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   :才気の戦闘

いや~話が飛び回っています;

もともとコレは友達に見せる為だけに作ってたからほとんど時系列というわけでこんな感じに;

お許しを・・・。




また来てくださった方ありがとうございます!

はじめての方はこれからもよろしく!

みんな、楽しんでくれれば幸いです^^

土蜥蜴の丘、大小様々で起伏があり、戦闘において最も戦いに向いていない土地となっている。

「どうした、その程度の力だったのか?」

大介は止まった水鏡の顔に盛大な蹴りを見舞う。

「ぐあっ!!」

防御が間に合わず、あっさり蹴られる。

っが、踏ん張ってその衝撃を抑えつけ、その反動を惜しみもなく前進の推進力に変換する。

だが、走り抜けるのは一瞬前まで大涯が居た場所。

「直線的だ、何より読みやすい動きだ、そんなもので俺を倒せると思っているのか?・・・・水鏡」

そして残るのは顔面の位置にあげられた脚。

急停止など、出来るわけがない。

がごっっと思い音が聞こえたかと思うと次の瞬間には脚は背中におかれ、そのまま地面へと水鏡を導く。

「っく!」

脚に力を篭める、地を這いというより抉りながら大涯の脚から身を離す。

「ほう、選択としてはいいと言わざるおえない、だがそれがこの後にどう響くかな?」

大涯は次の出方を伺うようにゆっくりと水鏡との距離を詰めようとする。

【いったん距離を置かねば負ける!どこか隠れる場所を探さねば!】

「止めといたほうがいいぞ、俺の探知能力はこの世界に置いて現在最強・・・俺から逃げれるとでも?」

水鏡は考える前に後ろに跳んだ、見事なまでに距離をとることが出来た。

素早く身を翻して岩陰に隠れる。

「はぁはぁ・・・・何だ、何故攻撃があたらない・・・?」

大介さんの『才気』と関係あるのか、そうまとめてみたところで一つ気付く。

「大介さんは『才気』すら使った様子がない・・・!となると光か闇系のモノで間違いなさそうだ」

「正解だよ、そして・・・・大間違いだ!!」

轟音、隠れている岩を砕かれた。

素早く地を蹴り、岩盤の破片を避ける。

「ハァハァ・・・・ハッ!」

一瞬前自分が居た地面が砕かれる。

「いろいろと問題点はある、しかしやはりその『才気』は本物だ、流石、俺が目をつけただけの事はある・・・・な!」

決して早くはない大涯の突進、しかしその速さは見た目以上に早いように見えた。

避けれる、そう思った頃にはもはや眼前にまで迫りくる恐怖の影。

雷の脚を手に入れた水鏡は防戦一方に追い込まれるばかりであった。

だが決して大涯の力が強すぎるというわけではないようだ、むしろ、スペックにおいては水鏡の方が上である。

「何故自分が防戦一方なのかしりたそうだな、それに俺の『才気』も知りたいだろう」

適度な間合いをあけて二人は相対する。

水鏡は肩を大きく揺らしながら荒い息を繰り返している。

大涯はいたって平然と水鏡の目を睨み付けていた。

「俺の『才気』は『知識』、さっき言ったな、アタリでハズレと、俺のこれは珍しい闇と光の複合型だ」

「複合・・・そんなものがあるはずがない・・・」

「そうだ、『才気』の重複はあり得ない、故にこう纏められる、そう、初めから一つの二つ、これならばいけるだろう?」

「っく・・・・だが闇が入る以上何か対価が必要なはずだが・・・大介さんにそれがないようだが・・?」

「忘れたのか?闇はそうだが、光は真逆だ、そしてそれぞれの対価が同一ならばどうなる?わかるだろう?」

「そんなことが・・・・それでこれほど強いのか・・・!」

大分息も落ち着いてきた、脚はぱんぱんに膨れあがっているが気にしない、所詮同化してしまえば痛みはない、後でツケがくるが。

