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〜ばんじまして金曜日〜

作者: ぞえ

今日は何かが違っていた。


ピピピピ

おはようございます。

スマートフォンのアラームで今日の朝が始まる。アラームを止め、起き上がり、トイレ、洗面、いつも通りのルーティンだ。

今日は金曜日、待ちに待った週末だ。そんな気分に浸ってる暇もなく、家を出る。 


いつからこんな日々を繰り返してきたのか、ふと疑問に思うことがある。だが、世の中についてまだ何もわかっていない僕はただただ大きな流れに身を任せて過ごしているだけだ。


いつもの道路をいつものように車で走らせ出勤する。今日はどんな一日になるのかなと考えようとすると、交通渋滞が始まる。列に入れてくれた車へお礼にハザードを3回点灯させる。僕が勝手に決めた回数だ。

そんなこんなで会社へ出勤し、仕事を始める。仕事があるのはありがたい。


退勤時、空を見上げると夕暮れだ。 

今日も一日お疲れ様でした。と自分に言い聞かせる。

今日は華の金曜日。心が躍る。今日の帰り道はいつもと違うルートを使おう。金曜日の帰り道にはコンビニでお酒とおつまみを買って帰るのが定番だから、ウイスキーと炭酸水、ポテトチップスを買う。

安全運転で帰宅。

帰宅後は、手洗い、うがいのルーティンをし、母が作ってくれた晩ご飯を食べる。

その後、晩酌を始める。

学生時代のクラブ活動の参加賞でもらったコップでハイボールをつくる。比率は1:4だ。

飲んでしばらくすると、酔いがまわってくる。

酔いが回ると、なぜ、なぜ、なぜと疑問に思うことを追い求めてしまう。その結果、とにかく動かないといけない状況になる。 

今日も同じだ。

〇〇しないといけないで世の中は回っているのだろうか?という問いと、では、なぜ〇〇しないといけないのか?という問いが同時に僕を襲ってくる。つまり、自分とは何かという問いだ。

小学校、中学校の頃の記憶が蘇る。

時間と空間は相対的なんだなぁとつくづく思う。


おやすみなさい。


今日、そこが全ての入り口であり、全ての出口であることに、今になって気がついた。

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