:水鏡と京
水鏡は商店街まできていた、ここに目的の人がいるはずだからである。
その中心くらいの位置に立ち、しずかに瞑想を始める水鏡。
「質が違う空気、そこに迸る静電気量の多い、通路があいつへの道だ・・・・・」
水鏡はすぐそれを発見して、消えるように奔る。
着いたのは見た事もないような文字がびっしりと敷き詰められた、巨大な岩の扉だった。
それにさわりわずかに電気を通す。
「岩の質は宝石類に極地したものか・・・・・強度は何倍にもなるが、表面のしたには鉱物の反応があるな、壊せるかな?」
大きく振りかぶり、目の前の障害を壊そうとする水鏡の腕を華奢な手が止めた。
「家の門を壊さないでくれるかしら?それに水鏡、あなた・・・・・・・その体・・・・・・」
「やはりお前は気が付くんだな京、すこし中で話さないか?大切な用事があるんだ、しかも早急に」
「そう・・・・・大切な用なら奥に行きましょう、ついでに一杯飲んできなさい、一人で飲むのは寂しいから」
そう言って中に進んで行く京、その後をわずかに楽しそうに水鏡がついていった。
『改水』の最深部、最も暗い地下の最終地点、京の部屋に二人は到着した。
そこで京は椅子を水鏡に勧める、しかし水鏡は座らずに用件を言った。
「俺はお前が大好きだ、俺と一緒になろう、京・・・・・・一ノ宮 京」
「・・・・・何言ってるのかさっぱりだよ~、ジュース飲む?今入れるから」
京は冷蔵庫から血のように紅いジュースを注ぐ。
「どうせ俺には時間がないなんでもする、例え嫌がられようともな」
ガシャンと硝子の割れる音がして、京をベッドの上に抑えつける水鏡。
京は抵抗はしないものの、威圧的な気を水鏡にぶつけて睨み付けている。
それを笑って返している。
「私を襲おうとでもいうのかしら?」
「最終的にはな、でも俺はお前の意見も尊重する、お前の気持ちを聞きたい、どうなんだ?」
「嫌なら例え今のあなたでも殺してます・・・・・大丈夫です、でも少しだけ待って、そろそろあれを飲まないと力が出ないの」
京は冷蔵庫を指差して言う。
「わかった、それに・・・・・嬉しいよ」
水鏡は手だけ伸ばしてその冷蔵庫を開けて、中の血のように紅いジュースを口に含む。
そしてそれをそのまま京の口に移した。
「ん・・・・んん・・・・・・・ぷはっ、意外と大胆なんだね」
「・・・・・・・・ずっと我慢してたからな、それに・・・・・・俺にはもう後がないから、このチャンスが最後のチャンスなんだ」
「光ってるのはそういうわけなの?・・・・・・深い所は聞かないであげる、今はあなたとの時間を・・・・・ね」
「ありがとう・・・・・・」
二人はそのまま抱き合い、ひどく愛し合いながら、しばらくして夜が明ける。
ストックが完全になくなりました(汗
つまり更新速度が遅くなります(汗




