表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「きつねうどん」  作者: 間 春斗(ろわぬ)
9/12

九きつね

挿絵(By みてみん)


「ぷぅぅうぅぅぅうん」


「(------?)」


狸たちが林から出てきたのと同時に、


英孝の鼻に、何とも言えない、


どこか、峠の蕎麦屋で嗅いだことがある様な


いい"匂い"がしてくる


「ぼんっ ぼんっ ぼんっ!」


「(デカい...)」


狸たちが、甕の前に立っている


狐たちの前まで来る


「ガタッ」


そして、神輿(みこし)の様な物の上から、


大きな、"黒い"狸が、


甕の前に降り立つ


「(な、何が始まるんだ-----)」


「ぼんっ ぼんっ ぼんっ」


大きな黒狸は白い狐の前に立つと


小気味よい鳴き声を上げる


「こんっ こんっ こんっ」


それに合わせる様に、甕の前にいた


白い狐が、同じような調子の


小気味よい鳴き声を上げる


「("仲間"なのか----)」


「ぼんっ ぼんっぼんっぽんっ」


「こんっ こんっこんっこんっ」


英孝は、二匹の様子を見て


何となく、


"この狐と狸は仲間なんじゃないか"


と思う


「ぼんっ!?」


「・・・ぼんっ」


「(・・・・?)」


大きな黒狸が後ろに付いていた


狸たちに向かって何か鳴き声を上げると


狸たちが神輿の中から何かを取り出してくる


「ガササッ」


「ガサッ」


「・・・・ぽんっ」


「(た、"たぬき"-----)」


黒い狸は、別の小さい狸から


"たぬき"を受け取ると、


それを、白い狐の前にある甕の中に投げ入れる


「ガサッ」


「じゅっ」


「・・・・こんっ」


それを見たのか、白い狐の周りにいたきつねたちが


何かを差し出す


「("きつね"------)」


英孝は、それが、


"きつね"


だと言う事を悟る----


「・・・・」


「ガサッ」


白い狐は、きつねから、"きつね"を受け取ると


それを、黒い狸と同じ様に甕の中に投げ入れる


「・・・こんっ!」


「じゅっ」


きつねが、きつねを甕の中に投げ入れると、


よく分からないが


何かが溶けた様な音が聞こえてくる


「・・・・」


「サァァァァァァァァァ-----」


英孝の顔の横にある木の葉が


丘から吹き付けてくる風で揺れる


「(・・・・)」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