81 映画「メカバース:ロボットと少年」
はいどもども、こんにちは。
今回もまた映画のご紹介!
こんどはなんと、シンガポール発の特撮映画です。
実はわたくし、この映画については情報を知らなくて。地元関西の映画館さんである「塚口サンサン劇場」さんの館長さんが、SNSのスペースでいろんな映画について語ってくださったのをたまたま聴いていたところ、すごく興味を惹かれて観に行くことになりました。それは前回の「正欲」についても同様です。
こちら「メカバース 少年とロボット」は、2023年11月に日本で公開されたシンガポール作品。97分。
映像作家であるリッチ・ホー氏が、資金調達、企画プロデュース、監督、撮影、音楽、美術、衣装、VFX監修などを、なんとひとりで行ったうえ、11年の歳月をかけて完成させたというすさまじい背景をもつ作品です。
この方は、小さいころから、「ウルトラマンシリーズ」や「超時空要塞マクロス」「ドラゴンボール」などに心を躍らせながら育ってきたとおっしゃる人。ゆえにこそ「なるほど納得!」な出来栄えなのでしょう。
なんならエンドロール、めっちゃ「RICH HO (リッチ・ホー)」だらけやからね! まじで!
その熱量だけでも、「こりゃ観にいかねば!」という気持ちになる作品。
物語の背景は、宇宙空間を自由に行き来できるシステム・ゲート「ヘブンズ」が開発され、それを利用して宇宙開発がすすんだ未来世界。
宇宙開発のカギを握るのはなんといっても「いかに水を手に入れるか」。ということで、その水資源を豊富にもつ地球を狙って、火星帝国が攻めてくる。
その宇宙戦争によって、少年カイは軍人だった父を失い、後年になって同じく宇宙軍に所属していた母までも、土星近辺で行方不明に……。
成長するにしたがって、地球防衛軍のメカ・パイロットを目指すようになるカイ。
でも彼には喘息があり、体が弱いという弱点があります。それを隠してなんとかパイロットの養成アカデミーに入隊するも、そこでは想像以上に厳しい訓練が待っていて……。
カイは地球の片田舎で牛などの世話をしつつ生活している老夫婦に育てられていたのですが、その背景と、登場するロボットのVFXがとても自然に溶け合っていて見事でした。
私はこちらを日本語吹替え版で拝見したのですが、主人公カイが小野賢章さん、その相棒であるロボット・リトルドラゴンの声を花江夏樹さんが担当。そのほか、鬼軍曹が森川智之さん、めちゃカッコええ先輩の大尉を津田健次郎さんが……と、声優陣めちゃくちゃ豪華で。「これだけでも観る価値ある!」ってなりました。
ちなみにですが、そのめちゃカッコええ大尉はなんと、監督リッチ・ホーさんご自身が演じてらっしゃいます。めっちゃええお体。ほんとすごい。
そして声が津田健次郎さんてそれもう、ずるいよ! ずるすぎるよ!!(苦笑)
残念ながら「塚口サンサン劇場さんでは一週間だけのリバイバル上映だったので、現在は見られる映画館がないのかな……とは思いますが、うちならダンナもムスメも大好きなやつやと思うんで、円盤化されたらほしいな~と思っております。
なにか機会がありましたらぜひどうぞ~。
ではでは!