「そろそろ回復出来たか?お前には一生かかっても治せないような心の傷を刻みつけてやる、覚悟しろよ、水鏡」

バチバチという音と共に第二ラウンドが開始された。


辺り一面の世界、その中には猛者とも呼べるような戦士が凍っている。

「俺がついていればよかったな・・・まさかこれほどまでとは予測出来なかった、さすがは『七皇』、おそらくは『零度』の者だな・・」

「私でも予測は不可能・・・故にあなたが悲しむ事など有りません、責められるべきは私です」

瞑は悔しそうに歯を噛む、それはそれは強く、血が出るほどに。

「大丈夫だ、これくらい何の心配もいらない、だから自分を責めるんじゃない」

皇子、いや皇は瞑にキスをして血が出ている部分をなめる。

「ぁぅ・・・・・ふぅぅ・・・・」

すぐに瞑から甘い吐息が漏れだしてくる、ソレを見計らったかのように素早く口を離す。

少しの間はまだ求めようと口を近づけてくるが、それもすぐに終わり、元の瞑に戻る。

「分かったな、心配なぞ不要の権化だ、そんなものがある内は俺の相手にはふさわしくない」

「もうしわけございません・・・・・追跡は・・・試してみますか?」

「いや、無理だろう・・・これほどまでの氷の『才気』見た事がない、流石は『七皇』と言った所かな・・」

不可思議な氷の形がいくつも確認できる、その形は雷であったり、炎、砂、木、風、霧のようなものといろいろだ。

「『才気』さえ凍らしてしまう無敵の温度・・・ですか、これは相当な長期戦になりますか?」

霧状の氷を分析しながら瞑は呟く。

「これは、精神に直接作用するような類のものですね・・・ここまでいくと、本当に同じ人間か心配になります」

「いつになくおかしな事を言うな、瞑・・・・コイツは人間だ、だが相当狂ってるというだけだ」

まぁしかし、冷静過ぎるがな、と呟く。

「凍っているのが、女だけというのも気になるが・・・何より、俺の力が通じるかどうかだな・・・」

「大丈夫です、皇が勝つ、私はこれが全ての未来の帰結と信じています」

「それは仲が良い事で・・・ホホホ、じゃまでしたかな?」

突然後ろからもう一人の声が割り込んできた。

仲間は拠点地域か、適当に散開し、『悪魔の槍』の人達には、動き回って貰っている、故に二人だけしかいないはずだが。

皇は振り返りその姿を確認する。

中くらいの背に優しそうな顔立ち、そして漲るような覇気、『森の妖精』『情報屋』、浦上 紗代がニヤニヤとしていた。

「紗代様・・・ですか、なんのご用かしら?」

不意を付かれたからか、若干怒り気味に聞く瞑。

皇も振り返るが、口は開かない。

「ちょっと用事があったのですが、ちょうど途中の道に見知った顔がありましたので、声を掛けたまでです」

「用事?ここらあたりには『悪魔の正義』しかなく、あなたのような異邦者は呼ばないと思いますが?」

「いえいえ、個人的な用事ですよ、組織は関係ありません」

「じゃあどんな用事ですか?」

「それは言えない・・・いや、言っても良いですがあなた達には関係ありませんよ?」

そう言って話を切り、目線を瞑から皇に向ける。

「なんだ?」

「ちょっとした興味よ・・・あなたは『七皇』に勝てるとお思いですか?」

皇はしばらく考える。

「そうだな・・・勝てる確立は悪くて半々くらいだ」

「『七皇』相手に大言しますね・・・頑張ってください、一応応援はします、ですが我々はあくまで中立、それだけは肝に命じてください」

紗代は踵を返し、もときたみちであろう道に歩いていく。

「待て、聞きたい事があった、それにさっきの話を聞いて確信に変わったぞ」

紗代は歩みを止めて振り返り、続きを促す。

「さっき『七皇』と言ったな、奴らの人数で『八皇』・・・という事は誰かが抜けたという事だな、誰が抜けたんだ?」

「鋭く、わないわね、むしろ当然の考えよ・・・・誰が抜けたか、それを聞いて何の意味があるんでしょうか?」

