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まさかの掘り出し物でした?

マクガイアの愛称が某フランチャイズなのでガイアに変えました。

2026/1/8 マックにさらに改定します。

朝ごはんを城で軽く済ませた3人は城門に向かう。


「ようお嬢さん方、お出迎えにきたぜ」

朝から水浴びでもしてきたのかキラキラとしたマクガイアである。


「おはようマック、今日はいよいよ旅の支度ね!待ち遠しかった日がきたのよ!!」

朝からテンションの高いエレイシアが挨拶を返す。

他2名も挨拶を交わしている。


「なあ今日はどこからいくんだ?街の案内なら俺でもできるぜ」

マクガイアは市井の者らしく街に詳しいようだ。


「そうね。陛下からの支度金も頂いてあるから、まずは武器と防具かしら」

肘のところで腕を組んで考えるそぶりを見せるエレイシア。


「それじゃあ街で評判の店を紹介してやるぜ。ついてきな」

我が物顔で街を歩くマクガイアは楽しそうだ。


「エレイシア~私は剣も魔法も使えませんわ~。そもそも「聖女」が何をするのかもわかりませんわ~」

と、自分の職業についてわかってないメルであった。

さらに続ける。


「ですから自分の「ステータス」を見るためにも冒険者登録もしたいですわ~」

すこし困ったように上目遣いでみてくる。


おかげで先に行ってしまったマクガイアはともかく、周りの男たちは言をなくしてしまったようである。


エレイシアもやや頬染めながらもそれを押さえながら言う。

「そうね。メルが何を出来るかも知りたいわね。時間をつくって冒険者登録もしましょう」


「お姉さま!私は既にして有りますし、お姉さまやマクガイアも既に名の知れた冒険者ですからメルさまの分だけになりますね」

と朝から元気なアイギスであった。


あれ~?私は普通の冒険者なんだけどと思っていると。


「それと私は普段持ち歩いている魔法のステッキがあるので装備は問題ありません!」

と星の水晶が先端についているロッドを閃かせながらいう。


まるで魔法少女ね・・・と前世の知識をもっているエレイシアは思う。


「あら綺麗なロッドですわね~。聖女もなにかあれば嬉しいんですけど~」

ものほしそうにロッドを見つめながら頬に指を当てるメル。


「そうね、メルの分もなにかあるといいわね。あとはマックと私の装備くらいかしら。とにかく武器屋と防具屋からだわ」

そういえば「聖女」って何が必要なのかしらとまたも腕を組む。


「おーい、こっちだぞ!はやくしねえとおいてっちまうぜ」

楽しみで仕方ないマクガイアは待ちきれないようだ。


街を楽しみながらしばらく歩くと職人街に行き着いた。

「ここだ!ここ!その昔聖女様の仲間の剣聖が開いたって評判のある店だぜ!」

物知り顔なマクガイアも珍しい。


~グラスバーグ護剣屋~


その昔聖女の仲間であった剣聖グラスバーグが開いた店とされる。

剣聖には愛した女性がおり、その女性を護りきれなかった事から「護剣」を極めたとされる。

「技」に飽き足らず「剣製」の道も歩んだ剣聖は結果、多くの人を護った伝説の剣聖となった。


「いらっしゃい、よくきたね!」

そういう売り子はエレイシア達とそう変わらない年のようだ。


「どれにする?今日はいいのがそろってるよ!」

まるで鮮魚のような言い方だがこれは間違ってない。

いい剣ほどすぐ売れてしまうためだ。


「よう、レイア!今日はいい客を連れてきてやったぜ。安くしてくれよ?」

といつも来ているようなそぶりでマクガイアがいう。


「あんたはいつも買わないでしょうが!本当に買うんでしょうね!」

と冷やかし振りがしれてしまうマクガイアである。


「しょうがねえじゃねえか。家には鋳造の鉄の剣があるんだからさ。それに親父がこの店で買ったからこそ物持ちがいいんだぜ?」

と厭らしくない得意げな笑みを浮かべる。


それをみて頬を染めるレイアもお年頃なのだろうか。

「べ、べつにあんたが買わなくっても店はやっていけるんだからねっ!」


何処のツンデレですかね~。


エレイシアはそう思いつつも店を物色する。

「私は力もあるけど魔法も使うからミスリル製の武器がいいとおもってるんだけど、どうかしら?」

