93 映画「BLUE GIANT」
こんにちは。
今回は予告どおり、こちらの映画のご紹介です。
本当は塚口サンサン劇場さん以外の映画館さんでもかかっていて、その時はあまり興味が持てなくてスルーしていた作品だったのですが(すみません!・汗)、今回、第47回日本アカデミー賞にて、こちら作品が最優秀音楽賞を受賞したとの情報をうけ、「やっぱり行きたい!」となりました。俗物ですんません(大汗)。
前回申したとおり、「セッション」から続けてそのまま塚口サンサン劇場さんで拝見。
音楽については上原ひろみさんが手がけられたとのことで、映画の最後のテロップでは演奏のところにもかなり上原さんのお名前が見えました。すごい才能ですね……。
こちらの「BLUE GIANT」は、原作がマンガ作品です。
小学館ビッグコミックに連載されたもので、作者は石塚真一先生。そちらを、素晴らしい音楽と映像で表現したものということになりますね。
〇「BLUE GIANT」
2023年製作・公開 日本
120分
監督:立川譲
脚本:NUMBER 8
音楽:上原ひろみ
出演(声):山田裕貴 間宮祥太朗 岡山天音 ほか
演奏:馬場智章 上原ひろみ(ピアノ) 石若駿
ストーリーをちょっとご紹介。
仙台でひとり、河原でテナーサックスを吹きつづけていた高校生・宮本大。世界一のプレーヤーになるという夢を抱いて、ついに東京へ出ることに。
高校の同級生・玉田俊二のアパートに転がり込み、肉体労働系のバイトをしながら道を探しています。
それがある日、ライブハウスで凄いピアニストに出会ってしまう。彼は驚くような腕を持ちながらも、なんと大と同い年の青年、沢辺雪祈でした。
なんだかんだで彼らに影響され、初心者の玉田くんまでドラムとして参加することになり、三人はチーム「JASS」として活動することに。
もう本当にね、ずっとアツい。主人公の大を、「ゴジラ マイナスワン」でも出演された山田裕貴さんが演じているのですが、この大がずっとまっすぐで、朴訥かつ嫌味のない性格でとてもよかったです。
対する「二の線」を張る主人公のひとり、雪祈は、スカしていながらもそれはポーズに過ぎず、実はとても繊細でいろんなことを考えている人物で深みがありました。
彼らを見守っている周囲の大人たちも、ひどい悪意のある人はほとんどおらず、安心して観ていることができます。
ラスト近くに大きな事件があり、そこからはもう涙腺が崩壊。
すこし離れたお隣に座っておられたほかの観客のみなさんもしばしば目元をぬぐってらっしゃるのがわかりました。もう本当にね……ラストプレイはやっぱり感激・感動です。
心がアツくて、その前に見た「セッション」のこともあってもうヘロヘロになりました(苦笑)。
絵柄が多少地味めなので、よくある女の子たちがいっぱい出てくる音楽アニメのような派手さがないのが理由なのか、あんまりお客さんが入りにくそうなのが非常に可哀想になってしまう(って自分も最初はそっちの人だったわけで、心苦しいことこの上もないです・汗)。
でも、音楽モノは音楽でこそ勝負! なのですよね。
この作品を見ると、そのことが本当によくわかりました。
さすがです。すばらしい!
雪祈くんがひと皮むける大事な場面であるピアノはほんと、絶品でした……。こちらにも「狂気」を感じました。
こちらもまちがいなくお勧めできる映画です。
よろしかったらぜひご覧ください。アマプラでも観られるようですが、できれば音響のいいハコで……! って思っちゃう映画です。
ではでは!