「もう死んでいるなら探すだけ損だ、しかし生きているなら、探し当てて殺す必要がある」

「なるほど・・・それほど殺したい理由を聞きたい所ですがいかんせん興味がありません、一言で纏めるなら、『獄炎』です」

「そうか、ありがとう」

「そしてさらに付け加えるなら、彼は死んだも同然です、今は」

それでは、といってまた帰ろうとする。

「どういう意味だ?」

「そのまま、彼にはもう『八皇』にいた頃のような力はないという意味です」

今度こそ本当に帰ってしまう紗代。

「どう・・・するんですか?」

「予定に狂いはない、『八皇』は皆殺しにしてとっととこの世界の異物を取り除こう」

皇と瞑は立ち上がり、その氷のフィールドを去っていった。


轟々と唸りを上げる風がいまだに辺りの木々をめちゃくちゃにへし曲げている。

「すごい威力だ、しかし全力で来たからといって俺に手が届くとは限らないぞ」

炎を発して、温度により風の吹き方を狂わせようとする、それはいままでのやり方で今まではこれで妨害出来た。

だが、今回は違った。

妨害など関係なく当たり前であったかのように風は一閃に襲いかかってきた。

多少は驚くが難なくそれを回避、もしくわ相殺していく一閃。

「少しは・・・力を付けてきたようだが・・・!」

風の合間を縫うようにして炎が飛ぶ。

ソレを面のような風が一瞬で吹き消す。

風が、止んだ。

「一閃、俺はお前と、いや、その他の仲間も含めて『地獄の使者』に戻りたい」

「まだそんなことを言っているのか、そんな甘い考えは自分の身を滅ぼすだけだぞ、翔汰」

「そうかもしれない、甘い考えだ」

だが翔汰は胸を張った。

「だけどコレが俺の思いだ!願いだ!・・・誰でもない『地獄の使者』『法度』、里島 翔汰の力の形だ!」

辺り一面に翔汰の思い、気配で満たされている。

その欠片、打倒してでも連れて行くという、一閃に向けられた真っ直ぐな殺意。

翔汰の周りを風が吹き荒れる、しかし制御されていないというわけではない、ただ、風が己を使う主人を守るように・・・。

「・・・・まだまだ、そんなもんじゃ俺には勝てない、そんなヤワな思いでは俺に振り向かせる事さえ出来ないぞ」

「勝てなくて良い、傷つかなくて良い、ただ、想いが届きさえすれば・・・!」

「ハハハ・・・もう何も言うまい、ただ俺に向かい全力で来い・・・万が一、いや、億が一にも振り返るやもしれん・・・!」

一閃は体を据え、緩やかに手を基本姿勢に持っていく。

みたこともない姿勢だった、いや、姿勢というにはあまりにも自然体過ぎた。

手を前に出し、指をそろえて前に出す、そして不敵な笑みと共に一言、

「何も喋るな、喋る暇を戦う事に変えろ、俺を追って抗え、俺からの最後の警告だ」

伸び揃えられた手をゆっくりと二、三回曲げる。

「全力で来いさすれば振り向くかもしれん・・・!」

不敵な笑みが悪魔の様な笑みに変わる。

炎が一閃と翔汰を囲むように、そしてそれ以外の敵に邪魔されないように広がる。

先に動いたのは翔汰だった。

「烈風刃・竜巻」

振るう腕から幾千もの風が、巨大な防御不能の風の刃となり、一閃を全方位から狙う。

だが、触れる事すら敵わないはずの風の刃を、悉く叩きつぶす一閃、眼は翔汰を見たまま。

しかしいかんせん数が多すぎて、一閃はじょじょに翔汰から距離を置くように避けるようにもなった。

姿勢は依然と崩れることなく、

「―――――――!」

飛んでいくつかの風の刃を躱した後、翔汰に初めと同じく、指を揃えて伸ばされ、確認したのを確認して、二、三回折り曲げた。

そしてその悪魔の笑みは、まだまだいけるぜ、とでもいいたげに歪められていた。

「烈風刃・切り刻み」

今度は風の刃が空気に溶けるように消える、半瞬後、周りにある木の一本が粉砕した。

見えない刃か、そう一閃が呟いている気がするが、そんなことは気にしない、ただ全力で一閃を叩く。

