もう一度旅へ
今回で一旦最終です。
有り難うございました。
―― 二年して新たな旅立ちを決心する。
あれから私は画家として帝都と家のあるユーゼン町を往復する生活をしていた。
今回はライエル王とタイナ王妃の絵を描いているところだ。
タブレットはアポロが取り上げて、もう使えない。
キーキとラーラ(ユニコーン)がいるので移動は苦にならないが……。
レスト町には大きな宿泊施設が出来て、私はいつもスイートルームに泊めさせられている。
マリー(=シェリュー)の話し相手にならざるを得ない。
二年経って漸く、私と圭の間に新たな命が誕生した。
私達は生れてきた我が子を見て苦笑いした。
生れてきたのは目だけが紅い全身白い子供であった。
使途タムを思い出す。
「ハーデル様の呪いかな?」
「解呪しなきゃ」
「そうだな。呪いのダンジョンまでの旅だな」
「もう一度旅だ!」ケープが喜んでいる。
「その前に子供に名前を……」
「決めた。 “カラー”だ」
圭が宣言すると、皆が納得して喜んでいる。
我が子を鑑定してみる。
―― 名前:カラー・ガベル
年齢:0歳
種族:人属
職業:大魔道士
魔法:光魔法・闇魔法
加護:光の神
「えっ?魔道士!他の皆は?」
――名前:サリ・ガベル
年齢:七歳
種族:人属
職業:聖女
スキル:治癒魔法・霊視
――名前:マモル・ガベル
年齢:二歳
種族:人属
職業:勇者候補
スキル:剣術(二刀流)
―― 名前:ケープ・ガベル(藤壁 圭)
年齢:三十五歳
種族:人属
職業:元勇者
勇者の保護者
アーヤの夫
スキル:龍剣S・全魔法A
使役:精霊ウィンディ
―― 名前:アーヤ・ジカーベ・ガベル(藤壁 彩)
年齢:二十九歳
種族:人属
職業:神の使途・画家・調薬者
スキル:鑑定Lv.85
調薬魔法Lv.99
加護:闇の神様
ペット:聖獣ホワイトタイガー(ユキ)
使役:聖獣黒霊亀 (ノース)
私達は笑っていた。新しい旅の準備をしなくちゃ
「勇者が二人もいるんだ。今度は楽勝さ!」
「僕も行きたい。賢者も必要でしょう」
ケープがそう言って笑う。
元村長に領主代理をいつもやらせてしまう。
堕天使ペレロはガッセル町のダンジョンを九十八階まで作ったが、いまは精霊達に任せ、
チューヨウ国の先にある海の近い町に新たなダンジョンを作ったらしい。
ユニコーンの足だと一月ぐらいだろうか?
楽しい旅がもう一度始まる。
読んで頂き有り難うございます。
感想等いただけると嬉しいです。
宜しくお願いします。
後は気が向いたら番外編を書きたいと思います