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   :信じる事、強くなろうとする心

はぁ・・・・サブタイトルがあまり関係なくなってきたw

気にしないでねw




また来てくださった方ありがとうございます!

はじめての方はこれからもよろしく!

みんな、楽しんでくれれば幸いです^^

【俺は・・・・・・いきているのか・・・?】

全身が痛む、それに加えて自分で立つという気力さえ起こらない。

このまま此処で死んだ方がいいとさえ思った。

だが、翔汰はいつの間にか開けた平野から涼しい木陰に移動していることに気づいた。

無理矢理体を起こして辺りを見ようとするが、体は起きあがらず、『才気』のコントロールも上手くいかない。

うっ、っと軽く苦痛が漏れる。

そこで後ろから自分を支えるように手が伸びてきた。

「無理しないで、翔汰・・・今のあなたは動けるような体じゃない・・・」

「昴か・・・どう、してここが・・・?」

「一閃を探していたら倒れていたあなたをみつけたの・・・だから、無茶はさせない、私が見てるまえでは」

昴はそう言って翔汰の頭を自分の膝の上に乗せる。

翔汰は無理に起きようと何回もトライしてみるが、その頭が昴の膝を離れることはない。

ソレを何も言わずに見守る昴。

その行為は数十分間続けられた。

「くそ・・・!こんなはずじゃなかった・・・俺は一閃を目覚めさせたかっただけなんだ・・・」

心底悔しそうに、そして達成できなかった悲壮感に、そして簡単に負けてしまったという敗北感をにじませて言う。

「彼奴は俺の目を覚ましてくれた、俺は仕方ないと言いながらでも彼奴に付いていこうと思ったんだ」

それはかなわなかった、一閃は立ち止まらなかった、振り向きさえしなかった。

だから悔しい、されたことを出来ないことが。

だからもういい、翔汰はここではじめて自分の生きる意味を、また、失った。

「あの・・・!翔汰・・・・!」

何か言い出そうとした昴を弱々しく、それでも素早く制する翔汰。

「昴、お前は帰れ、早く戻らないと、俺は何のためにアレを一閃に願ったんだかってなる・・・」

翔汰がやっとこさ体を持ち上げて、木に背を預けながら弱々しく立ち上がる。

そしていつになく真剣な面もちで辺りを見渡す。

「どうしたの?」

昴はまだソコに座っていた。

「立て・・・昴、俺が合図したら一直線に組織に戻って・・・出来ればもう二度と戻って来るな・・・」

「いやよ・・・なんっ・・・!」

「頼む、行ってくれ、俺も後で戻るかもしれない、それまで俺を持っていてもいい、だから、今は行ってくれ」

「・・・・・・・」

それでも昴が歩き出す気配はない、だが、何も言い返せないようだ。

翔汰はソレをみてほんの少し表情をゆるませると、ソッと昴を抱きしめ、小声で言い聞かせるように、

「昴・・・大丈夫さ、俺は戻るから、家に帰って楽なベッドでも用意しといてくれ・・・頼む、昴・・・・!」

それを聞いて昴は躊躇いながらも組織に向けて走り出した。

「はぁ・・・はぁ・・・出て来いよ・・・いる、はずだ・・・分かっている・・・」

音も気配も匂いすらも感じさせずにたちまち翔汰の周りを囲むように黒装束の人が現れた。

「ボス、昴様に反逆の意思あり、制裁を開始します・・・付け加え翔汰様にも消えていただきます」

「・・・・やだね」

「いえ、決定権は私達にあり、弱っているあなたでは私に勝てません、どうか抵抗なさらないように、安らかに殺せません」

その物言いに対して翔汰は鼻で笑う。

「抵抗する権利はある、これでも隊長の格だ・・・昴が逃げ切るまで・・・俺は諦めたりはしない!」

炸裂するのは最後の力を振り絞って最後になるかもしれない戦いを開始した翔汰の『才気』の本来の姿。

「昴・・・・・・・・・・・・・・・・・生きろよ、お前にはその権利がある」


「やるな・・・・さすが『七皇』だ!」

皇は肩で息をしながら目の前にいる巨体なカップルに目を向ける。

「あなたこそ、怪物君」

「貴様もな、怪物野郎」

対してこっちはそれほど息を切らすことなく悠々と皇の前に立っていた。

