村の探索と色付け
ケープと村の西側を半周する。
牧草は黄緑に塗ったところで、果物がなっているのに気付く。
「あれはみかん?」
「あれはポンタンだよ」
大好きなポンカンに違いない。
幹や葉に色づけし、実には注釈(熟れると橙色)
「ペースト……同じ物同じようにペースト」
四・五本の木に橙色の実が色づく。
大丈夫みたい、こっそり感動する。
そう言えば、私がこっちに来たのは大晦日。
「ねぇ、この国に季節とかあるの?」
「あるよ。この村は南だから結構暖かいけど、帝都の冬はとても寒いらしいよ」
帝都まで行く必要が?
九州と北海道を連想し、気が遠くなる。
飛行機ってないよね……
村の南門の外に畑が広がっているが、真っ白だ。
遠くに薄く碧緑の山々が見える。
違う国の山なのだろう。
南門を出ると真っ直ぐにあぜ道が延びている。
未舗装の道は茶系を色々混ぜた物でペースト。
右側が小麦、左側がトメトなどの作物だ。
まずはトメト!
鑑定して注釈に追記していく。
―― 葉は緑で実は薄い赤にオレンジをマーブル的に入れていく。
まだ小さい物は緑で、熟れて食べ頃になったらこの色になる
『 同種一斉ペースト 』
日本語が創造しやすい事に気付く。
広範囲の同じ植物にペーストが出来る。
人参や菠薐草、かなりの色づけが進む。
(小麦はまだ緑色、穂が出て収穫できるようになったら小麦色へ)
追記し願いながらペーストしていく。
風景が変わっていく。なんだか楽しい!
草の匂いがする、そんな気がする。
今度は薬草
―― クサヤミ草 (薬草はドクダミによく似)
葉の表は濃い緑葉で、葉の裏は中央が浅紫で外側がが濃い紫
葉の裏が紫なら薬草 緑なら毒草
花は黄色
独特な匂い有り
効用: 解毒剤・傷薬 (生葉)
胃腸剤・皮膚病(乾燥茶)
『 同種ペースト 』
センプリやウコーンという薬草も同様に行う。
この村内にある作物・薬草が色づいていく。
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