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居眠り卿と木漏れ日の姫  作者: 中里勇史
新たな任務
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帝都にて

 帝都のある邸宅で、秘密の会合が催されていた。出席者は複数の宮内伯とその家臣。帝国の重要案件の幾つかは、こうして決められる。


 「陛下の戦略、まことに見事」

 「ナルファスト問題を婚姻関係だけで解決してしまわれた」

 「大公女アトラミエの美貌をもってすれば、ナルファストレーネットなど簡単に骨抜きにできよう」

 「ワルヴァソン公が悔しがる顔が目に浮かびます」

 「ワルヴァソン公の邪魔さえできればそれでいいのだ。ナルファストなどどうでもよい」

 「カーンロンドの血統がナルファスト公になったときははらわたが煮えくり返ったが、これで溜飲が下がったというもの」

 「こうなっては、我らが余計な手出しをする必要もなかったか」

 「あんな辺境のことなどどうでもよいからの」

 「確保しておいた予備はどうなさいますか」

 「予備? さて、何のことか」

 「ナルファストオフギースの末子のことにございます」

 「ああ、そんなものがあったな」

 「後々あんなものが出てきては話がややこしくなる」

 「では始末なさいますか」

 「もう用済みだ」

 「ではそのように」

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