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平成の風景は、青かった。  作者: 匿名希望M
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3/3

楽園の最期

  −まずは−


この文章はフィクションです。ということになります。


固有名詞のある人物、団体については、実在する人物、団体とは別で、一切関係ありません。ということですね。


この文章には、自らの経験、記憶からの描写がありますが、内容についての間違いは全て当方の記憶違いからのもので、全ての責任は当方に起因します。



最期



女嫌いの彼は仕切り魔で、おせっかいなのが玉にキズでしたが、

彼の仕切りで、彼の実家宿泊のスキーツアーに参加したこともありました(笑)


人を楽しませながら、自分も楽しむことが好きだったんでしょう。

だから周りに人が集まりやすい。

幼少期に母親と何かあったらしく、父親は好きだけど母親は嫌い。

豪気な様を気取りたがる、繊細で脆いやつだったようです。



母親は、家族という認識でしたが、女嫌いの親友の口からは何度も、どうしようもないヤツという言葉が出てきており、

彼から誘われて、幾度か親友の実家にはお邪魔していたので、

母親との関係が少しこじれている印象はありました。

父親との関係が非常に良好な分、対照的に映りましたね。


女嫌いと自分で言いながらも、AVソフトなども見るし、女性への関心も普通にある。

それに女性の友人とも仲が良い。


自分は彼女、自分の元パートナーには初対面で会った時に惹かれたのでしたが、

実際、親友と元パートナーとの親しげな気安さから、

彼、その親友と付き合っている相手だとばかり思ってました(苦笑)


元パートナーは、女嫌いの親友の事は、お兄ちゃん呼びでしたね。

まあ、二人は血縁ではありませんよ(笑)



親友から、

自分は彼女と付き合ったことはない。


付き合っているのは、こちらも以前に会ったことのある人物。

彼の幼なじみである、女嫌いの親友の、最も付き合いの長い相手。

彼の一番古い親友であることを教えてもらったのですね。


でもその時も、ちょっと信じられませんでした。


親友と元パートナーは、そう思えるほど、親密な印象でしたから。

家族的な親密さと、別のものが混じっている印象。


同じではありませんでしたが、ちょっと自分と妹との関係を思わせるような、

何でしょう?憧れ?家族?兄妹?

とにかく、深い繋がりを垣間見た印象でした。


高校からの、イベントを通じての付き合いと聞いていましたが、

幼少時からの幼なじみで腐れ縁と聞いた方が、正直納得出来ましたね。

そんな印象の二人でした。


自分の思う「戦友」。多分あのイメージの根っ子は、あの二人の関係です。書きながら思いつきました(苦笑)



元パートナーの彼女はやはり、自分が言うところの人たらしの才能のあった人物だったように思います。


自分は元パートナーの彼女には、第一印象を別の娘と重ねてたのでした。その彼女と似た感じを覚えたんです。


元パートナーの彼女と出会うより以前に会った、自称、「初恋ブレイカー(笑)」の女の子。

彼女は自分の初恋ではありませんが、そんな子に惹かれたこともありました(苦笑)


元パートナーは、そんなあの娘と似た空気を持っていたように感じています。


あの娘も同性の親しい友人からなるコミュニティーを持ちつつ、異性からの告白を何度となく受けていたと聞いたような気がします。


元パートナー、あいつのもまあ、似たような経験をしてきたことを、後に聞くことになるのですが、

告白してきた相手が、(他に何人居たかは聞きませんでしたが)まあ、女嫌いの親友の友人ばかりが、自分も含め数人いたんでしたね(笑)

それが自分も面識があり、話したり遊んだりしたこともある相手だと判ると、

…なんと言うか、二の句が接げない感じ(笑)

うん、笑うしかない感じでした。


彼らのこと、彼女との以前の関係は、全然知らないで遊んでいたわけですね(苦笑)



