再会の果てに②~第十四章 真実①
栄二は心臓が高鳴った。頬も赤くなっていることが分かる。
チャイム音が部屋中に響き渡った。テレビドアホンの液晶で誰が来たのか確認すると後藤だった。
走ってきたのか後藤は息を切らしており、汗もびっしょりとかいていた。
栄二はさすがに、あきれてしまった。
「わざわざ走ってくることないのに」
「かなめちゃんは、本当にここにいるのか?」
「ああ、居間でお前の到着を待っていたよ」
「実は俺からも話があるのだが……」
「後にしてくれ。今はかなめに会うのが先だよ」
栄二は後藤の話に興味がないらしい。やむを得ないと思った後藤は、栄二に案内されるまま、かなめに会いに行った。案内といっても、ほんの数歩で居間である。
「ほら、そこに座っているのが、かなめだ」
栄二は、かなめが座っている位置に向けて指さした。
「そうか。有坂かなめか……」
後藤は、ぽつりと呟いた。
「かなめ、こいつがよく話していた後藤準平だよ。俺の友だちだから、仲良くしてくれ。さてと、今日は後藤とかなめが知り合ったのだから、ご馳走にでもするか。寿司なんてどうかな?いや、そんな金はないか。やっぱり、かなめのハヤシライスがいいな。後藤も食いたがっていたし。それじゃあ、かなめ。この間のように、スーパーまで買い物に行こう。またワインを買ってもいいぞ」
「栄二……」
後藤が話しかけてきた。彼の顔はひきつっていた。まるで得たいの知れないものを見たかのようだった。
「どうしたんだ、後藤?電話の声も元気が無かったから、やっぱり風邪でもひいたのか?」
「……お前は今まで誰と話していたんだ?」
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栄二が振り向くと、そこには有坂かなめの姿は影も形もなかった。
今までいたはずなのに、どこに行ってしまったのだろうか。
「かなめ、どこに行ったのだ?隠れてないで出てこいよ」
慌ててかなめを捜し始めた栄二だった。
背筋が凍るような光景を後藤は目の当たりにした。




