蒸し暑い夏。しかし、ユックリと時は流れ秋になる。
暑さを避ける為に、建物が作る影と影を針で縫うように足早に歩く。
木の近くを通る度に聞こえる蝉の声。
まだ夏真っ盛りの大阪のとある下町を汗を拭きながら空を見あげる。
『暑い…。日差しが痛い…。』ヒシヒシと刺すように振り注ぐ日差しを受け視線を下に下げる。
自身の目的を果たせたのかは判らないが、横たわる蝉を見かける作者。
少し前までは見かけなかったのに、ポツリポツリとゴールである地面に倒れ空にお腹を見せる蝉が増えてきた気がすると。
気づけばお盆の時期か…。
子供の頃は長く感じた夏休み。しかし、社会人生活が長くなると季節の過ぎるのが早く感じてしまう。
何故かと聞かれると、おそらく会社から貰える給料日をメインで考えて動いてしまうからなのでは?と。
給料を貰い生活費等の支払いを済ませ、通帳に残った金額とにらめっこをしながら、次の給料日までのお金の使い方を計算する毎日。
現実的と言えば現実的だが、子供の頃の様な純粋に1日1日を楽しむ余力は無くなってしまったのではと感じる作者。
夢を見るのが子供なら
現実を見て自身の夢を叶えるのが大人なのかと。
子供の頃か大人の頃。どちらを選びたいかと聞かれると、大抵の大人は働く事に疲れ果て子供の頃に戻りたいと願うだろう。
しかし、大人になってから得る物の方が多いだろうと。子供の頃も悪くなかったが、おとなの方が良い事が多いと。
大人になり、他者や自分の大切な人の為に何か出来るのは大人になったからだと。
そんな事を考えながら、涼を求めて涼しい図書館に向かう作者なのだった。