話を戻しますが、


女嫌いの親友。

彼女と親友は何年にも及ぶ文通相手。


彼から引き合わせてもらった自分は、

元パートナーとは遠距離の電話友達でした。



自分は当時、重度な電話魔で、

高校の頃から、電話相手とは距離に関わらず、平気で2〜3時間は当たり前に電話し続け、

最長は6時間だったか、8時間だったか?(笑)


友人と電話しながら他のことをする。

相手の話を聞きつつ原稿書いたり、ビデオソフトやマンガを見て、

今見てたこれさぁって、悪びれもせずに話題にして話を足してゆく。


そして、どちらからともなく、そろそろ切るか…。というみたいな終わり方の長電話ばかりでした(笑)


付き合ってくれた友人たちには、自分は迷惑な相手だったと思いますよ(笑)

まあ、元パートナーとも、そんな感じでいろいろ話しながら友人関係を続けていきました。


自分は彼氏が居るのを親友から最初に聞いたし、彼女からも付き合っている相手のノロケは聞いていましたので(苦笑)

まあ、友人関係のままで一年以上交流を続けていました。

告白はしませんよ、もちろん。好きな気持ちはあってもそこは変わらなかった。


あわよくばといった気持ちも、その時にはおそらくは無く、ノロケを聞いても、特に妬いたりはしなかったと思います。

いや、多少は揺れていたのかな?(苦笑)


相手の彼女の方が、話しながら不機嫌になったこともあった気がします。


当時はわかって居ませんでしたが、

今思い返すと、あの頃、こちらに惹かれてくれていたのかな?

そんな風に感じることもありますね(笑)



ともかく、

自分と元パートナーは東京と東北、

当時、自分の友人たちのなかで、最長距離の友人でした。


電話以外にも、時折手紙などが届くことがあって、

それは文章を添えて、彼女自身の作品、自分でイラストを付けた小説だったり、

既成音楽を組み合わせて作った、彼女のオリジナル作品のイメージサントラのカセットテープだったりしました。


彼女の作品は、

高校の頃から書き続け、何度も書き直していた、完全なSF、スペースオペラ作品と、

平家物語の頃の物語でしょうか?

奥州平泉、源平合戦にSF要素を重ね合わせたオリジナル戦記。


その二つがメインで、

あとはアニパロで当時人気だった、キャプ翼、星矢を、

イベントで資金調達のために書いていたのかな?

そんなことを聞いた気がします。

固定客が居たという話も聞いたと思いますが、もうだいぶうろ覚えになってしまいました。


メインのお話、戦記ものでは、

女嫌いの友人が、お話に出てくるロボットのデザインを考えたり、親友自身の絵でイラストを寄稿したり。


今、なろうで行われているファンイラスト、ファンアートのような、交流や、

お互いの作品のパロディを書く(笑)

本当に、自分がなろうで見聞きするような、今と全然変わらない活動だったように思えます。


そういった活動のお話と、

長電話をするようになって初めて、

女嫌いの友人の話や、彼女自身の話、そこでやっといろいろな話を聞いたんですね。


彼女が高校まで男のように振る舞い、俺と言っていた話や、彼女に起こっていたいじめの話。

親の暴力や、彼女が弟妹と違う扱いをされている事。

危機感から幼少に目覚めた力の事。


力以外に、持っていた前世の記憶。

源平の頃に生きていて、その頃も力を持っていたという事でした。

女嫌いの親友とは前世で会っており、彼にはその記憶がないとわかった事。

高校の頃、イベントで親友に会うまでは、そんな人物が存在することすら信じていなかったことなど。


単なる妄想で片付けられない内容を含む、不思議な話でした。


彼女から聞いた、生々しい予知の話などは、不謹慎なだけの妄想とは思えない、真実を含んだもので在ったように思えます。


霊的なお話は、

以前に霊感のある、或いは家族に霊感の強い者がいる親友や友人が居たことがあるため、前から知識として知っており、多かれ少なかれ信じてはいましたが、


自分が霊感以外の能力や転生について知り、多少なりとも信じるようになったのは、パートナーだった彼女によるものです。


彼女自身は、その辺りのことを女嫌いの親友に語ったことはないと言っていたので、自分もそのことを親友に語りはしませんでした。


付き合った、或いは断った彼氏たちが知っていたかはわかりません。

言わなかったと聞いた気がしますが、

自分自身の都合の良い記憶の改ざんかもしれません。

ただ、自分自身を特別扱いしたいだけのね(笑)


