表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/88

   :紗代の教え

「それはもう盛大に反省してるわ、悪かったと思う、けどね人にはどうしても抑えられないものってのがあるのよ!!」

小屋の外で紗代は角理に熱弁を振るっていた。

先ほどまで本気で殺すような勢いで猛威を振るっていた紗代から、気迫はぬけていた。

「まぁいいですよ、一閃の謀って時点で何かもうあきらめが入ってましたしね・・・・・」

「そう、ならいいわ次に進めるわね、まず一閃のあなたをここにやった目的だけど、これは単純明解、あなたを強くする為よ」

「私を強く?それにどんな意味があるの?」

「大きな理由は二つだと思うわ、一つはあなたに『地獄の使者』という組織に入って貢献して貰いたいから」

「それは何故ですか?」

「その組織は一閃がボスを務めていた組織よ、彼はああみえて優しいから仲間の事が不安なのよ」

紗代が優しいといったときに、角理が素晴らしい程有り得ないと顔中で表現したのは言うまでもない。

「甘いのと厳しいのは違うわよ?」

紗代がそう諭すが納得いかなかったように渋々と頷く。

「そうね・・・・私が息子に厳しく当たるような感じかな?」

余計混乱したかのように悶絶している角理。

紗代はその動きがオモシロかったのか、その姿をじっと観察していた、しばらくして回復した角理が聞く。

「二つ目は?」

「もうちょっと見たかったな・・・え!ああ二つ目ね、二つ目は自分を殺して貰う為よ」

「殺させる為、ですか・・・・・」

角理は神妙に何かを考えているようだが、それに反して紗代の声は明るい。

「じゃあ、実践終わったし知識の方に移ろうかな?こうみえて私は教える事が大好きなんだ」

エッヘンと胸を張る紗代、それにともなってぶら下がっているものも大きく誇示されている。

角理は一瞬、ほんの一瞬だが殺したいと心からおもったのであった、もちろんおくびにも出さないわけだが。

「じゃあ力・・・『才気』について説明するね、ところで『才気』について何か知ってる事聞きたいんだけど?」

「少し前からこの世界の人々に現れた能力でしょ?それに人それぞれに差がある」

角理は自慢するように続ける。

「下から順にホワイト、ブルー、レッドの三つに分かれて入れ、その他にはブラックという伝説の力が存在する」

ブラックの名を口にする時だけ怒ったような言い方だった。

「ブラックとして知られているのは伝説とまでいわれた組織『八皇』だけといわれているはずです」

ブラックの事を話す角理は形容しがたいほどの嫌な顔を発揮していた。

「えっと・・・・・後はそのちからにはいろいろな種類があるということです・・・・・このくらいでいいですか?」

「まぁ・・・・・合格点ギリギリかな、いいと思うよ・・・・じゃあこれから教える事に関しては多分まったくしらないだろうから覚悟してね」

紗代はそう言って角理の頭を手でわしづかみした。

「ふむふむ・・・・・なるほど『白雷』だね」

「!?・・・・・・・どうしてそれがわかったのですか?」

「こういうのには慣れててね、ちょっとした趣味みたいなものだよ・・・・・じゃあ雷派生の『才気』について教えておこうか」

紗代は角理から離れて、自分の椅子に座る。

「雷・・・・・まぁ空気中の静電気の集まりだね、上のほうの『才気』になると何もない所から作ったり、生体電気を使うこともある」

紗代は何かを掴むような仕草をしてみせる。

「ほとんどどこにでもあるからいつでも使える便利なものの一つに上げられる、発動しなかったことないよね?」

「はい、よほど過度なトレーニングの後はでませんでしたが」

「それは疲れてたのよ、でもいい話だ、それは後で役に立つからね」

紗代はほうほうと感心しながら言う。

角理は言うか言うまいか悩んでいたが覚悟を決めて話す事にした。

「あの・・・・・・・座ってもいいですか?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よければ一言お願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