64 男児の女子トイレ使用について
はいこんにちは。
今回の話題はこれ。
これね~、SNSでかなーり燃えてました。
ご存じない方のために、今回も簡単な経緯をご説明しますね。
まず、ご自分のお嬢さんをつれてトイレに入ろうとしたお母さんがいました。このお母さんによるコメントだと思ってください。
公共のトイレに入ったところ、そこへ男児(5歳ぐらい?)をつれたお母さんが入ってきました。
娘さんはそれを見て違和感と不快感を覚えたらしく、お母さんに対して「どうして男の子がいるの、なんだかイヤだな、入りたくない」とおっしゃったのだったかと思います(はっきりしないのは、この件があってから当該のお母さまが自分のアカウントに鍵をかけてしまって、確認がとれなくなっているからです)。
そこからお母さんは、「多目的トイレに行ってほしい気持ちもあるけれど、いつも都合よくそこに入れるとも限らないし、難しい問題。悩ましい……」とつぶやいておられました。いろんな立場の方々に対してかなり配慮した言い方だったし、言葉遣いも丁寧でした。
でも、これが燃えた。
反発しているのは主に、男児を育てている母親らしき人々。
意訳ですが、主な反発の内容はこんな感じ。
「男子トイレには母親は入っていくことができない。父親が同伴していない場合には女子トイレに入らざるを得ない」
「男子トイレには、危険すぎて子どもひとりでは行かせられない。過去に、男性から男児が性被害に遭った事例がいくつもあるからだ」
「多目的トイレは数が少ない。自分たちよりも必要としている人たち(障碍者など)がいるから使えない」
「そもそも5歳ぐらいまでの男児に性欲なんてない。女性をエロい目でなんか見ていない。かれらは純粋な子どもです」
大体こんな感じかな。
で、延焼していく過程で話が子どもによる性加害のことや、女湯に男児を連れて入ることの是非などへと発展しておりました。
女児・女性側のご意見の中には、
「男児に性欲がないとか、性加害をしないとかいうのは嘘。私は、あるいは私の娘は(幼少時に)こんな目に遭ったことがある」というものもあって、こちらにはちょっとビックリするような事例がいくつか。
SNSでの書き込みは事実ではない場合もあるとはいえ、これだけの(かなりリアルに見える)数が書き込まれるからには、それなりのことがあったと考えるのが妥当かな……と思いました。
かく言う私も幼少時に、大人以外からの性被害を何度か経験しております。男児も決して女児から見て「安全な」存在とは言えなかった、というのが肌感覚としてわかる人間のひとりです。
もちろん、それは全員じゃないけどね。
痴漢だってそうですやん。やってるのはごく一部の輩でしょう。あとはみなさん、常識をわきまえた無害な存在です。当たり前ですけどね。
でも、だれが「そう」でだれが「そうでない」かなんて、他人には見分けがつかない。見分けがつかない以上、被害を出させないためにグループ全部を十把一絡げにして互いの居場所を分ける必要がある。これはどうしようもないことです。
電車の女性専用車両なんかはその最たるものです。
というか、性加害をするような不届き者を、みんなしてもっともっとしっかり取り締まって、普段からも「性加害するやつ、痴漢をするやつはサイテーだ。みんなで糾弾すべきだ」という認識が根付いていれば、だいぶ犯罪の抑止になると思う。そうやって犯罪そのものが撲滅されれば一番ええことやねんけどね~。
さて、話がそれたので戻します。
当該の女の子が、男児が女子トイレに入ってくることを怖がったり不安に思ったりしたのには、恐らく理由があるだろうな、というのが多くの人の考えであり、私もこれに同意でした。
大人から見ていくら子どもでも、同じぐらいの年齢の女児にとって男児はやっぱり「男」であったりもする。
子どもだとはいえ、というか子どもだからこそ、男児も女児も自分とちがう体をした相手のことに興味津々で、無邪気な加害をしてしまう場合がある(もちろん単に無邪気とは言いにくいパターンもある)。
