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第五話 最大攻撃と抵抗2

長いので切りました。

 他のシェルターにも向かうが、兎に角時間が掛かる。最後に必ず巨大(ホール)が出現するからだ。3-9では駅、3-10では発電所、今は3-8に向かっている。


 3-8は戦士達が奮闘し、死者なく異形を退けていた。出現した巨大(ホール)への対処に悩んで突貫する直前だった。


 私達を含めて残す人員も決めて隊列を確認し、巨大(ホール)へ向かう。今回透けて見えているのは公園と集合住宅だ、子供が多いであろう場所に、私は緊張する。思ったように救助の移動をして貰えない可能性が高い。


「行くぞ!」


 リーダーであるシェラドさんから号令が掛かり、全員で足を踏み入れる。まずは公園だ。母親が必死で子供を守ろうとして犠牲になり、遺骸にしがみ付いた子供が狙われているところへ遭遇する。


「――こい!」


 見えている限りの異形に光刃を打ち込む。後方部隊が怪我人を入り口に控える神官に届け、一命を取り留める。


 見える限りで5人の被害者が出ている。遊具に絡む人肉は残酷なオブジェのようだった。


 シェラドさんも顔を歪め、子供に接敵しようとしている近い異形を屠る。公園入り口に群れが近づいてきたのを見て、私はコンボで殲滅する。


 公園が一段落した後は集合住宅へ向かい、ドア内で無事で居る人は後方部隊が公園の生き残りと共に、シェルターへと案内する。部屋に入り込んだ異形は始末した後、風呂場やトイレ、押入れなどに隠れている人を探し出して保護した。


 管理人室は、あわやという場面でギリギリ間に合わなかった。光刃を叩き込むと同時に頭を食い千切られた。悲痛な顔をしながら、血塗れの鍵束を手に入れる。2・3Fの部屋を鍵束であけ、異形を退治し、生き残ってる人を保護していく。


 生きている人は家に踏み込まれなかった人はまだ冷静だったが、異形に踏み込まれた人々は完全に血の気が引いてガタガタ震えている。ケアが必要だろうが、今回はその時間がない。中庭に湧いた群れを一掃すると、このシェルターの暗雲が晴れた。



 3-7、3-6までは、戦士が巨大(ホール)に潜る前に間に合う。それぞれ森林の中の巨大アスレチック、映画館やボーリングなどの遊戯施設だった。


 3-7へ潜る。森林に悲鳴がこだましている。森の中で群れて人々を追いかけているヤツメウナギ型を発見し、光刃で始末するが、木々に引っ掛かって数匹逃して仕舞う。だがシェラドさんが直ぐに飛び出して残りの敵を駆逐する。


 追い掛けられていた人々を保護し、シェルターへ戦士が誘導する。ジップラインやザイルクライミングなどの滑車でワーヤーロープを渡るような遊具の下の網に落ちたヤツメウナギは身動きが取れないで居る。


 ラミア型はその強靭な腕でなんとか蛇の下半身を持ち上げて昇れるようだが、鮫型もアウトのようだ。しかし迂闊に光刃を放つと、網を切ってしまう。後から逃げてきた人がうっかり落ちた際に取り返しが付かない。せめて這い上がるラミアの核だけを狙って光刃を放った。


 後は弓の腕が良い戦士さんが上手く網を傷つけないように網上の異形を退治してくれる。ワイヤーの中には切断されたり千切れかけたりしてさっと渡れない物が点在する。私は敵の居場所をサーチする。サーチした位置へ戦士達を転移で運ぶ。


 物凄く魔力を食うが、此処では私の光刃の出番は少ないと感じたゆえの行動だ。ザイルクライミングの一画に、ゴリラに似た異形が居る。左右に2本づつ、後ろに1本、腕があり、背をカバーする為か、後頭部にも1つ目がついている。


 ゴール近くである為犠牲者がそれなりに出ており、ザイルのあちこちに肉片がこびり付いている。これから逃げてくる人の事を考えると光刃は放てない。


 ざっとシェラドさんが飛び出し、ザイルを足だけで捌いて跳ぶように移動する。腕を振り上げたその腕を斬り飛ばし、胸の核を破壊する。


 対岸の平地には5匹のラミアが控えていた為、光刃で止めを刺す。再度サーチをかけるが、敵反応はなかった。暗雲が晴れていく。被害者の反応を確認し、それぞれの場所へ戦士達が保護へ向かう。怪我人は背負われ、入り口の神官に癒され、シェルターに全員保護された。


