58 婚活について思うこと
こんにちは。
今回のテーマは婚活。
んー。
ほかのエッセイでも言うてますけども、ダンナは私と出会うまでに、婚活で5年間連敗しつづけてきていたおヒト。
「もうオレ、結婚は無理なんかな……(涙目)」ってなってたところ、私が一本釣りでぶっこ抜いたという経歴の持ち主。
だから言うわけやないけども、男性陣はあんまり悲観したらアカンよ?
ただし、けっこう年くっとんのに「あわよくば、子ども産んで家事・育児しっかりやってくれて働いてくれて、オレのいうことを従順に聞いてくれる20代前半かわいい女の子と……」とかいう甘い夢は捨てたほうがええとは思うけども(苦笑)。
はっきり言う。そういうのは高望みや。
もちろん高望みがマズイんは女性も同じやけどね。
っていうか、そういう子は婚活の市場に出回るよりずーっと前に先約が入っているのが普通やし。これは男性でも同じ。「買い」な男子の隣には、婚活なんかよりずーっとずーっとまえの学生時代から、しっかり手綱にぎっとる彼女か奥さんがおるもんや。
まずはそう思って婚活に臨むがヨロシ。
私も晩婚な方なんで、ダンナと出会ったときにはもう30代でした。あれでダンナが変な夢見て「やっぱり子どもほしいから20代がいい」なんぞとムダに選択肢を狭めていたら、当然私とは出会えなかったわけやしね。
ほんで。
またもや例のSNSで、気になることを言うてる男性がおった。
その人はいま40代らしいねんけど、若い頃から婚活していたそうな。20代~30代のころはあまり収入が高くなくて女性に見向きもされず(と本人は言ってるけど、実際の理由は不明。だって同じぐらいの収入でも私はダンナと結婚したし)。
そして今、ついに婚活をあきらめたと。
あきらめたのと同時にSNSで、女性全般に対するものすごい怨嗟を吐き散らかしててですな……。
うん、まあ気持ちはわからんこともない。
婚活のたびに、通算300回も女性に対して食事そのほかを奢ってきたのに、なんの成果も出せなかった。それが悔しくて、腹がよじれるほどの怒りを覚えるんやろうなと。そこは理解せんこともない。
……でもなあ。
観察してるとこの人、とにかく女性というものを見下している。
ほとんど、自分と同じ人間やとは思ってへんのちゃうかと疑うぐらいに。
「本当は女性と食事したり飲むのなんてつまらないんですよ、家族やおっさん(友達のことらしい)と飲むほうがずっと楽しいに決まってるんだから」
つまりそれを必死にがまんしてお金を使って、仕方なく婚活のために高い店で食事して「やって」るんだ、と言いたいらしい。
うーん。
そりゃお断りされるやろ……。
女性はわりと、相手の無礼な態度に敏感な人が多いと思うし。
「あ、この人、私を見下してるな。対等な人間だとは思ってないな」と感じたら、そりゃすぐお断りコースやろ。
そんな人とは結婚生活なんて営めるわけもなし。
女性のほうが男性よりも時間的な制限が厳しいという面もあり、「この人はダメ」とちょっとでも思ったような人に、ムダな時間など使っている余裕はないのだ。残酷かもしれへんけど、それが現実や。
そもそも女性を「セックスさせてくれる人形」「子どもを生んでくれる機械」「家事や育児や親の介護もしてくれる機能」みたいにしか見てない人は、結婚には向いてないと思う。
その「見返り」を求めて「奢ってやった」と思っているから、「こんなに奢ってきたのに俺は女性とおつきあいすらできず、結婚相手もみつからない! 女がワガママなんだ、男の懐具合ばっかり気にしやがって!」みたいなトンチンカンな不満ばかりためて爆発してしまう。
そうやないねんて。
結婚とはすなわち生活。
生活とは、大事な相手とお互いのことをいたわりあい、思いやりあいながら営んでいくもの。
そのためには、まず相手を自分と同じ対等な人間として認め、尊重する必要がある。
相手の話は耳と、目と、心をもってしっかり「聴いて」、理解しようと努めることも求められる。日々、できるだけ話し合いをして歩み寄り、場合によっては譲歩して、平和な家庭を維持するために双方が努力しつづける必要もある……と、私は思う。
なのに「女と話しをしたってつまんねえ、食事したってつまんねえ」と言ってる男。
お返事で別の男性が「女って話がつまんないですよね。甘ったれて育ってるから」なんて言ってるのもいたけども。
「いやそれ、アンタもはや選ばれるはずがない案件ちゃう?」と、私なんかは思ってしまった。
少なくとも、普通の人は「普通に話しをしてて楽しい相手・心のなごむ相手」を探しているんではないの?
だってそういう人とでなきゃ、一緒に生活なんてできないでしょうが。
単純に「経済的に楽させてほしいから」って結婚してもロクなことないで。経済がうるおっとっても不倫まみれの相手とか、借金だのギャンブルだのDVだのやりまくりの相手だったら結婚生活は地獄まっしぐらやねんからさあ。
同じように「セックスさせろ」「俺の子どもを生め」「家事・育児・親の介護しろ」っていうのを相手に求めて結婚したがっている男性、かなーり結婚から遠ざかるから。
はやく時代が進んで、セックスワークつき家事ロボットかなんかが売りに出されたらいいね……。そういうモノには人権も自分の意思や考えもないやろうからね。
SNSの例のような男性は、自分をきちんと顧みて性格そのほかをしっかり改善しない限り、そういうもので満足するしかないかもしれないよ?
そうなったとしても、今どきそれはもはや「自業自得」と切り捨てられてしまうだけなんよ……?
本当に(結婚することによって)幸せになりたいと思っているなら、その考え方の根本的なところから考え直さないといけないんじゃなかろうか……。いや、もうムリか……。
と、今回はそんなことをつらつらと考えたのでした。
ではでは、またいずれかの機会に~!




