【第10話 獣人連合の草原飢餓! 食糧危機と最強軍団】
大陸救済プロジェクト、第三弾。
目的地:獣人連合「サバンナ・プライド」。
スカイゴーレム改で飛ぶこと一日。
眼下に広がるのは、果てしない黄金色の草原。
風が草を波のように揺らし、遠くに巨大な獣の群れが見える……はずだった。
今はただの荒野。
着陸地点で待っていたのは、獣人連合の女族長――猫耳と尻尾がついたグラマー美女、名前はライラ・フェリシア。
「ようこそ、佐藤和真。……もう限界よ。獲物がいない」
ライラの目は赤く腫れていた。
族長なのに、威厳を保とうとして必死。
草原の獣人たちは狩猟民族。
モンスター(獲物)が自然発生しなくなったせいで、食糧危機が深刻化。
子供たちが飢え、戦士たちが痩せ細っている。
「モンスターを供給してくれれば、狩りが再開できる。でも……」
ライラが続ける。
「ただのモンスターじゃダメ。『食べて美味しく、狩って達成感があり、繁殖して生態系を維持できる』ものが必要」
俺は頷いた。
「了解。食糧兼レベル上げ兼生態系安定型モンスターを作ります」
長老会議で即決。
条件:
・報酬金貨1万枚+獣人秘伝の「獣化強化術」
・失敗したら連合追放(最悪、食料として……?)
作業開始。
草原中央に臨時工房(テント風にマイクラスキルで強化)。
リーファが草原の植物を見て興奮。
「この草と魔石を組み合わせたら、栄養価の高いモンスターが生まれるかも!」
メニュー決定。
・低層草原:草食系バッファローゴブリン(肉厚でジューシー、角で戦闘も可能)
・中層:ラビットワイバーン(高速で逃げるけど倒せば高タンパク、羽で飛行訓練)
・深層:マンモスオーク(巨体で肉量抜群、牙で戦闘力高め)
・中央ボス:【全獣人素材+プースケ細胞+草原の精】→ 「プライド・ビーストロード」(Lv150・群れリーダー型)
合成開始。
俺のクラフトテーブルとリーファの魔法陣をフル活用。
【バッファロー肉+ゴブリン骨+草原ハーブ】→ バッファローゴブリン 1回で100体!
【ワイバーン卵+ウサギ耳の獣人毛】→ ラビットワイバーン 飛行&可愛さ両立
失敗作も大量発生。
【失敗作・プースケ草原ver】誕生。
体がふわふわの毛皮で、尻尾が猫みたいに揺れる。
「ゴブニャー……」と鳴いてライラに懐く。
プースケ(本家)が三度目の嫉妬で「ゴブ……」と拗ねる。
1週間で草原の半分配置完了。
獣人狩人たちが試しに狩り開始。
「うおおお! 肉がうめぇ!!」
「こいつら、倒しやすいのに経験値ヤバい!」
「繁殖も早い……これなら飢えがなくなる!」
族長ライラが涙を浮かべて俺に頭を下げる。
「ありがとう……本当にありがとう」
だが、クライマックスに異変。
草原中央で、配置したモンスターが一部暴走。
「なんだ!? 俺らのバッファローゴブリンが仲間を食い始めた!?」
原因判明。
草原深部に潜む「古の飢餓の呪い」。
魔王戦争の残滓が、世界樹の病と連動して活性化。
モンスターを「食欲過多」に変えていた。
ライラが絶望。
「これじゃ……また飢えが……」
俺は笑った。
「いや、ここで諦めるかよ」
全モンスターに「満腹制御ルーン」投入。
リーファの精霊召喚+俺のエンチャントで、草原全体を「調和の光」で包む。
暴走モンスターが次々落ち着き、逆に群れとして統率される。
最終ボス「プライド・ビーストロード」が呪いを吸収し、完全体へ進化!
Lv160・草原の王級に覚醒。
群れを率いて、狩りを助ける存在に。
ライラが感嘆。
「これ……獲物じゃなくて、仲間だわ」
草原復活。
獣人たちが宴を開き、肉を焼く匂いが広がる。
報酬受け取り+「獣人の姉妹」称号(?)ゲット。
ライラが俺の頰にキスして囁く。
「和真……あなたがいれば、この草原は永遠に飢えない」
プースケ草原verが「ゴブニャー!」と飛びついてくる。
獣人連合、救済完了。
大陸の三地域(ドワーフ・エルフ・獣人)を制した。
だが、まだ終わらない。
世界樹の病は、中央大陸に残る「人間以外の勢力圏」にも広がっている。
次は……魔族領か? それとも海底王国?
次回、第11話「魔族領の闇! 最後のピースと最終決戦の予感」