 それを見届け、次のシェルターへ急いで移動する。


 3-6、映画館、入り口に溜まっている異形を光刃で一掃、内部は血の海と化していた。ライトを灯して劇場内に入ると阿鼻叫喚の有様だった。


 隠れる場所がなく、劇場の暗闇の中現れた異形が好きに暴れた結果だ。生きている人はもうこの場から逃げたのか、誰も逃げられなかったのか解らない。


 それくらいの圧倒的な肉片の量が散らばっていた。20匹近いラミア型とヤツメウナギ型が群れている。光刃を打ち込んで一気に殲滅する。2Fや映像の部屋、通路に散らばるヤツメウナギ型も下から光刃で仕留め、幕袖から2Fに上がり、投影室に踏み込む。


 其処には異形は居らず、数人のスタッフと、逃げて来たらしい1人の客が震えながら固まっていた。保護し、シェルターに連れて行って貰う。


 次は併設のボーリング場に向かう。駐車場に群れているヤツメウナギ型を一掃、車内にまだ残っていた5人を確保、一先ずシェルターへ送ってもらう。


 靴貸与のコーナーにラミア型が陣取っている。光刃で倒すと、半分食われた店員の遺骸が見える。逃げてもあの長い腕で捕まってしまったのだろう。


 ボーリング場へ踏み込むと、管理人室にギュウギュウに詰まった客と、その前に群れたヤツメウナギ型の姿が見える。


 光刃で一掃、ボーリングのピンの飲み込まれる部分に体を詰め込むようにして隠れている人にはヤツメウナギ型の口は届かず、苛立たしげにうねっているものなどは戦士とシェラドさん達が一閃し、助け出す。


 半分死んだような顔をした人々が殆ど動かない体で戦士達に引きずり出されている。レール上には襲われた人々の遺骸が散乱しており、被害者はここでも相当数に登る様だった。このシェルターの巨大(ホール)では殆ど救出する事が出来なかった。



 3-5,3-4,3-3は既に戦士が突入した後だった。現代建築の知識がない戦士達を案じ、慌ててシェラドさんと突入する。


 案の定、錠前の掛かったドアの前で被害を出しながら闘う戦士に遭遇、近接はシェラドさんが瞬殺し、後方の群れは私が一掃する。


 3-5はテーマパーク、テーマパーク自体も異形をアトラクションと間違った客の被害が酷い状態だったが、戦士達が居たのは敵が群れていたテーマパーク内ホテルの前だった。


 戦士の半数にはテーマパーク内の異形をお願いし、私は外側の異形の居なくなったホテルの外扉を光刃で破壊し、管理人室へ向かう。


 管理人さんは立て篭もり、無事だった。部屋の前の異形を倒し、管理人さんを助け出す。鍵束を握る管理人さんを護衛しながらホテルの部屋を回る。


 廊下に惨殺された遺骸が転がる中、泣きそうな顔で一室一室鍵を開け、異形が居るなら退治、生き残りが居れば保護していく。


 保護人数が一定に達する度に戦士がシェルターへ連れて行く。途中から蟻型の異形が増える。蟻酸を吐く為、ドアを溶かして内部に入り込むものも居る。シェラドさんはピッチを上げて異形と蟻を倒し、奥で群れる蟻を私が纏めて倒していく。


 私とシェラドさんは敵を倒すことに注力し、保護や捜索は戦士と管理人さんに任せる。そうして、戦士に護衛させた管理人さんを下がらせて屋上へ出る。


 其処には10m級のクイーンアントに似た異形が居た。胴体に喰らった人間のデスマスクが浮いており、蟻達が捕獲した人間を食べている。


 人間を担いだ蟻はシェラドさんが、私は女王蟻に攻撃をするが、核が見当たらない。大抵は胸の心臓部にあるものだが、腹に核がある様だ。人間体になっている頭部分の胸を狙っても同じだった。ならば。