【ちっ・・・・これが『七皇』か、俺がここまでやられるとわな、だが、目的は達成された】

皇は端から見れば強がりとも見れる笑いを浮かべて、言う。

「あんたら二人を除けば、5人だったな」

「そうよ」

「そうだ」

「5人でどのくらい持つかな、例えば精鋭が集まった1万以上の軍勢に・・・」

皇はニヤリと笑い、一瞬の隙を衝いて撤退した。

「くそ!本部のほうか!」

「戻るわよ、臼!」

二人は後ろを振り返ったがそこで見れたのは、いつの間にか小さくなった本部。

「っち・・・!あの野郎、俺等をここまで誘導しやがったな!」

「それに、私達も本気でしたから障害物が多すぎる!!」

罠だったのか、二人は互いに罠にはまった馬鹿ときめ、戻るため奔り始めた。


「二人は、いないのかしら?」

「どうやら相手が相当のやり手のようで・・・だいぶ遠くまでやられてしまいました、今帰還中です」

大机の一角に華鈴は座っていた。

答えたのは反対の一角に座った『道敷大神』だった。

横から疾風が言う。

「俺が出て風障壁を展開しておくか?少しは保つと思うぜ」

「僕は簡単に抜けれる自信あるけどね~」

鋭美が自慢げに胸を張ると、ソレを憎らしげに、

「ないのがまるわかりだぞ、鋭美、そんなに胸張るんじゃねぇよ」

「あれ?貧乳好きじゃないのかな?梨理をよく見てたからそうかと思ったよ疾風」

「喧嘩は止めなさい二人共、私からも特にない、なので提案する」

「なんだ?」

「ここは私が引き受けるわ、その間に二人一組で逃げて頂戴、梨理は新しい要塞の再建、疾風はその護衛、他は適当に暴れて頂戴」

5人はうなずき、席を立っていく。

「鋭美!あなたは彼の監視を続けてくれるかしら?」

「わかったよ~、『道敷大神』と一緒にだね、二人にも適当に暴れるように言っておこうか?」

「ええ、頼むわ」

「幸運を」

「あなたこそ、幸運を」


『悪魔の正義』の入口で大勢の人が溜まっていた。

そこに提督の愛が現れる。

「ようこそ『悪魔の正義』に、歓迎します、これからは世界一の組織の一員としてがんばってくださいね」

その愛の前に剛毅は両手をあげて、

「俺は剛毅・・・『秩序』のボスとして代表として愛様に忠誠を誓います」

「よろしくね、剛毅、その体どうしたの?」

愛はぼろぼろに傷ついている剛毅を見て驚いたように聞く。

「ちょっと出る前に一悶着ありまして・・・大丈夫ですそれほど問題でもありません」

剛毅がそう言うと愛はそれ以上追求せずにそのまま準備していたパーティーが始まった。

剛毅はそれを無視して外で涼むことにした。

そこに愛が出てくる。

「どうしたの?」

「・・・・・・俺より強かったんだ、半端なく強かった、でも俺は致命傷を一つも負ってない、俺は本気だったのに・・・」

剛毅は悔しそうに言葉をつなぐ。

「・・・彼奴は最後まで俺の心配をしていてくれた、そして、どこまでも手加減してくれた・・・!」

ほんとに悔しそうだった。

その肩に手が置かれる、小さいが暖かく、とても硬い手だった。

「それでいいんだよ、私がはじめて負けたとき、相手はこういったわ」

後ろから愛に抱き留められるような格好になる剛毅。

「負けたことを悔しがるんじゃない、勝たせてしまった自分の弱さを嘆け、そしてそれを糧に強くなれ」

誰か、知っている人がいいそうな言葉だった。

「俺は一回しか負けたことはない、それ以来強くなりつづけた、それが俺とお前の差だ」

「それは・・・・・」

「これで俺とお前は対等だ、次会うときは絶対に手を抜かせないように努力しろ!それが負けた者の義務であり、勝って貰った奴へのお礼だ!」

「・・・・いっせっ・・・!」

言い出そうとした剛毅の口を押さえる。

「誰でも良いのよ、でもね、それで私は強くなった、今では彼に手を抜かせない自信はあるわ、あなたは・・・どうなるのかしら?」

愛は離れて、会場に戻っていった。

剛毅の手は硬く握りしめられていた。

ようやくここまできましたか・・・・w

スペックの量もかなり減ってきております・・・

少しずつだけどすすんでるけどね♪




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