第九章:一閃と麗香の会談
会談にしては短い気がしますがきにしないでw
また来てくださった方ありがとうございます!
はじめての方はこれからもよろしく!
みんな、楽しんでくれれば幸いです^^
辺り一面に炎の形をしている氷が覆っている。
その外に角理がいて、その中には二人の怪物が向かい合っていた。
「あら、あなたには話し合いという言葉は存在しないのかしら?」
「そんなもの俺とお前には無意味だろ・・・それに何を話し合うとでもいうのだ?」
片や血のように真紅の炎を全身に纏い、その『才気』解放中の燃えるような赤い瞳をした一閃。
もう一方はどんなものよりも冷たい氷を纏い、その周りを輝く氷の粒が漂っている華鈴。
「それよりもいいのかしら一閃、あなたも気付いてるでしょう?」
「それがどうかしたのか?邪魔するなら殺せばいい」
「出来るのかしら・・・・・あなたに?」
「・・・・お前を殺して逃げればいいだけだろ」
また炎が沸き上がり周りの氷を溶かしていき、辺りにある水蒸気でさえ熱くなり大気を燃やしていく。
「あなたなら出来るでしょうね、でも時間はかかる、きてしまえば私はあなたの全てをばらしてしまうわよ」
あたりの燃えた水蒸気の熱を一瞬で奪い氷の粒としてそれを収束、そして加速をつけ真下に落とす。
すべてのそれは一閃に当たる直前に気化してしまう。
「そうだな、だがお前が逃がすとは限らない、それなら戦うしかないだろ」
「話し合いに協力してくれるなら、私は追撃しないと約束するわ」
渋々炎を消す一閃、笑顔で氷の机と椅子をだし一閃にソレを勧める華鈴。
それに座り外の華鈴に檄を飛ばす。
「角理!!そこで見張ってろ!何かが近づいてくるならすぐに呼べ!!」
外から非難の声やら嫌がる声が聞こえるがそれは無視する。
再び顔を正面に向け、心底嫌そうな顔をする。
「そこまで嫌がらなくてもいいんじゃない?」
「俺はお前が大嫌いなんだよ、顔も見たくないし、なにより・・・その『存在』は鬱陶しくてかなわん」
「それは諦めて頂戴、『存在』は不変のものよ、それに私は結構あなたのような人が好きよ」
微笑と相手を見透かすような瞳は揺らぐ事はない。
っち、っと舌打ちして、本題に入ろうとする一閃。
「っで、何をはなすんだ?・・・いや、この場合要求と言ったほうがいいか?」
「あら、せっかちね・・・まぁいいわ、私達の要求はこうよ、私達に近づかないで、これだけ、簡単でしょう?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・断る、おれは何があろうとお前達を殺す」
殺意の篭もった眼はソレが本気であることを証明していた。
ヤレヤレといった具合に華鈴は肩をすくめる。
「でわ、一時的に見逃すのはどうかしら?少なくとも一日、流石の私達でも大組織とあなたを相手にすればまけちゃうわ」
「・・・いいだろう、一日の猶予期間というわけだな、それならばギリギリ許容範囲だ」
もう用は無いとでもいいたげに席を立つ。
「もう少し良いでしょう座りなさいよ一閃」
「まだあるのか?それ以外には俺に興味はない」
なおも止まる気のない一閃をみて、愉快そうに呟く。
「『地獄の使者』に危険が迫っている詳細が聞きたくなくて?」
一閃の動きがピタッと止まる。
「あら?興味ないんじゃなくて?」
「さっきの・・・・どういう意味だ・・・!」
「さぁね、可能性はあるわよ、私がみんなに下した命令は自由に暴れろっとだけ、なら大きくとも強くもない組織はかっこうのまとでしょ?」
ふんっと鼻をならし再び歩き始める。
「あら?きかないの?」
「忠告だその組織には近づかない方がいい、死ぬぞ、お前の仲間」
「・・・・・どの口がそんなことほざきますか?」
「これは絶対だ、なんせあそこにはあいつがいるからな、あいつだけは『八皇』の強さを凌駕出来る術を持ってる」
一閃のそれは信頼と言えるものなのだろうか、ならこの畏怖するようで奥に見え隠れする愛情は一体・・。
華鈴はそれ以上なにも言わなかったが、しばらくして席を立ち去っていった。
一閃は空を仰ぐ。
「なぁ瞬夜、お前は絶対しなねぇよな・・・なんせ、――――――――」
ちょっとした伏線をはってみた。
これをどうしようかなやんでますがw
まぁすぐに解消されるとおもいますw
でゎでゎまた次回に!
ごきげんよう~!