「――こい」


 久々の剣形態で光を呼び出し、その腹を薙ぐ。ぱりん、と石の割れる感触があった。


「ギィイイイイイイイ!!!!」


 ビリビリと鼓膜を刺激する悲鳴が響き渡る。女王蟻の姿と卵、卵に封じられていた変異前の人間は助かったが、卵の中で蟻への変異が始まっていた者は女王と共に塵と化した。テーマパーク上空の暗雲が晴れる。遊具から人を助け出すのはスタッフに戦士の護衛をつけてお任せし、次のシェルターへ向かう。



 3-4は高速道路が切り取られていた。その下にある民家も一緒だ。引っくり返され。車ごと無理矢理食おうとしている異形に身動きが取れなくなっているもの、引っくり返されて炎上する車から必死で這い出そうとしている者、車ごと持ち上げられ、そのまま叩き付けられそうになっている者。


 先ずは車を持ち上げている異形に光刃を叩き付ける。塵になりつつゆっくりと降ろされる車に一旦安心、戦士達はひっくり返された車から脱出を試みている人を助けながら異形を倒している。ラッシュを起こしている断崖から落ちた車もあったが、そちらは絶望的だと思いながらも戦士を数名ロープ降下させながら爆発に気をつけるよう言い含めた。


 ラッシュしている断崖に向けて群れが向かうのを光刃で一掃する。ギリギリと追い詰められる断崖から落ちそうな車を見て、シェラドさんが言う。


「…任せろ」


 それぞれの車の後部を掴んでそれぞれ1mほど後退させる。余裕の出来た後列の車は己でも10m程後退してくれる。先頭車両を引き摺り戻した直後、ガラリと1m程度の地盤が崩れ落ちる。後ろの車両が空間を空けてくれていた為、なんとかその分を更に後退させる。


 危険なので車から降りて貰い、無事な人をシェルターへ戦士達が案内する。


 高架下へ移動し、道路で溜まっている異形を一掃し、家のドアを破壊しようとしている異形をシェラドさんが瞬殺して回る。戦士達は救助した人を護衛しながらシェルターへ運び、私達は家に入り込んだ異形を倒しながら救助を繰り返す。


 既に手遅れの方々も多かったが、まだ生きている人もそれなりに残っていた。全員を連れ帰り、シェルターへ預け、3-3へ向かう。



 3-3は巨大スーパーとドラッグストアの並びがまるっと切り抜かれていた。逃げ場がなくて殺された人が目立つ。だが、これはチャンスだと思った。凄い数の人数が増えたのだ。食い扶持がある程度確保できる。


 ドラッグストアにも食べ物があったはずだ。スーパーとドラッグストア入り口、ヤツメウナギが群れている部分に光刃を叩き込む。ラミアが掴み、捕食しようとしている所を、シェラドさんが核を破壊し、救出する。高速移動する鮫を戦士が投槍で止めを刺す。


 先ずはスーパー内部に踏み入れ、バラバラに客を襲っている異形を戦士とシェラドさんを中核に、客に近接していない敵を狙って光刃で止めを刺す。


 バックヤードで店員を救おうとすると、バリケードは築かれていたが、内側に発生したヤツメウナギ型に半数を食い荒らされていた。


 バリケードを破壊し、内部へ踏み込む。シェラドさんが、好きに暴れていた異形を始末する。残った半数の店員はショック状態に陥り、殆ど身動ぎも儘ならない状態であった為、戦士が担いで入り口で待機している神官に回復を任せる。


 見通しは良かった為、早めに決着がついた。


 続くドラッグストアもほぼ同様の状態で、客を捕食して群れているヤツメウナギ型とラミア型を光刃で一掃する。その中に生き残りは残念ながら居なかった。それ以外はばらばらと点在する鮫型とヤツメウナギ型をシェラドさんと戦士達が一掃していく。


 バックヤードには幸運にも異形は湧いておらず、バリケードを破壊し、内部の店員を保護、シェルターへ送り込んだ。

 


 3-2,3-1の事も気になったが、私はここで体力が尽きて一旦寝てしまう。


次で3エリアの掃除は終わります

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