性と一緒だった。
「アイツ、やめといた方がいいぜ」
「え?///」
「アイツさ、すぐ女の子といなくなるの、俺らと遊んでても!」
「モテるからね、すだちは…」
「えっと、何ちゃんだっけ?」
「アタシはすもも!その子はたまご!温泉大好きでさ毎日温泉さ浸かってるんだ」
「たまご肌のたまごちゃんね」
「きゃっ、やめてください!恥ずかしい////」
チャラ男はたまごの頬をつつく。
「俺はせいご!将来ビックになる男だぜ!」
「よっ!出世魚!」
「ちょっと、すもも////失礼でしょ!」
「ボクはだいず!よろしくね!すももさんにたまごさん」
「よろしくー」
「よろしくお願いいたします///」
久しぶりに男性と握手したたまごは震えていた。




