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   :新しい仲間

一閃は森を抜けて、来たときと同じ宿屋に向かった。


入り口を開けてすぐ、ロビーの奥の奥の席に紅葉は座っていた。


一閃に気が付いた紅葉は一直線に一閃の方に向かってきた。


「一閃!重要な用の割には帰ってくるのが早いのね、それとも私の為に早く帰ってきてくれたの?」


いきなり腕にひっついて、多分無意識にその凶暴な胸を押し当ててくる。


一閃は多少嫌な顔をして、腕を強引に振り解こうとするが、紅葉の力が強過ぎてまったく解ける気配が無いので諦めた。


「違う、用は済ませた、大事な用が長いとも限らんだろ、それと離れろ」


「ケチなんだね、まぁいいけど」


そう言って、紅葉は一閃を捕まえていた腕をほどいた。


「立ち話も疲れるからね、部屋に来るかい?」


「いや、ここで十分だ」


一閃はロビーの一番奥の席に腰をかける。


紅葉は多少溜息混じりに、


「この乙女の心が読めないとは、君は案外鈍いのかな?」


そう言って、一閃の向かいの席に座る。


「紅葉は無所属なのか?」


「それを聞いたところで一閃、君はどうするつもりなんだい?」


「率直にいうとだな、今回此処に戻ってくるって言った理由は、紅葉、君を勧誘するためさ」


「あ~・・・そういことね・・・・・・・・・・答えは一閃次第ってことになるかもね」


紅葉は足を組み、挑戦的な目を一閃に向ける。


「さて質問だよ、受ける?受けない?」


一閃は即答だった。


「受けない理由があるか、受けるに決まっている!」


紅葉は笑い、手を差し出す、


「簡単な事です、一度でも悩んだら私はその申し出を受けなかった」


一閃はその手をしっかりと握った。


っと、途端に紅葉が甘えた声でちゃかすように言う。


「あぁぁん痛いわ!優しくしてぇ」


「・・・・・・・・俺はお前を殴っても良いか?いや、殴らせろ、思いっきり」


「あはは!冗談よ、もう発つの?それとも明日?」


一閃はそれについては考えていなかったようで、しばらく何も言わずに悩んでいる。


【コイツと一晩・・・・嫌だなぁ~コイツ絶対何かたくらんでるよ・・・・はぁ~、でも泊まるとこないしもう遅いんだよね~・・・】


そんな思案をしているとはつゆ知らずに、紅葉は案外気が合う考え事をしていた。


【言ってしまった!!早くもフラグよ!今夜は張り切って一閃を襲っちゃうんだから!】


語尾にハートマークがつきそうな考えが巡らされていた。


一閃はここで、ずっと警戒してればいいか、寝ないよりマシだ、という意見にたどり着いて、


「明日だ、今日は泊まる・・・部屋借りるぞ?」


内心でガッツポーズを決めている紅葉はそれを欠片も表に出さないようにして、どう襲うか考えながら、


「いいわよ、ごゆっくり~」


っと平然と同意した。







日が変わる頃、一閃はもうベッドに入って寝る準備を整えていた。


「あら一閃、早いのね」


「結構派手な運動をしたからな、久々に少し疲れてって思ったよ」


一閃は用意した布団の中に体を入れる、そこは結構暖かくなっていた。


一閃はここで少しの疑問を紅葉に向ける。


「っで?なんでお前は俺が用意した布団の中に堂々と入り込んでるんだ?」


「ん?だって布団出すのが面倒だったもの、別に気にせず入ってきたんだから、そのまま気にせずに寝ちゃえばいいのに、後は私に任せて」


「おいおいおいおい!!何を任すんだ何を!!」


一閃は怒鳴って布団から飛び出そうとしたが、紅葉が一閃をがっちりとつかんでいた為に飛び出すことは出来なかった。


布団の中から紅葉の凶悪な笑みが見えている。


「逃がさないわよ・・・さぁ一閃、一緒に寝ましょうか、ふふふふふ・・・・・・!」


「ヤメロ・・・ヤメロ~~~!!」


宿屋内に一閃の悲鳴が響き渡った。


「ホホホホホホホ!よいではないか!良いではないか!」


その後一番高いスイートルームからは一閃の悲鳴が絶えなかった。

また仲間が増えましたwww


ちょっと多すぎる気がしますが・・・w

まぁいいでしょう♪

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