オリハルコン製やアダマンタイト製など色々あるが一番お安くて性能も良いとなるとミスリル製が一番だ。


柄を握り、素振り場で振っていると。


「さすがですね!魔法伝導率も重要視なさるとなればミスリルがお安くなってますよ!」

持ち直したレイアが売り子としての本領を発揮してきたようだ。


「ではコレにするわ。おいくらかしら?」

やはり予算が気になる。


「お直し含めまして150Gでいかがでしょうか。いまなら本日入荷のハンティングナイフもお付けします」

この娘商売上手である。


「ではそれでお願いするわ」

エレイシアはこれでも貴族令嬢である。値下げ交渉などはしない。

それをみこしておまけもつけてくるあたり本当にやり手である。


「私の武器はコレで決まったわね。マクガイアはいいのがみつかったかしら?」

と声をかけようとすると。


「お姉さま・・・こちらの剣なんですけど、鞘に収まっているのに途轍もない力を秘めています・・・」

そう息を呑むアイギスに答える売り子。


「ああ、その子でしょ?誰にも抜けないからおいてあるんだけど、いつから置いてあるかすらわからないわ。お父さんの子供の頃にはすでにあったらしいのよ」

剣への愛情が深いのか「子」とよんでいるようだ。


ちなみにアイギス、エレイシア、メルの順で抜こうとしたがびくともしなかった。


「先々代の伝えによると抜けた者に譲り渡すようにとのことだったわ。うちの店で唯一商売にならない剣ね」

そうため息をつきながらレイアがいう。


「冒険者連中の目に留まるから良い宣伝にはなるのだけど、誰にもぬけないんじゃねぇ」


「なら俺が抜いてやろうか?」

そう述べるマクガイアはいつもより真剣である。


「あんたそういえば一回も触ってなかったわね」


「特別な剣を早々触ろうっていう力試しはしない主義でな」

と、どこかを見るように呟く。


「では抜かせてもらうぜ。しっかり見とけよレイア」

商売としてという意味であろうか。


「ええ、「剣聖」を授かった貴方なら抜けるかもしれないわね」

そういって荘厳な装飾をしてある剣をマクガイアに渡すレイア。


両手で受け取り素振り場に足を運ぶ。


「「護剣」よ!護剣ライナスヌークよ!俺の前にその姿を現せ!!」


「「「「「なっ!!!!!」」」」」

なぜ名前を知っている・・・とは誰もいえなかった。いや言う前に現れた者に目を引かれたからだ。


’久しいの我が主よ、大きゅうなったのう’


そう言って姿を現わしたのは光の精霊であった。


「ああ、久しぶりだな・・・」

そういうマクガイアはすこしばつが悪そうだ。


’ほう、「剣聖」を授かったか。我が主にふさわしいようじゃ。しかしわらわの姿がまだ成長しきってないとなると我が主もまだまだ成長の余地があるようじゃの’


周りがざわついている・・・・

光の精霊など街で見かけるものではないからだ。光には光の妖精がおり、暗闇には闇の妖精がいる。土には・・・と様々な妖精がいるが、目に見えるものは少なく、顕現している光の「精霊」などは神の国に住まうといわれるほどだ。


「とにかく抜けたんだ。護剣はもらっていくぜ?」


’そうじゃのわらわも主についていくとしよう。必要あらば呼ぶが良い’


ガチンッ!!

と鞘に収めると同時に光の精霊は薄らいでいった。


「このこ・・・古の剣聖様がもっていた護剣だったんだ・・・・」

と顔に手を当てて泣き出しそうなレイアが呟く。


この店を商ってきたのは剣聖グラスバーグの子孫ではない。

剣聖グラスバーグが小間使いとして拾ってきた孤児に連なる家系なのだ。

グラスバーグの「剣製」をこれまで絶やさなかったのは初代の想いの強さ故かもしれない。


メルやアイギスの短剣とミスリルの長剣も買った一行は店をあとにした。


一行が去ったあとレイア・グラスバーグはいう

「まさか「護剣」の持ち手になるなんて思わなかったわ」


「いいや、奴は小さい頃から何かを護ってきた。お前もその一人なんだよ」

大柄な職人気質の(オトコ)はレイアの言葉を繋ぐ。


「お父さん・・・寝てなきゃダメじゃない!」

心配するかのようなレイア。


「1000年前の約束が果たされたんだ。今日ぐらいはいいだろう」


護剣再来と言われる日は近い・・・

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