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   :動き出す世界

結構ペースをはやくしていますw

書き溜めが減っていく・・・・・・・まぁなんとかなるでしょw




また来てくださった方ありがとうございます!

はじめての方はこれからもよろしく!

みんな、楽しんでくれれば幸いです^^

限りなく満月に近い夜、麗香は華鈴にであった。


そこは小さな公園、一閃が初めて『地獄の使者』で行った、初めの仕事場。


そこでブランコに跨り、それさえなければ優雅に見える人形のような人がいた。


「初めまして麗香さん、私は華鈴といいます」


「え、あ、はい・・・初めまして・・・」


何故自分の名前を知っているのかそれは何故か気にならなかった。


「この公園は寂しいですね」


華鈴は麗香にとって意味のわからないことを言う。


そうだ、この公園は確かにキチンと整備されているが、使う人は滅多にいない。


もちろん理由はある、この公園を作る前、この土地で多くの人が死んだそうだ、それも跡形も残らずに。


故にこの公園には自殺者がよく集まる、しかしそれすらも何らかの恐怖で自殺を諦めるほどだ。


「明るい内は周りに人がいて、でも誰も入ってこなこて・・・暗くなれば誰も通らず、気付かない・・・そんな公園」


華鈴は美しくその白銀に見える髪をなびかせながら、立ち上がった。


その姿はまるで天使・・・さらには女神にさえ見えた。


「そんな人、あなたの身の回りにいませんか?」


目が合う、心の奥底を見られているような感覚、絶対に嘘を付けない人と認識してしまう。


だが、もしも何も思い浮かばなければ、それは単なる終わりのない抑えつけにしかならない。


「そうですか・・・やはりなにもしりませんか、彼のこと」


「彼・・・?誰のことをいってるんですか?」


「そう彼・・・今では決して誰にも心を開かず、一人で何もかもでき、一人完成し、孤高に生き、孤独に死ぬ人・・・彼」


白銀の女神は悲しそうな声で言う、目は決して離されないし、離せない。


その目が微かに笑う。


「あなたは幸せですか?」


突然の質問に戸惑う麗香、だが続けて華鈴は問う。


「あなたは全てを知りたいですか?」


何のことを言っているのか麗香には分からない。


「全てを知って受け止められる覚悟がありますか?」


言っていることは分からない、でもこれが、自分を試していることはなんとなく分かる。


「そんな気持ち・・・あなたにはありますか?」


麗香は覚悟を決める。


これがいったい何のことを言っているのか、それを知るために。


そして、自分が幸せだと認識出来るために。


「あります・・・あります!!」


まっすぐに華鈴を見つめて、自分の本音を投げかける。


その答えに華鈴は微笑を浮かべる。


「では、あなたに教えて差し上げましょう、一人の男の悲しく、孤高に生きると決めた決意の話を・・・」


その微笑は一瞬・・・ほんの一瞬だけ、悪魔のそれに近くなった。







俺が彼女を見つけたのはこの場所だった。


一閃は誰も人がよりつかないことで有名な公園に脚を踏み入れた。


「ここも・・・もう壊さないとな・・・」


俺には今何も知らない恋人がいる、そしてこのまま、何も知らない彼女と共に生きようとおもった。


そう、それを知ればきっとその彼女は自分を遠ざけるであろうから。


そんなとき見つけた。


誰もいないハズの公園に一人、ブランコをこいでいる彼女、麗香がいた。


「センちゃん・・・」


「レイか、こんな人気の無い所で何やってんだ?それに風邪引くぞ、さっさと家に帰ったほうがいい、送ってやるから」


「う、ん・・・・」


一閃が差し出した手を遠慮がちに取る麗香。


それを不信に思った一閃は、


「どうしたんだ?ほんとうはどこか悪いんじゃないか?病院に行くか?」


「いや!・・・いいよ、そんな・・・なんでもないから、でも今ちょっと不安なの、家まで・・・着いてきて・・・」


「?・・・あぁわかったよ」


一閃は麗香を心配しながらその公園をさる。







麗香の家は『地獄の使者』の中でも最も金持ちが集まる一角にあった。


「ほんとに大丈夫か?」


「大丈夫・・・・大丈夫だよ、さぁあがって」


「いや、俺はこれから用事があるから・・・」


「あがって!!」


いつもなら諦めて早々と別れるのに今回に限って麗香は意地を張ったかのように別れようとはしなかった。


それを感じ取った一閃は、


「わかった、じゃ、邪魔するよ」


麗香につれられて客間まで通る一閃。


それを確認しながら後ろを歩く麗香。


「?・・・そんなに警戒しなくても俺は逃げないぞ?」


「ううん、多分これをいいだせば絶対に逃げる気がするから・・・ゴメン!!」


そう言って体当たりで一閃を一つの部屋に押し込んだ。


勢いよくその部屋になだれ込む二人。


「一応訳を聞いておこうか・・・」


「この部屋は『才気』を封じる特殊な部屋・・・一閃、ここはレッドラインのMAXっでさえも『才気』を使えないのよ」


「っで、俺を此処に入れたのはなんでなんだ?」


一閃は倒れた状態のまま、上に乗っかかっている麗香ののぞき込んだ。


そして驚く、その目に涙が溜まっていたから。


「おい!どうしたんだいったい!何があった!?」


「センちゃん・・・本当のことを話して・・・一体何を見てるの?」


一閃は何を言っているのかさっぱり理解出来名かった。


「どういう意味だ?」


