やはり、この学校はおかしい。〜入部決定のお知らせ〜
「でっ、ここが野球部、ここがサッカー部、まぁこのくらいかな。」
部室しかないのかこの学校は!?学校案内ってこんなんだっけ?え、もしかして俺がおかしいの?自分で自分を疑ってしまうくらい困惑してしまった。
「ありがとう」
一応、礼儀として言っといた。
「じゃあ、またね!」
「あぁ」
その後、彼は急いでどっかに行ってしまった。
「ふぅー」
おもわずため息をついてしまった。
「しっかし、無駄にでかいなぁこの学校は」
その時、ガツン
「痛っ」
「キャッ」
「こんなとこになんで壁があるん、キャッ?」
「あんた、どこ見てんのよ?」
驚くことに前に少女が倒れていた。何に驚いたかって? いや、今、ガツンっていっただろ。普通、衝撃音はドンッとかそこそこ重さをおびたものがぶっかった音だろ。ガツンって絶対硬いものにぶっかった時の音だぞ。身体超痛えし。
「すまん、が、あんたの方が飛び出してきたんだが」
「えっ、そうだった?まあまあ、細かいことは気にするなって」
なんか、こっちの器が小さいようにいわれた。
「っていうか、あんた、なんでこんなとこ全力疾走してるんだよ。ここは一応校舎だぞランニングするなら外が空いてるだろ」
「いや、違うの。あたしは急ぎの用があるの。っで、もう行っていい?」
なぜ、ちょくちょく僕がわがまま扱いをされるのだろう?・・・とおせんぼしてるわけでもないのに。
「もう、いいよ行って・・・」
僕は皮肉まじりに諦めたように言った。
「うん、分かった」
元気よく言われた。相手の感情を考えるということはしないのか。まぁ、いい。どうせ、こんだけの広さの学校なんだから会う機会も少ないだろう。
「あっ、いたいた」
後ろから山野の声が聞こえた。
「どうしたんだ?」
「もう、どこ行ってたの?」
「えっ、ここだけど」
「なんで、待っててくれないの」
「えっ、なんでって」
「はぁ、いいから早く来て」
僕は困惑しぱなっしだ。何に呼ばれたのか、何であきれられてるのか、全く理由が思いつかない。
「今、どこに向かっているんだ?」
「部室に決まってるじゃん」
少し機嫌わるめに言われた。
チャレンジ部と書かれた部室につき、山野は颯爽とドアを開けた。
「ごめん、待った?」
「おそいぞ、優谷」
「ほんと、おそいよ〜」
「ごめん、ごめん、ほらキミも謝って」
「あっ、迷惑かけてすみません」
なぜか謝ってしまった。
「じゃなくて、僕、なんで呼ばれたのか知らないんですけど」
「自己紹介ぐらい今日やっちゃおうよ」
山野が宥めるように言ってきた。
「えーっと?」
「ねぇ、早くしてよ」
部室の奥にいる女子が急かしてきた。
「あっ、僕は森 城矢といいます」
流れでつい、挨拶をしてしまった。我ながら馬鹿だな〜と思ってしまった。
「俺は飯田 一馬 これからよろしく」
「あぁ、よろしく」
「あたしは伊藤 香 よろしく」
睨みつけられながら言われた。うんっ、よく見るとさっきぶっかった女だった。
後ろの二人が流れるように挨拶してきた。
「でっ、僕はなぜここによばれたのでしょうか?」
「何でって、部員が挨拶するのは当然だろ」
「えっ、部員って僕のことですか?」
「ははは、お前以外に誰がいるっていうんだ?」
飯田は高らかに笑いながら言ってきた。
「「「チャレンジ部にようこそ」」」
「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
やっと入部までもっていけました。
これから部活動スタートです。
次回も見てくれたら幸いです。