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番外編Ⅰ サラマンダー
前編最後に登場のサラマンダーについての番外編になります
ユーゼン町の横にある森
魔獣が多く人々とは今まで手が出せないで居た。
材木や薬剤がいる場合、冒険者に頼んで少し討伐していた。
ところがノースとユキは人の姿で数頭の大きめの魔獣を容易く狩ってくる。
畑仕事の後に腕試しで討伐してくる。
今では他の町にまで売りに行くほどだ。
ある日、討伐したビッグベアのお腹から小さな卵が現れた。
ケープが覗いたその瞬間卵が割れて小さなトカゲが生れた。
《お前は?》
《ま?》
ケープに懐いたトカゲが精霊サラマンダーだということに気づいたのは
ノースが話しかけた時だった。
《ママ?》
《名を付けてやれ。ケープ》
「じゃ。小さいからス ・モール」
《ぼく モール。ママ》
「違うパパだよ。モール」
二人の間に契約がなされた瞬間だった。
二ヵ月後、三センチだったトカゲが二メートルのサラマンダーになるとは誰も思っていなかった。
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