76 「女の子をセッティングする」?
はいこんにちは。
あ~。ん~。
この件にはほんと、いろんないろんなことをこの数日考えさせられております。
なにかって?
70話で某芸人M氏にまつわる出来事をご紹介しましたが、あそこでセカンドレイプについて語ったこととリンクしております。よろしかったらお付き合いください。
その後、M氏まわりのことは色々と進展しました。
彼はSNSでちらっとつぶやくこともあったのですが、結局は芸能活動を休止するようです。この件について、きちんと裁判などをするつもりらしく、そちらに集中したいから……というのが理由であるらしい。
ま、それはええでしょう。
ちゃんとシロクロつけたほうがええやろしね。
さてさて。
これに関連して、文春さんはまた別の砲撃をしましてね。M氏の過去の行動について、ほかの女性たちからも似たような証言が相次いでいるというものでした。
その後、別の若手芸人さんからも、過去に大物芸人さんたちのため、飲み会をする場所のセッティングに加えて「女の子のセッティング」もずっとやっていた、という話が出て参りました。
「女の子のセッティング」。なんや、ヤバい響きやなあ(苦笑)。
そもそも女性を人間と思うてないんやろなっちゅうところが特にヤバい。
「モノ」としか思ってないからこそ「セッティング」なんて言葉が出るんやろし。
昔から、ほんとうに原始までさかのぼるぐらい昔から、男性たちの酒の席にいわゆる「キレイドコロ」はつきものやったようですね。
男たちだけでの飲み会は華やかさが足りなくてつまんない、だからすぐに「若い女つれてこい~!」となる。実際、夜の蝶さんたちのお仕事が存在するのもそういうニーズがあるからであって。
まあことさらに男の子が好きっちゅう男性もいてるでしょうから、その場合は美青年が呼ばれるんかもしらんけど。
いずれにしてもやね。
「昔からそういうものやった」から、「今でもそれでええやん」とはならんよなあ……と最近思ってて。
いやそら、それなりの報酬を出して、接待のプロである成人女性たちを呼ぶんは、彼女たちかて仕事なんやからそれでええかなとは思うけども。
M氏をはじめとする多くの男性たちが、わざわざ「素人の若い女性を呼んで来い」というのはなんでなんや。素人さんやで?
しかも、「飲み会やから」と言われて仕方なく行ったら当然かのように「性的な接待」まで強要する場面が実際にあるらしいし。ほんまかなわんね。女性はいったい、どうやって身を守ればええんやろか。
M氏の件については真偽のほどがまだちゃんとわからないのでなんとも……ではありますが、前にもご紹介した通り、セカンドレイプまがいのSNSでのコメントにはいろいろひどいものも多かった。
「途中で行き先を変更されたとはいえ、密室であるホテルのスイートルームに行かされた時点で(性的な奉仕をさせられることに)同意してたってことやろ」とか。
「コネとか期待していったんやろうけど、結局芸能界で芽が出なくて年もとって、だから仕方なく文春にMさんを売って二毛作したんやろ」とかね。
あ、「二毛作」って私も知らなかったんですが、最近できたスラングです。
女性(とも限りませんが)が自分の性的な魅力を使って大物から金をもらって性行為をし、その後、マスコミからも金をもらってその大物の情報を売り、陥れる……みたいなことをそう呼ぶそうです。
ひどい言葉ですね。よい子のみなさんはどうか真似をしないでくださいね。
で、「同意やったんやろ」ですが。
いやいやいや。
そんなわけないやん?
そもそも二十代の若い女性が、超有名人とはいえ五十代男性と「そういう関係」を強要されるなんて思わないんとちゃうやろか。だって親子ほどの年の差やねんで??
女の子からしてみたら、向こうはお父さんとかおじいちゃんとかいう年齢の相手。はっきり言うて恋愛対象にはならんやろし、そもそも初対面の相手といきなり体の関係になりたい素人の女性なんてほぼおらんし。
っちゅうても、どうも男性は、女性よりもはるかに、年下の相手とそういう関係になることに躊躇がないものらしいですね。怖いですね~。
SNS上では「似たような経験したよ」と、とある女性がつぶやいていました。
その人はクラブで、本当に踊ることだけを目的にいったのに、なぜかボーイから「VIPルーム見てみたくない?」と言われ、素直に「みたーい!」とついていったら、友達といっしょになんや金持ちそうな男どもの間に放り込まれたそうな。
それに対して、SNSでは「そんなの当たり前。自衛しなかったお前が悪い」みたいなセカンドレイプ発言がやっぱりいろいろついておりました。
ほんま、困ったもんです。
女性が見ている世界と、男性(もちろん一部やし、権力や金を持っている人に限る)が見ている世界はこうも違うのかと茫然としてしまう。
わたしもムスメがおりますんで、とにかく、とにかーーーく、「男性は怖いもの。ああいう場面でもこういう場面でも、とにかく性暴力関連についてはいくらでも『自分に都合よく』考えて加害してくるのがおるから気をつけて」って口をすっぱくして教え込んでおかねば……と身が引き締まりましたとさ。
あ、もちろんこれは自衛のためではありますが、「自衛できなかったんだから被害者の自己責任」とはまったく思っておりません。こと、性被害に関してはひとたび起これば取り返しがつかないことが多いので、守ってあげたいだけなのです。悪いのはだれより加害者であって、被害者が悪かったなんてことはない。ここは間違わないでほしいものです。
今回はこのへんで時間切れ~!
ではでは。