1.クソみたいな人生
「いけっ…グレ投げろ…おい待て行くな!」
タブレットの画面上には腹が立つぐらいに大きな"GAME OVER"の文字。
先月からハマっているFPSのオンラインゲームだ。
仲間のミスのせいで相手に殺されてしまった。
「はぁ、センスねぇ…」
大きなため息をしながらつぶやく。
内心では本当は俺のミスのせいだとわかっている。でも認めたくない。
もう一度マッチをしようとするが、タブレットの充電が切れてしまった。
「……まだこれからだったろ…」
壁掛けの時計を見ると午後一時を周っていたため、コンビニに行って昼飯を買うことにした。
家の扉を開け、アパートの階段を降りる。
いつもの横断歩道を渡ろうと、信号が青に変わるのを待つ。
あっ、タブレット充電してくるの忘れた。
大きなため息をつき、落胆する。すぐゲームできねぇじゃねぇか。
すると車道から轟音が聞こえてくる。
音の方を見るとトラックがこちらに突っ込んで来ていた。
驚く暇もなく、俺は吹き飛ばされた。
は?何が起こった?なんで俺は空中に浮いてる?
一瞬眼の前が暗くなったが、すぐに青い空が見えた。
今まで生きてきた人生の名場面が俺の頭の中を駆け巡る
これが…走馬灯か。あぁ、俺死ぬのか。
地面に俺の体が強く打ち付けられ、俺の眼の前は暗くなった。
とてつもなく体が痛いが、それも一瞬だった。
すぐに謎の眠気が俺を襲い、俺の短いクソみたいな人生は終わった。