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魔獣と魔角と魔石

昨日今日明日と連続で出す予定です。

少しずつ物語は進みますので楽しんでください。

グラスバードがたくさん飼育されていると聞いて見にやって来た。

社会科見学で行った養鶏場を思い出す。

鶏の倍ぐらいの大きさだ。

雄はもっと大きいらしい。

山羊やホルンは昔からの家畜であり、あちらの世界と変わらない動物と同じ分類だ。

しかし、グラスバードは、魔獣だ。

魔獣には紅い魔角があるが、ここにいるグラスバードにはそれが無い。

鶏の鶏冠の場所に魔角を切り取った痕がある。

顔は黒いと言うので、あちらの世界の烏骨鶏を思い出して描く。

卵の大きさも1.5倍ぐらいはある。

卵の色を聞くと「白またはこの色」と言ってケープが指を指したのは()色色(そくいろ)だった。

鑑定して注釈に追記していく。

(卵の殻は白または秘色々 

白身は透明加熱すると白くなる。黄身は黄色や硫黄色でいいか)

「全部ペースト」

こんなんで大丈夫だろうか?

生れたばかりのグラスバードは、ウズラほどの大きさだ。

魔角は小指の爪ぐらいだ。爪切りのようなものでパチンと折っていく。

ちなみに、雛のうちに魔角を取ってしまうと魔石は育たないらしい。


近くにいた兎に似たホーンラビットをユキが掴まえて嬉しそうに尻尾を振っている。

ホーンラビットも魔獣だ。

ケープが慌てて白い魔角を短剣で叩く。

魔角を早くに落とさないと肉はすぐに腐ってしまうらしい。

そして、胸を裂き、魔石を取り出す。

流石に私は直視する事は出来なかったが、取れたのは3cmほどの白い魔石だった。

「やはり色が付いてない」ケープが残念そうに話す。

魔角も魔石も色が無い。

「角も本当は紅なんだ。紅い魔角を持っている奴が魔獣なんだ」

魔石も普通なら赤か青が取れるらしい。

しかし、白ではどちらか解らない。

赤い魔石は火魔法の補助に、青い魔石は水魔法の補助に使用される。

だが、赤い魔石に水魔法を使うと壊れて崩れてしまうらしい。

逆も然り。

魔石の色付けもなんとか考えたい。

写真を撮り、鑑定の注釈に手を加える。


―― ホーンラビット

   革毛:白(冬)・錆色(夏) 

   目 :小豆色

   魔角:1個(紅)

   魔石:紅又は青

   お肉:色は鴇色で比較的柔い


そうそう、グラスバードの方にも追記

 (お肉は紅梅色で柔らかい)


夜ご飯ホーンラビットのステーキを皆が喜ぶ。

最近では魔獣の数が減少しているので久々だと喜んでいる。

色の付いた人参がステーキに添えてある。

ホーンラビットの肉が美味そうに焼けている。

最初は警戒していたが、ホーンラビットのお肉はかなり美味しかった。


読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

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