【第4話 王都進出! エルフ美人との契約戦争】
金貨33枚を懐に、俺は工房で一息ついた。
プースケが肩でゴロゴロ転がってる。失敗キメラだけど、なんか癒される存在だ。
「さて、次は王都かな……」
ギルドマスターのバルガスを叩きのめした件が、噂になってるらしい。
冒険者たちの間で「新種モンスターの派遣屋がヤバい」って話題沸騰中。
案の定、翌朝に馬車が工房前に止まった。
「佐藤和真様! 王都冒険者ギルド本部からのお迎えです!」
乗ってきたのは、黒髪のメガネ秘書っぽい男(Lv22・事務員)。
「本部マスターが、ぜひお会いしたいと」
俺はプースケを肩に乗せ、馬車に乗り込んだ。
王都エルドラまで半日。道中、男から事情を聞いた。
「実は、王都近郊のダンジョンがモンスター不足で機能停止寸前。冒険者離脱が相次いで……」
「で、俺の出番か」
「はい! 特に『中級以上』の新種が欲しいんです」
王都到着。ギルド本部は城みたいなデカさ。
中に入ると、待っていたのは銀髪のエルフ美人。
「ようこそ、佐藤和真さん。私は王都ギルド副マスターのシルフィア・エルドラン。よろしくね」
レベル? ステータス見えないけど、絶対高い。美人すぎて目が痛い。
「早速ですが、依頼です。王都ダンジョンに中級モンスター200体、ボス級10体。納期1週間。報酬金貨500枚」
俺は目を輝かせた。
「了解。契約書ください」
だが、シルフィアがニコリと笑う。
「ただし、競争入札よ。もう一人の候補者がいるの」
扉が開き、入ってきたのは……もう一人のエルフ美人。
金髪ロング、緑のローブ。名前:リーファ・フォレスト。レベル不明のモンスター合成士。
「ふん、人間ごときが私の相手になるとはね」
リーファは伝統的なエルフの合成術を使うらしい。魔法陣で召喚・融合させるタイプ。
「私のモンスターは純血種よ。あなたのキメラなんかより質が高いわ」
俺は肩をすくめた。
「質より量と納期で勝負だろ」
入札ルール:1週間でサンプル10体提出。ギルドが審査して勝者を決める。
負けた方は王都出禁。
「……マジかよ」
競争開始。
俺は王都郊外の貸し工房を借り、即作業。
素材集めからスタート。市場でゾンビ肉、ドラゴンスケイル、魔石を大量購入。
インベントリフル活用で、合成テーブル連打。
【オーク+ワイバーン】→ オークワイバーン(中級・飛行型)×4
【スライム+ゴーレム】→ スライゴーレム(中級・耐久型)×3
【失敗作】→ プースケ2号(また臭い)×1
一方、リーファは森で儀式。魔法陣描いて、1体に3時間かかるらしい。
中間審査の日。
俺のサンプル:新種キメラ10体。全部Lv30以上、特殊能力付き。
リーファの:純血オーク5体、ワイバーン3体。質は高いけど、数少ない。
審査員(ギルド幹部たち)が唸る。
「佐藤さんのモンスター、変だけど強い……」
「リーファさんのは美しいわね……」
判定は……引き分け!?
「両者とも優秀。最終審査はボス級で決めるわ」
最終日。ボス級1体提出。
リーファのボス:純血ドラゴン(Lv80)。完璧なフォルム。
俺のボス:【ドラゴン+鉄ゴーレム+魔石×10】→ 鋼鉄メタルドラゴン(Lv85・装甲付き)。
戦闘テストで、俺のドラゴンがリーファのを圧倒。
「私のドラゴンが……!?」
リーファ、悔しそうに睨む。
「どうしてそんな速く作れるの……?」
俺は笑った。
「納期守るためさ。マイクラスキルのおかげ」
結果、俺の勝利。
報酬金貨500枚ゲット。王都支店開設権も。
リーファは負けたけど、意外と潔い。
「次は負けないわよ。……パートナー、組まない?」
え?
シルフィアが笑う。
「ふふ、いいわね。二人で王都のモンスター不足を解決しなさい」
こうして、俺の会社にエルフ美人パートナーが加わった。
プースケが嫉妬してる気がする。
俺はこの世界で、ますますデカくなる。
次回、第5話「ブラックギルドの陰謀! モンスター暴走事件」




