夜空の波紋
六甲山から撮ったという写真の夕日をみた
吸い込まれそうなほどの夕日だった
誰かとみている気持ちだったよ
けれどひとりでみつめてそうおもった
きっとだれもがひとり
わたしもひとり
みんなひとりなんだという歌を
歌わなくちゃならないね
そうすれば
誰も惑わすこともなく
孤独の淵に落ちて
誰か抱きしめてほしいとぽとりと落ち
澄んだ夜に包まれる
そんな孤独に沁み入るそんな歌
誰もがひとり
みんなひとりのひとりひとり
ぽつり、ぽとりと落ちる雫よ
深い池の中を覗き込む自分の顔には
波紋が輪を描く
夜空の星にも 波紋があるのか
あの星は誰の涙か
あの月にだけ誰かがいるのか
夜の底から何が浮ぶか
六甲山の夕日は空と街を溶かしていくようだった
全て夜が包む前に
ひとつひとつの星が輝く前に




