表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

うらは切れても根は切れぬ

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

相性の良い神社の見分け方。

なんてありますが、見つけられた、辿り着けた時点で相性は良いと思うんですよ。

『なんか此処ヤバい。帰りたい』と思わなければ。

これ、神社に限らず場所全般にいえることですね。

神社巡りが趣味になると、やはり気になるのは、どれだけご利益が貰えるか、という事に目が向くだろう。折角行くのだから、より多くのものを。そう言った欲は人間の性だ。

そんな事を知人に話したら『お願い事も良いけど、日頃の感謝を伝える為にあるんだよ。あれして、これしてって押し付けられたら、彼処様も疲れるでしょ』と指摘された。

しかしすぐに気を取り直して、助言をくれた。

「で、君は相性の良い神社、基、場所を探してんの?」

「うん。せっかく行くなら」

訪れたは良いが、門前払いをされたくない。それに気に入って戴いた方が円滑に進む。そう思うのは、何もわたしだけでは無いと思う。

すると彼女は視線を泳がせて何かを考える素振りを見せた。

「私は占い師でも霊能者でもないから、細かい事は良く分からん」

「でも土地との相性とかって前に言ってたじゃん」

あの土地は相性が悪い。だから行かない。行っちゃいけない。あの土地は相性が良い。何度訪れても居心地が良い。実家の様な安心感。とは彼女が良く口にする台詞だった。

しかし彼女は容赦なくぶった切る。

「行ってみないと分からない。本人にしか分からない。ぶっちゃけ、占って行ってる訳じゃ無いからね。君だってその場所に居着いて不幸が続いたら引っ越すでしょ? それと同じだよ」

「......そうだけど......」

盲信的に信仰を行っているのかと思って、いざ蓋を開けて見ればどうという事でもなく、意外と一般的なジンクスに基づいて行動を起こす。つまり『〇〇しないと不幸になる』という悪徳宗教の様な真似はしないという事だ。この一点に関しては一種の信頼がある。

「心配しなくて良いよ。合わない場所は絶対に辿り着けないから、足が遠のくから。例え縁があってもすぐに切れてしまうから。

逆に合うと互いに離れられない。うらは切れても 根は切れぬ。絶対に離れられない。逃れられない。例え君がどれだけ拒もうとも」

「怖いんだけど......」

「逃げたければ全力で逃げれば良いよ。でも基本神様って嫌いな奴は徹底排除だから、わざわざ離れられ無くなるって事は、それなりに良くして下さると思うよ」

そう言って哂う。全てを知った様に。

『相性の良い神社の占い』なんてありますが、別に相性が悪いからと言って、不幸になる訳では無いんですよ。

じゃあどうなるか。

『そーいや、最近行ってないなー [完]』以上です。


別に何が嫌だとか、行きたくないという訳ではなく、気が逸れる感じ。

本当に相性が良かったら、実家のような安心感があるので、無意識にでも入り浸ります。

また、掃除機ばりの吸引力で、吸い込まれます。

当の本人の意思に関わらず。


本当に相性が悪いところって、神社仏閣限らず追い出されるので。

それこそ目玉ひん剥く程嫌な目に合います。

具体的には死にかけます。


だからとりあえず行って確かめるのが良いんじゃないかと。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