彼女は他にも、こんなことも語っていました。

親友やこちらを子供の頃に映像として見たことがあり、

彼女は親友に出会ったあとに(もしも親友に出会うことが出来たなら)、彼女が自分と出会うことはわかっていた。そう言っていました。


真実でしょうか?

妄想でしょうか?


答えは出ませんし、出す必要もないお話です。


パートナーとは、

よくある物語のように、

めでたしめでたしにも、そして幸せに暮らしましたにも成らなかったわけですから(苦笑)



親友とパートナーのことに話を戻します。


彼女と親友。彼女は二人の関係をこんな風に説明していました。

「孤児同士の親代わりの関係」と。


母親と縁の薄かった親友が、彼女を母親代わりとして、

父親から迫害を受けた彼女は、親友を肉親の兄代わりとして、

お互いを育てあったと。

親の無い子供たちは、そうやってお互いを親代わりにして育てあうのだと。

あいつはそんな風に語っていました。



彼女は親友の親代わり。

親友は彼女の親代わりである関係。


ただ、彼女は、親友に対して、

お互いが(無意識に)そういう関係となっていることは告げていないと言っていました。


彼が受けていたこと、母親のことは指摘できなかったと言っていました。


足(母親)が無いことが解らず、なんとか立とうと頑張っている人に、

あなたは足が無いから立つことは出来ないと言うことはできなかったと。


そんな風に、泣きそうに言っていたことを覚えています。



親友は無意識下で彼女を親代わりとして、足りない成長の要素を補充して、ひとりで歩く術を学んだようです。

そして、親離れと同じように、彼女からは若干遠ざかった。

元パートナーはそんな風に語っていました。


彼女は、いろいろと知っている相手は、嫌なものだから。そんな風に言っていたのです。

二人はそんな風な、ある意味で複雑に絡み合った関係であったようです。



彼女が親友から親(兄)離れ、あるいは親友に対する子離れが出来ていたか?


自分は、彼女の方が親離れ、あるいは子離れが出来て居なかったのではないかと、どこかで感じていたのだと思います。


今思うと彼女と自分の関係、

お互いの、親、家族に対しての不確かな部分を持つもの同士といったことも、

結局のところ、相手を変えて、育て合うということを繰り返していた。

そんなことの繰り返しだったのかも知れないですね。



彼女とは、夫婦という男女の関係と、お互いを育て合う親子の関係が重なり合った、

少し奇妙な、二重写しのような関係だったように思います(笑)


まあでも、時おり手をつなぎながら買い物に出かけたり、

子供を抱きかかえるように抱き上げてみたりすると、

まるで子供みたいに無邪気に笑う彼女のことは、とても好きでした。



ごめんなさい、横道に逸れてばかりで。


元パートナーが彼氏と別れた(正しくは、彼氏が見合い相手との結婚を決め、彼女とわかれた)後に、まあ、ちょっといろいろあって。


その後自分と彼女は付き合い、別れ、

しばらくしてよりを戻して、一緒に生活を始めたのですが、

結局のところ、彼女と生活を始めたこと。

それが親友と離れる原因となったのは間違いないのように感じます。



アダムとイブは楽園を去る(笑)

いや、そんな格好良い話ではないですね(苦笑)