「センちゃんの目に映る私は本当の私ですか?それとも・・・・・・ずっと前に死んだ・・・恋人?」


「!!!!!!」


一閃は顔全体で驚きを表していた。


そしていままでにない顔を見せる、それは麗香の見たことのない表情、怒り。


「それを・・・誰から聞いた?」


言葉の奥に潜む殺意がにじみ出ているような感じがする。


「先に答えてよ・・・センちゃん・・・・」


それに負けないように踏ん張りながら言い返す。


「・・・・レイ、俺はお前しか見ていない・・・今度はレイの番だ」


その目は優しそうな感じだったが、一つも笑いと感じる要素が無かった。


「あの公園に舞い降りた・・・優しい天使様が教えてくれた・・・」


「嘘をつくな!」


一閃は本気で怒鳴っていた。


が、思い出したように訪ねる。


「レイ・・・お前は何処まで知った?・・・・知ってしまった!?」


一閃としてはこれが一番重要なことだったのだ。


だが、麗香はそのギリギリの妥協点さえも、自らで壊してしまう。


黙っていればみな丸く収まっていたであろうのに・・・。


「全部・・・天使様がセンちゃんのすべてを話してくれた・・・」


瞬間一閃から優しさが消えた。


そしてその後を追うように溢れ出てくる地獄を連想させる気配。


ドロドロの気配がこの部屋を包み込む。


「セン・・・・ちゃん・・・・?」


「もういい・・・止めだ」


一閃が『才気』を発生させる、このレッドラインなら発動出来なくなるこの部屋であり得ない光景だった。


またたくまに一閃の手に集中する赤黒く輝く炎の塊。


それはどこか怖く、恐ろしく、油断すれば自身さえも燃やしてしまうほどの火力だった。


しかし、それよりも美しいと思えるような輝きだった。


「お別れだ、麗香・・・『獄炎の槍』」


塊の炎が形作るものは槍、ありとあらゆるモノを無視してその槍は、あらゆる障害物を排除した。


壁に出来た穴から一閃は飛び去った。


それを呆然と見送る麗香。


「センちゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」







一閃は一人街の裏側の道を歩いていた。


その脚は一歩一歩門の出口に近づいていた。


影が重なる。


「バレタのね・・・それで?これからどうするの?」


「お前は来なくて良い・・・・俺はまた違う場所に根ざしてそこで今度は静かにやる」


目の前の人を通り抜ける、その後に続く足音。


「来るな・・・・」


「いやよ、私は一閃のほうがいいから、それに私は一閃のものよ」


「ならそれも解除だ・・・もう二度と俺の前に現れるな」


「いやよ・・・それに今私はアナタが欲しいモノを持ってる」


人は静かにその手に持った、巻かれた紙を突き出す。


一閃は鬱陶しそうにそれを見て、


「なんだ・・・?」


「証拠写真・・・とでもいいましょうか?」


刹那、一閃が消え、女の後ろに現れる。


が、女はそのさらに上を行って、一閃の後ろに回り込んでいた。


「瞬夜・・・俺を怒らせる気か?ならば貴様を消して奪ってもいいんだぞ?」


「出来ないわね、アナタにそんな加減が出来ると思っているの?」


「なら奪う!!!」


「試してみるかしら?」


凶悪な笑みを浮かべ消える一閃、その状態での攻撃をまるで見えているかのように避ける瞬夜。


と、突如瞬夜の逃げ道をふさぐかのように炎が吹き出してきた。


そして唯一の逃げ道を一閃本人がふさぐ。


「チェックメイトだ」


炎に包まれた獄炎の炎が瞬夜を襲う。


しかしその手は虚空を捕らえただけだった。


「甘いわよ、一閃」


「ちょこまかと・・・さっさと・・!」


「一閃!」


瞬夜は一閃を睨み付ける。


いきなりのことで少し後ずさる一閃。


「一閃、私はね・・・『八皇』とも肩を並べたことがあるのよ・・・その私に手加減して勝つつもり?なら・・・死ぬわよ?」


「・・・・・・・・・・・そうだな、悪かった、一瞬で終わらせてやるよ」


その後の一閃の動きは別物だった。


そう動きが全て基本通りであり、洗練された動きだった。


そこに混じる不釣り合いな、炎の軌道、それにより瞬夜は一瞬にして捕まってしまう。


「さすが、一閃だね」


「それはなんなんだ?」


「これかい?これは、一閃のことを麗香に喋った張本人が映っている写真よ」


抑えつけられているにもかかわらず、一閃の前に写真を突き出す瞬夜。


その写真には麗香と見覚えのある白銀の女がいた。


「本当にこいつか?間違いないな?」


「ええ、だって私が直に見たんだもの」


瞬夜を話す一閃。


「っで、どうするの?それで行けば相手の思うつぼよ」


「行くに決まっているだろ?」


「そう、じゃぁガンバってね、私はアナタの帰るその時まで彼女に仕えておくから、必ず一回は戻ってきてね」


「・・・・・・・・・・・・・・・・わかった、努力する」


そんなもの嘘だと分かっていた、しかし止めることは出来なかった。


瞬夜は呆然とその一閃の後ろ姿を見送るだけだった。







その次の日、『地獄の使者』を揺るがす噂が流れた。


その記事はこう伝える。


“一閃・脱退”

これからちょっとだけ激しくなっていきます・・・・・!


それにともない、少し稚拙な部分が多々みられるような感じがしますが・・・・(もとからかw

大目にみてやってねw




でゎでゎ、また次回!

またね~^^ノシ

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