いまのところ圧倒的にこちらの有利、しかし、どこまで保つか・・・。


二人は軽く肩で息をしている、その二人をちょっと離れたところで余裕を持って傍観する一人。

「なかなか、やるな・・・再砂」「なかなかやりますわね、再砂さん」

「ふん、まだまだ、これからだ・・・俺は本当に貴様等と戦う気などない」

いつでも、どこでも、誰に対してでもこの余裕、いったい再砂は何なんだろうか。

「故に、ここで引くというならば追撃はしない、だが攻めると言うならば容赦はしないぞ?」

しばらく沈黙する。

「諦める気になれたか?なれたなら俺に背を向け、ここから去れ、もう一度言うが追撃はしない」

溜息が二つ、ほとんど同時に聞こえる。

「引くわけには、いかないんだよな・・・だから、本気を出すぞ」

「いままでは本気じゃなかったとでも言いたそうだな、でも、俺に膝をつかせることすら適わんぞ?」

「ああ、普通に『才気』を使ったら勝てないな、俺の才気は強すぎるからな、消費が激しいんだよ、だったらどうするか・・・決まってる」

笑いながら、臼は両腕の拳をガキッとかち合わせた、メリケン代わりに岩の指輪が嵌められている。

「使わなければいい、そして、その分の力を全て肉体戦の力として費やす」

「そんなことで俺に届くと思うのか?」

「届かないと思うのか?」

臼が距離を詰め、拳を振るう。

その拳は何かに当たるかのように轟音を響かせながら、再砂を殴り飛ばした。

「ごっ・・・は!」

地面を抉るような勢いで叩きつけられるが、地面わ割れず、土煙が空に舞う。

「地面を固くするオマケ付きだ、ありがたく思え、ここまで本気を出す事は本来ないのだがな」

土煙が一瞬で下に下がる。

「小型の海の大量発生、そこに水蒸気じゃない訳があるのでしょうか?・・・いわば、大気は私のものです」

後ろで木根が傍観、もとい観察し、その場に応じた湿度を臼の周りにとりつかせる。

「嫌な組み合わせだな、今頃になってそれを思い知らされる・・・そして、褒めてやろう、俺に膝をつかせたことを・・・!」

「そんなこと、誇りはしない、何故ならおまえはここで、俺より弱いということを証明されるからだ!」

「そんなこと、誇りたくもないわ、あなたはここで死に、二度とそんなたいそうな口を利けなくなるのだから!」

雨粒の槍、その間を埋め尽くすように、隙をなくす、掌底破の嵐。

再砂はをそれをギリギリ躱していると見えなくもない動きで捌いていく。

しばらくすればもう、立場は逆転し、二人の目の前で、再砂は肩で息をしていた。

「まだまだ、これからだよな、再砂・・・・さっきまでの虚勢がないぞ?」

「もしかして、これで終わりなのですか?私達を楽しませる事も出来ないのかしら?」

「はぁ・・・せいぜい、吠えて、ロ・・・すぐに、はぁ、追いつめてやる」

【だが、この状況はヤバいな、アレを使いたいが、一閃に固く禁じられているしな・・・さて、どうしたものか・・・】

平坦な土地、充分にあるのは地面、もっと言えば砂。

再砂はしゃがみ、砂を手のひらいっぱいに乗せる。

「ここまでなら、許容範囲内だと思う、いや、そうと信じよう」

再砂は呟いた後、その砂を一気に口の中に放り込んだ。

臼と木根はその光景を見て、唖然とするばかりであった。

「いい見せ物だよ、『砂』系統の力の増減は基本的に砂に対する愛で変化する、俺のこれは歪ではあるが、もっとも愛していると言えよう」

最後に喉を砂が通り、ジャリジャリと音がなる。

「残念だよ、おまえ達はもう、俺に傷はおろか、触れる事さえかなわない!」

とうとう再砂の手加減が始まります!

あくまで手加減ですが威力はたいしたものになりますがw



でゎでゎまた次回でお会いしましょう!

またね~!

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