なにも私は男児のことばかり言うつもりはなく、女児でもありますよ、こういうこと。
男の子の大事な場所を面白がってもてあそぶ女の子というのは現実にいますんでね。
男児から女児への場合、あまり表沙汰にはされませんが実際にレイプもあると聞きます(本当でないことを願うばかりですが、そのコメントをしていた人の表現があまりにもリアルな感じで吐き気を覚えるほどでした……)。
単なる興味本位なんでしょうけど、どこで聞きかじってきた知識なのか、セックスのことを知り、たまたま近くにいた女児の体を使って実際に試してみたくなってしまったのかもしれません。
ここまでくると「子どものしたことだから」と安閑とばかりはしていられない気がしてきます。
女児が、たとえその時は幼くてよくわかっていなかったとしても、後年になって成長してからはじめて被害の事実を認識し、そこから深い心の傷を抱えることになるからです。
ですから「子どもだから」「エロいわけない」みたいな安易な考え方には私は反対の立場です。
ただの興味本位でやっていたことだとしても、それは性犯罪であり、被害者に大きな害を及ぼしているからです。
また、その時は無邪気な子どもだったとしても、幼いときに女湯に入っていたこと、女子トイレに入っていたことを男性たちは成長してからも覚えている、ということです。
性犯罪者の中には、そのときの記憶がしっかりとあり、「あの状況を再現してみたかった」と言うような者もあるそうな。
だとしたら、やっぱり男児を女性用スペースに入れるのは、せいぜい乳児ぐらいまでにした方がええんとちゃうかなあ。
さて。
こういう場合、いつも不思議なぐらいに透明なのが父親や祖父など男性の存在。
例えば温泉旅館などの場合、大浴場に男の子を連れて入る女性がいた場合、ちゃんと父親も来ていることの方が多いといいます。
「なんで男湯に入れないの?」という疑問がふつーに湧きますよね。
が、これに反論する女性(お母さん)のコメントでは
「ダンナは本当に『見て』いるだけ。浴場で走って騒いで転んでケガをするまでほったらかしにし、ケガをしたあとで怒鳴りつけて終わり。そんな風だから任せられない」と。
えーと。
これはもうダンナさんがよろしくない。
男児を連れてきた以上、男湯へ連れて入り、世話やしつけは男親や祖父がきっちりなさってほしいものです。
子ども自身が拒否することも多いのでしょうが、それは基本的に、普段から男性たちが育児にかかわっていないからでもありましょう。「どう世話をしていいのかわからない」とか、「子どもが懐いていない」とかは、普段からきちんと世話をしてきたという実績を積んでから言うべきことです。
まあね、メンドクサイのはわからんこともない。だれだってメンドクサイよ子育ては。子供を愛していたって、めんどくさくてしんどいことは決してゼロではない。それが子育てよ。
ましてや温泉に来てんねやもん、ゆっくり湯舟に浸かってのんびりしたい。
わかるよ?
わかるけど、でもアンタがそれをしなければ奥さんがそれをやるしかないわけやん?
それでも「やりたくねえ」って言うなら、そもそも家族で大浴場にやってきてはいけないのでは。ちゃんと男親のほうが、男児の世話ができるようになるまでは。あるいは、男児本人がちゃんとひとりで自立して行動できるようになるまではね。
それまでは家族風呂のほうにいくとか、なんか工夫できんこともないやろし。
トイレからお風呂の話になっちゃいましたが、基本的な部分は変わらないです。
男児はなるべく女性スペースには入れない。入れるとしても乳児ぐらいまで。トイレはなるべく多目的を使用する。お父さんがお嬢さんを入れる場合も同様。
やむを得ず入れる場合も、決して目を離さず、親と一緒に個室に入れておくようにする……などなど。
多目的トイレはまだまだ数が少ないですが、せっかくの機会ですから、ここで増やす方法で動いてもらいたいものですよね。
なんだかんだ、今回もかなり長くなってしまいました。
皆様はどのようにお考えになるでしょうか。
ではでは!