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完結●悪役令嬢ただし断罪後のハピエン確約で異世界召喚!  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中


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4:素敵な出会い

 !?

 驚いたが、そうしてもらえると、この後もし腰砕け状態になっても、支えてもらえる。

 ……!

 ある可能性に気づいてしまう。

 もしやこの後、もっとすごい人が来ると言うこと!? 腰砕け確定だから、予め腰を抱き寄せ、支えてくれている!?


 この予想は……大正解だった。


 シルウスの次に紹介されたのは、筆頭魔法騎士のランディ・サン=シュトフだ。こちらも断罪後の私のお相手候補の一人である。


 ランディは、アンブロジア魔法王国の魔法騎士団のおさであり、魔法騎士の筆頭。強い魔力と強靭な肉体の持ち主だ。


 艶のあるダークブロンドの短髪に、強い魔力を示す青みがかったグレーの瞳。鍛え上げられた筋肉を持つ騎士でありながら、高身長でスリムな体躯。いわゆる着やせする細マッチョなのだろう。騎士としての正装である軍服もよく似合っていた。


 軍服はさすがに瞳の色とは無関係なようで、白を基調に襟や袖に碧いラインが入っている。ボタンは銀色、飾緒も銀色。燕尾服の出席者が多いから、自然と目を引く。


 騎士の王道をいく実直な性格であることは、交わした会話から瞬時に理解する。


「シルヴィさま、王太子セルジュさまの婚約者ということで、セルジュさま同様、御身をお守りするよう申しつけられています。何かありましたら全身全霊でお守りいたします」


 誠実そうな表情で、片膝を大理石の床につき、跪いて手を取り挨拶をしてくれる。動きにもキレがあり、乙女ゲーで見た騎士そのもので、瞬殺された。目がハートになっていないか、心配になるぐらい。


 でも……。

 ランディは私が悪役令嬢を演じることを知らない。

 今は敬うように私を見ている。

 だがその切れ長の瞳が、侮蔑の眼差しで私を見るようになるのかと思うと……。

 思わずため息がもれる。


「シルヴィ、疲れましたか? 少し休憩しますか?」


 相変わらずセルジュは優しい。気遣いも細やかで助かる。


「ダンスをしたわけでもなく、ただ立っているだけなのですが……。疲れているというより、飲み物をいただいても?」


「もちろん。シルヴィが飲みたいものを選ぶといいでしょう。一緒にドリンクを取りに行きましょうか」


 セルジュにエスコートされ、ドリンクや軽食が用意されている部屋に向かった。


 部屋に到着すると、一気にテンションが上がる。軽食とはいえ、美味しそうなスイーツも沢山並んでいた。アフタヌーンティーで、スイーツは存分に楽しんだのに。


「シルヴィは甘い物好きですね。見てきてください。ここで待っていますから」


 私はセルジュの腕から手を離し、スイーツが置かれているテーブルに向かう。


 一口サイズのフルーツが乗ったフランが美味しそうだ。でもレモンのタルトもサッパリして良さそう。あ、パンナコッタもある。


 どれにするか迷い、レモンのタルトのお皿に手を伸ばした瞬間。


「あ」

「あ」


 同じお皿に手を伸ばす女性がいた。

 驚いて横を見る。

 !!

 前髪パッツン、黒髪のストレートロング。まるで平安時代の姫君みたいだ。黒のマーメイドドレスを着ているが、白いボレロを羽織っている。せっかくの舞踏会なのに、肌の露出が少ない。ゆえに地味な装いに感じられてしまう。


 せっかく綺麗でスタイルもよさそうなのに。勿体ない。

 せめてドレスがもう少し明るい色なら……。

 あ、でも瞳の色が黒だからこれが妥当なのかな?


 そんなことを思いながら、伸ばしていた手を皿から離す。


「すみませんでした。どうぞ。お取りください」


 私が譲ると、その女性はブンブンと首を振る。


「いえ、王太子の婚約者さまが取ろうとしたものを、横取りするなどできません。どうぞ、シルヴィさまがお取りください」


 あ、なるほど。

 改めて自分の立場を理解することになる。


「そう。ごめんなさいね。ではこれは私がいただきます。代わりにこちらをどうぞ」


 自分がとったお皿の隣のレモンタルトを、その女性に渡した。

 すると……。


「なんてお優しいのでしょう……。ありがとうございます」


 とても喜んでくれた。笑顔も可愛らしい。


「あの、よろしかったらお名前を聞いても?」

「はっ、申し遅れました。私はリサ・ゴルチエと申します」

「リサさんね。よろしく」


 チラリとセルジュの方を見ると……。

 うわあ、囲まれている。

 いろいろな人に囲まれ、セルジュの姿が見えなくなっていた。でもそこに人だかりができているから、セルジュがいると分かる。


「ねえ、リサさん、そこのテラスで少しおしゃべりしませんか?」

「はい!」


 リサは嬉しそうに微笑む。

 セルジュがあの状態だと、手持ち無沙汰になりそうだったが、リサが話に付き合ってくれるなら安心だ。


 テラスに出ると、夜風が心地よい。

 ふと見上げると。

 驚いた。


 ここは宇宙か!?


 そんな風に思える星空が広がっている。


「あ、シルヴィさまもこの夜空がお好きですか?」


「え、ええ。とても綺麗よね。まるで宇宙につながっているようで」


「はい。あたしもここに来てからこの夜空を見る度に、世界の広さを感じ、感動します」


 そうか。

 王都ではこれだけの星空が見えるが、場所によってはここまで見えないのか。


「リサさんはどちらの出身ですの? 黒髪に黒い瞳の方には、初めてお会いしました」


「あ……そうですよね。珍しいってよく言われます。あたしの地元ではこれが当たり前なのですが。あ、あとシルヴィさま、あたしのことは良かったらリサとお呼びください。淑女に呼び捨てを求めるのは失礼と思いますが、あたし、シルヴィさまとは気軽に呼び合えるような仲良しさんになりたいです」


 仲良しさん……。なんとも可愛らしい表現。

 素直で優しそうな子で、既に私もリサのことを気に入っている。


「分かったわ、リサ。それにしてもリサの髪は、シルクみたいで本当に綺麗。こんなサラサラヘア、憧れましたわ」


「え、そうですか!? あたしはシルヴィさまのようなカシスブラウンの髪に憧れます。優しい色味で明るく感じますし」


「え、そうかしら?」


 リサとはやはり馬が合う。

 おかげでレモンタルトを食べながら、他愛のない話で盛り上がることが出来た。


「あ、飲み物も取りに行きますか?」


「それならあたしがとってきますよ。シルヴィさまは何をお飲みになります?」


「え、でもそれは悪いわ。私も一緒に行きますよ」


「素敵なレディのお二人。紅茶で良かったらどうぞ」


 突然声をかけられ、驚いてそちらを振り返る。

 そこにはスラリとした長身の男性がいた。

お読みいただき、ありがとうございます!

次回は、本日 11時台 に以下を公開します。

「なぬ!? 家が隣? だ、誰!?」


長身の男性の正体は……?


引き続きよろしくお願い致します!


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