ただ、自分と彼女が付き合うことで、親友との関係がこじれたのは間違いありません。


女嫌いの親友は、彼の幼なじみであった地元の古い親友、元カレと彼女が別れることも納得していなかったようですし、

自分と元パートナーが付き合っていることも、良く思っていなかったのかもしれません。


彼女も、自分が親友に近づくことを良しとしていないこともあり、

女嫌いの親友は、地元の幼なじみを、

自分は彼女との関係を選ぶことで、

自分と女嫌いな親友とは関係を切ってゆくこととなりました。


今考えると、もっと正しいやり方があったのかと思ったりもしますが、

何にせよ、もう取り返しがつきません。


ただ、彼にはちゃんと挨拶だけはすればよかった。

そう悔いが残ります。


決して連絡を取ることは無いと思いながらも、後生大事に抱えていた友人たちの実家を書き込んだアドレス帳も、パートナーと別れる時のごたごたで紛失してしまいましたので、

もう彼と連絡を取る方法はほぼありません。


とうの昔に切れていた親友とつながることは無い。そういうことですね。



そうして自分は、楽園から去りました。


関係を切ったあとも、しばらくは今までのアパートで暮らしていましたが、親友、元親友ですか、彼との交流はしませんでした。


彼を通じて交流を深めた友人との関係は完全に止めて無くしましたし、

自分の親友、友人でも、女嫌いの彼との交流が深くなっていた相手とは疎遠にしていたつもりです。



自分の中学時代からの親友と、上京してから学生時代にできたもっとも親しいゲーム仲間、TRPGセッションでの、自分のGMだった親友。その二人は、そういう風にこちらから離れた相手だったのですが、

彼らは自分と彼の復縁のために、動いてくれていたようです。


ただ、繊細で脆い、女嫌いの元親友には、そういう事自体が耐え難いものだったようで、

彼がすべてを投げ出して、東京から去ってしまうような素振りを見せたために、説得はあきらめた。

そういう顛末をあとになって聞いたのです。


ただ一人、本当に流れ弾が当たるように、

GMの彼とは別の、自分の学生時代の親友の一人が、女嫌いの元親友と自分との間に挟まれて彼との関係を切ることになった。


自分は本当に最低です。

流れ弾が当たった親友とのことも、

女嫌いの元親友と自分との共通の友人たちに心配や迷惑をかけたことも、

その事には償う術がない。


あの頃のことを思い出すと、

彼女と一緒に、二人の生活をなんとかしようと夢中だった、一生懸命だった思い出と共に、後悔の苦い記憶がにじみ出てきます。

もっといい方法がなかったのかと、そんな風に考えていることがあります。

あれだけ仲良くしていた元親友と、話し合う機会をなぜしっかりと持たなかったのかと。



結局のところ、自分が、親友と元パートナーとどちらかのうち、

彼女を選んだことで道が決まってしまったことなんですね。


彼と楽園を選んだなら、おそらく自分はまだ東京に居て、

今とは違う人格。当時のように自信がなく、他人を怖がり、自らに不満を抱え、他人を傷つけたことに気付かず、そしてやはり孤独に生きていたと思います。

いや、孤独に死んでいたかもしれない。


楽園はとても楽しかったけれど、

楽園に住んでいた頃の自分は、今よりももっと自分のことを嫌悪していたと、

これを書くことで気づいてしまいました。



いろいろあって、

今の自分には楽園の頃の親友も友人も、一部を除いて居なくなり、

死ぬまで一緒に居るつもりだったパートナーも、自らの間違いで無くしたのですね。


自分のことは、

自分が嫌いなことは変わりませんが、

少なくとも楽園に居たときよりも、自分のことを客観的に評価できる程度にはなったのではないかと思います。


パートナーであった彼女が、自分に残していった結果、功績ですね(笑)

ありがたいと思います。今の自分が孤独であったとしても。




最後に、


願わくば、

楽園にいた親友と、別の道を歩くことになった元パートナーが、

今、幸せな道を歩んでいることを祈りつつ、お話を終えようと思います。



彼と彼女に、感謝と謝罪と、

そして、幾ばくかの祈りを

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