これからの悩みとなぞの部活
少し書き方を変えてみました。
どちらの方が好きかコメントよろしくお願いします
さて、本当に部活をどうするか。できればやりたくないのだが。まあ、いい、部活を選んでたと言って時間稼ぎをする予定だから急ぐ必要はないだろう。それより学校に慣れるために学校見学でもするか。でも、案内役がほしいな。まあ、鬱陶しい自称生徒会長はないな。適当にぶらぶら歩くか。
歩いてるとどこを見ても部活動、部活動、そんなに部活はいいものなのか?と僕が思ったその時、サッカーボールとバスケットボールとピンポン球とテニスボールがこっちに向かって飛んできた。僕はサッカーボールを蹴り返しバスケットボールにあて、2つともはじき返し、テニスボールを片手でキャッチしてそのテニスボールでピンポン球を防ぎ、その後、何もなかったようにクールに去っていった・・・という想像をしたが現実は非常である。すべて顔面に命中し、僕は、
ゆっくりと倒れていった。そこからの記憶は全くなかった。
目が覚めたら見覚えのない場所にいた。
「ここは、どこだ?」
「私は誰だなんて言わないでくれよ」
いきなり背後から聞いたことがない声がしてきた。そこには、赤がかった髪をした身長が180cmぐらいの男がいた。
「すまん、部活の練習をしてたら間違えて全部ぶっ飛ばしちゃった」
「ったく、どう間違えたら4つもボールを同じ方向に飛ばせるん、って、全部?」
「えっ」
「いやいや、なんで4つもボールを使ってんだよ」
「ダメなの?」
「いやダメとかじゃないが、使う機会がないだろ?部活って一人一つまでだよな?」まさかと思って聞いてみた
「そうだよ」
さすがにそうかと安心した…じゃなくて、それならなぜこいつは4つボールを使ってたんだ?めっちゃスポーツ万能なのか?とても疑問に思った。
「じゃあ、なんでボールを4つも使ってたんだ?」恐る恐る聞いてみた。
「全部使うかもしれないから」彼は淡々と答えた。
全部使うかも?謎は深まるばかりだ。まず、かもってなんなんだ?そんなことを考えてたら、
「じゃあ、俺行くね」と言われた
「おう…じゃなくてお前は一体何者なんだ?」
「何者?別にただの生徒だけど」
彼は、眉間にしわをよせ、話が通じない相手と喋ってるみたいに答えた。
「じゃあ質問を変える。君は何年、何組、何番、何部所属、あと好きな科目と名前を教えてくれないか?」
「質問、多っ もっと質問を短くできないの?まぁ、答えるけど」
なんか、相手にすごいワガママ扱いされている気がする。
「1年5組43番山野 悠谷 チャレンジ部所属、好きな科目は体育」
スラスラと答えてきた。
疑問がいくつかある。まず、1年5組と言ったら俺と同じ組だ。あんな奴いたっけ?次に、好きな科目は体育といったが科目と聞かれて体育と答えるか、別に悪くわないが普通は5教科で答えると思っていたのだが。そして、その2つにまして先に声に出たのは
「チャレンジ部ってナニ?」すこし、ショックを受けながら聞いた。
「えっ。知らないの。一応ポスターとか貼ってんだけどな〜」
「俺、転校してきたばっかりだから」
そう言うと、彼は安心したように「なーんだ」と呟いた。
「じゃあ、部活はどこに入るか決めた?」
山野は問いかけてきた。
「別に」
僕は覚めたように答えた。
「じゃあチャレンジ部入らない?」
「だからチャレンジ部ってなに?」
「チャレンジする部だよ」
どうやら彼は説明がとことん下手らしい。
「具体的に何するのかを聞きたいんだけど…」
「ハハハ、なーんだ。早く言ってよ」
言わなくてもわかるだろ!と思ったのは僕だけではないはずだ
「具体的には他の部に挑戦するんだよ」
やはり、意味がわからん。
「それに、意味はあるのか?」
「意味なんてないよ、ただ楽しみたいだけ。部活全部を」
ああ、だから4つもボールを使っていたのか。少しだけ納得した。
「で、チャレンジ部に入るの?入らないの?」
なぜか急かされた。
「考えとく」
適当にあいづちを打っといた。
「なにかしたいことはある?」
「一応、学校見学がしたいんだが」
「分かった、僕に任せて」
自信満々に言われたが僕はとても不安だった。
今までに出てきた人の名前と読み方
森 城矢 (もり しろや)主人公
坂田 春樹 (ばんだ はるき)生徒会長 いつもサカタと間違えられてそれがトラウマになっている
山野 悠谷 (やまの ゆうや)少しまがぬけている同級生
まだ、3人だけですがもっと増やしていきたいです。
次の話もご覧いただけたら幸いです。