画家活動
神様から貰った物と村長から買った紅い魔石が無くなった。
明日には帝都から届くらしい。
帝都は他国から魔石を購入しているが、近年売値は高くなるばかりらしい。
なので「今日は休日」として、旅館でゆっくり過ごす。
(スケッチブック・色鉛筆)と願いバッグに手を入れる。
まだ大丈夫のようだ。
取り出せた!
話を聞くと今日が新月らしい。
と言うことは、昨日と今日明日の三日間はあちらの物が取り出せるようだ。
ヘルプで確認すると、大きい月のムーナは二十八日周期(十四日で満月と新月を繰り返す)
小さい月ツールの周期はムーナの三倍らしい。
食堂でケープの家族を描いてみる。
絵を描きながら村長からお国の事情を聞いてみる。
帝都の金融事情は悪化、各町村の税金が上がっているが
払うのも難しくなっているようだ。
この村と隣村の間に鉱山がある。
しかし、鉱山には大型の魔獣が住み着いて鉄鉱石が取れない。
上級冒険者を雇うお金もないようだ。
高い鉄製品は贅沢品になった。
包丁・フライパン以外は皆土鍋を使用している。
この村に五件あった鍛冶屋も今では一件のみ
他の人は廃業か帝都付近に引っ越したらしい。
少し休憩にして買い物に出かける。
まずは革のブーツと洋服を少し。
後は自分の身を守る短剣は、金貨一枚と言われた。
ケープに尋ねても妥当だろうと言われた。
ただケープの連れと言う事で、短剣のカバーと身に付けるホルダーを付けてもらった。
いろいろ買い物をした後、先程途中だった絵に色を塗って完成させた。
いろいろ考えながら描いたので納得いくものでは無かったが、
ケープ家族と村長夫婦そしてジャタさんを含めた大家族を描いた。
この世界には写真もないので絵は大喜びされた。
普通肖像画は貴族のもので、大金をはたくものらしい。
代金の代わりに明日の朝食はフレンチトーストをお願いした。
書き上げた絵を見て少しだけあっちの世界の家族のことを思い出していた。
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